特別展「鉄道は哲学者を乗せてゆく」

鉄道開業150周年記念特別展
「鉄道は哲学者を乗せてゆく―東洋大学創立者・井上円了の講演旅行―」

本邦初となる鉄道路線が横浜、新橋間で正式に開通したのは、いまから150年前の明治5(1872)1014日のことです。これ以降、各地で鉄道の敷設・延伸が進められ、やがて全国規模の鉄道網へと拡大していきました。

鉄道網の広がりは、それ以前よりもはるかに“遠く”、“早く”、“多く”、人と物と情報の移動を行うことを可能にし、明治から現代に至るまで、日本社会の発展と人々のさまざまな活動をささえることになりました。

明治から大正にかけて、哲学者・井上円了がライフワークとして取り組んだ全国巡回講演(全国巡講)もまた、近代におけるこうした交通・通信の発達にささえられた活動であり、円了にとって、東京から地方へ、安全かつ早く確実に長距離移動ができる鉄道は、全国巡講を実施するうえで、不可欠な存在であったといえます。

今回の特別展では、円了の講演旅行について、東洋大学井上円了記念博物館およびアジア文化研究所が所蔵する資料をもとに、日本と東アジアの鉄道交通との関連から捉え直すことをねらいとしています。本展が、円了の業績について、新たな視座から研究と評価が行われるきっかけとなれば幸いです。

またこの度、展示の「第三章 人生最後の旅」について、北田・飯村学芸員と長谷川研究助手の解説を交えた「トーク・セッション動画」をご用意しました。

資料や写真にまつわるストーリーを知ることで、その奥にある物語が見えてきます。
当館では、新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から、当面の間、利用者を学内関係者に限定しておりますが、来館が叶わない方も動画で「展示の物語」をお楽しみ頂ければ幸いです。

 

【会期】

2022年10月14日(金)~12月23日(金)
*新型コロナウィルスの感染状況等によって、開催期間および開館日・時間を変更する場合があります。

【主催】

東洋大学井上円了記念博物館・アジア文化研究所  

 

【会場】

東洋大学井上円了記念博物館 展示室・ロビー
〒112-8606 東京都文京区白山五丁目28番20号
東洋大学白山キャンパス5号館1階
TEL.03-3945-8764
(博物館直通)
*電話は担当者不在等により、つながらない場合もあります。

 

【開館時間】

月曜日~金曜日 9時30分~16時45分
土曜日 臨時休館

 

【休館日】

日曜、祝日、その他大学の定める休業日
*当面の間、土曜日は臨時休館とします。
*詳しくは、Webページの開館カレンダーをご覧下さい。
https://www.toyo.ac.jp/about/founder/iecp/museum/calendar/

 

【入館料】

無料


 

特別展「鉄道は哲学者を乗せてゆく」チラシ(7.5MB)

 

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