公益財団法人地盤工学会北陸支部が2026年4月22日に開催した第66回定例総会において、理工学部都市環境デザイン学科の兵動太一准教授が北陸支部賞「研究・論文部門」研究奨励賞を受賞しました。
対象論文
Yudai Harima, Taichi Hyodo, Hiroki Fujita, Lin Wang, Shangning Tao, EVALUATION OF RETAINING WALL COLLAPSE RISK UTILIZING VIBRATION CHARACTERISTICS , International Journal of GEOMATE, vol. 29, No.136, pp.104-112, 2025
※兵動准教授は責任著者
兵動太一准教授コメント
本研究は、前職の富山県立大学在職中に得られた成果を論文化したものです。現代の日本、とりわけ中山間地域が直面している「少子高齢化による人口減少と、それに伴うインフラ点検の担い手不足」という深刻な社会的課題に対し、土質工学の観点から実効性のある解決策を提示したいという思いから本研究はスタートいたしました。具体的には、富山県の山間部における鉄道軌道直上の擁壁を対象として加速度センサーを設置し、列車振動や地震による動的影響(崩壊危険度)を常時監視・評価できるモニタリングシステムの構築へと挑んでまいりました。
この度は、公益社団法人 地盤工学会北陸支部より、北陸支部賞「研究・論文部門」における【研究奨励賞】という大変名誉な賞をいただき、身の引き締まる思いです。今回の受賞理由である「振動センサーを利用したインフラ健全度診断法の提案、実構造物の計測を通した手法の適用性確立、および山間部構造物の安全性監視に関する知見の獲得」は、まさに厳しい地理的条件下での地道な現場計測の実績が評価されたものと受け止めております。
本研究の成果はまだ実装への通過点ではありますが、この受賞を糧とし、今後はここ東洋大学の学生たちと共にインフラ防災のゴールへ向けてさらに研究を深化させ、強靭な社会基盤の構築に貢献していきたいと考えております。
