社会学部卒業生・片野ゆかさんの著作がNHKでドラマ化されます

掲載日:2025年5月21日
更新日:2025年9月18日

ノンフィクション作家、片野ゆかさん

本学卒業生でノンフィクション作家の片野ゆかさん(1990年社会学部社会学科卒業)の著作『平成犬バカ編集部』(集英社/2018年11月刊行)がNHKで「シバのおきて~われら犬バカ編集部~」としてテレビドラマ化されることなりました。
2025年9月30日(火)よる10時スタートです。

片野さんは、学生の頃から書くことが好きで、本学在学中は自主映画制作サークル『白山シネサークル求(ぐ)』に所属し脚本を担当。卒業後、広告会社を経て作家業を始め、「人と犬の生活」をテーマにした作品を数多く発表しています。
2005年、『愛犬王 平岩米吉伝』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞を受賞しました。

片野ゆかさんのコメント

拙著『平成犬バカ編集部』は、日本で唯一の日本犬専門誌「Shi-Ba」の編集部員と愛犬たちの笑える逸話を軸に、平成30年間の日本人と犬との関係性や社会の変化を徹底考察した激動の犬現代史です。
激動って、ちょっとおおげさでは? そう感じる人もいるかもしれませんが、かつての番犬は今や家のなかで生活をともにする家族となり、それによって飼い主の常識やライフスタイルは激変しました。有史以来、日本人と犬の関係がもっとも大きく変わった時代、それが平成なのです。
そして令和7年9月、この本が<NHK・ドラマ10『シバのおきて?われら犬バカ編集部』>となって、多くの方にお届けできる機会をいただきました。愛犬の気持ちや個性を理解したいのなら、まずは彼らの〝声〟に耳を傾けること──その大切さに気づいた人々をめぐる物語は、多様性や寛容性など、今の社会で見逃されがちなものにスポットをあてる最高にハッピーなドラマです。
収録が進む緑山スタジオを訪れた際、特に印象的だったのは、主演の大東駿介さんや飯豊まりえさんをはじめとする出演者、スタッフの皆さんが、ハードな撮影現場にもかかわらず、常にキャストワンコさんたちの心身の健康を最優先した犬ファーストを徹底されていたことです。ドラマでは、画面から伝わる〝リアルな犬愛〟にもぜひご注目ください!

在学中は社会学部社会学科に在籍して、特に実習やゼミで調査やインタビュー方法を学んだことは、ノンフィクションを執筆する際にも役立っています。サークル活動では、白山シネサークル「求」で主に脚本・監督として自主映画を制作して、当時のメンバーとは今も交流が続いています。
今回の映像化は、貴重なご縁や多くの方の努力あってのことだと思っていますが、気づけば東洋大学で得たこととも深い繋がりがあり、人生の妙味を感じています。

ノンフィクション作家・片野ゆか

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