2023春学期 井上円了と哲学堂公園をめぐるDXスタディツアー 報告

2023年度春学期

     日 時:2023年5月1日(月)/2日(火)11:00〜15:00

   参加者数:合計73名〔45名(5/1)/28名(5/2)〕

 

本学の創立者井上円了は晩年の13 年をかけて、当時和田山と言われていた土地に「哲学堂」を創設しました。これが現在の中野区立哲学堂公園であり、哲学をテーマにした世界で唯一の公園で、「国の名勝」にも指定されております。

井上円了哲学センターでは、昨年度に引き続き、本学学生への自校教育支援の一環として、哲学堂公園を題材に円了先生の思想と行動とを体感的に学ぶことのできる機会としてスタディツアー(自由見学)を開催しました。また、人数を限定し、哲学堂公園をより深く学びたい学生向けのミニ講義・ガイド付きツアーも同時に実施しました。

ゴールデンウィーク期間は、普段は公開されていない中野区有形文化財の古建築物(四聖堂、六賢台、絶対城、宇宙館、無尽蔵)の内部が一般公開の期間中であったこともあり、多くの学生が関心をもって参加しました。

  

スタディツアーは、公園内を自由に散策する形式のため、ガイドブックを無償配付し、本学メディアコミュニケーション学科の映像制作課外活動「白山インターネットTVステーション(HiTS)」プロジェクトで作成した「哲学堂七十七場紹介」の映像ガイダンスの活用を促しました。

ガイドツアーについては、哲学堂公園のパーククラブの方による公園ガイド(1時間)や、当センター研究員によるミニ講義+公園ガイド(2時間)を実施し、公園が創設された経緯やユーモアあふれる建造物について、詳しい説明が行われました。

参加者アンケートでは、学生達の新たな発見や気づきに繋がっており、本企画の狙いを概ね達成できましたので、秋学期もスタディツアーとガイドツアーを実施していく予定です。

 

<参加者アンケート(抜粋)>

■授業だけでは理解しきれなかった一つ一つの建造物について、理解でき面白かった。天気のいい日にここを歩いて眺めたら、たしかに精神修養できるなと感じた。

■風景や雰囲気がとても美しく落ちついていて、ここで円了氏が人々の学習の道を育てたいと思ったのだなと感じました!

■哲学堂公園を一周することで、客観と主観の対比などが建築物に現れて、井上円了の考え方がわかるツアーになりました。

■最初に簡単な講義があったので、始めに井上円了先生の生涯や哲学堂公園の簡単な説明や周り方にも意味があることを知って、より楽しんで回ることができた。先生と一緒に回ったことによって、入ったときにもらったマップと展示物の簡単な説明が書いてある案内図の内容にプラスして、その石像や建造物、石碑や坂についてまんべんなく知ることができて、自分一人で回るより講義してから案内してもらう方が、私自身にはあっていて自分のためになった。

■2日間参加し、2日目はガイドツアー(長谷川先生の案内の元)で参加しました。初日は順番を気にせずに回っていましたが、実は井上円了氏がこの哲学堂公園を哲学精神を整えて順番に回る事をしていたと聞き、実際に円了氏が回っていた順に散策できたので、初日よりも井上円了氏のお話やこだわりを知ることができたので嬉しかったです。

以上

<哲学堂公園ツアーの様子>

  

 

SHARE