フィリップ・セトン駐日フランス大使を教室にお迎えして

国際観光学部設立2年目からスタートした、フランス政府観光開発機構(Atout France)との連携事業は、今回で3回目を迎えました(2020年は新型コロナウイルスのため休止)。
コロナ禍で海外への渡航がままならない中にあっても、国際社会との切磋琢磨を通じて形成されてきた国際観光学部のDNAは、今回のような大使館との連携講座を通じて、しっかりと受け継がれています。

 

Ⓒ在日フランス大使館                          Ⓒ在日フランス大使館

この連携講座では、第1回目にAtout France総裁のクリスチャン・マンテイ氏にご登壇いただき、「国際観光をどう見るか<メジャー・スポーツ・イベントの予感>」について、第2回目には、パリ地方議会議長のヴァレリー・ペクレス氏にご登壇いただき、「フランスの観光;パリ・オリンピック&パラリンピック」と題してそれぞれお話しいただきました。
そして、今回は、2021年度に着任されたフィリップ・セトン駐日フランス大使が、「コロナ後の世界の観光ーパリ2024を見据えてー」についてお話しくださいました。
3回の講演のいずれもがパリ・オリンピックやラグビー・ワールドカップなどスポーツ文化を意識したお話となりましたが、共通していたのは東京オリンピック・パラリンピックに対するリスペクトだったように思います。特に、今回のお話では、東京大会がコロナ禍で行われた点で学ぶことが多いと指摘されていました。
また、SDGsを意識した持続可能な観光への強力な支援を通じて、観光産業のデジタル化によるさまざまなイノベーションへのチャレンジがすでに始まっていることも観光先進国ならではの矜持を示されていたように思います。
東洋大学では、フランスの7大学と交流しており、現在でも双方で学生の交流があります。また、国際観光学部では、フランスの地方都市の観光局に受講生を派遣する講座が用意され、夏休みや春休みに3週間ほどフランスに滞在するインターンシップも再開する予定です。
コロナ禍でもコロナ後も、国際的な交流を通して国際観光学部は決して立ち止まることなく学びを続けています。

(文責・国際観光学部教授、佐々木茂)

 

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