シンポジウム「共生と保育」を開催しました~東洋大学と日本パラ水泳連盟との連携協定に基づく実践報告会を実施~

本学は、2024年4月1日に一般社団法人日本パラ水泳連盟(以下、パラ水連という。)と連携協定を締結しました。
「相互の資源を活用することにより、人材育成及び学術の発展に寄与するとともに、活力ある共生社会の実現を図ること」との協定の目的に基づき、福祉社会デザイン学部嶋﨑博嗣教授が中心となって、パラ水連、赤羽こども園・城東にこにこ保育園・嶋崎ゼミ生の5者連携により、「幼児とパラスイマーとの交流保育実践」をおよそ一年に渡り実施しました。
そして、2025年3月3日に本シンポジウムを開催。2024年度における交流保育の「意味」をそれぞれの立場から振り返るもので、本学教職員、本学学生、保育関係者、一般参加者などおよそ140名が聴講しました(うち40名オンライン参加)。

【シンポジウム登壇者】
  • 保育実践の立場から
     石井正邦氏(赤羽幼稚園園長)
     岩田幸子氏(城東にこにこ保育園保育士/本学福祉社会デザイン研究科学生)
  • 保護者の立場から
     東野千尋氏、細井美和氏(赤羽幼稚園保護者)
  • 実践をサポートした学生の立場から
     稲飯柾人さん(本学ライフデザイン学部学生)
  • パラスイマーの立場から
     田中映伍さん(本学福祉社会デザイン学部学生/パリ2024パラリンピック競技大会出場)
  • 日本パラ水泳連盟の立場から
     岸本太一氏(日本パラ水泳連盟専任コーチ)
  • 協定大学の立場から
     嶋﨑博嗣教授(本学福祉社会デザイン学部)

登壇者たちは、パラスイマーの田中さんらが幼稚園に出向き、実際に幼児と触れ合い、あそび体験を通じて、どのような気持ちの変化があったのか、どのような気づきを得たのか、これからどのように行動していくのか、などをそれぞれの立場から述べました。
そのなかで嶋﨑教授は、一連の取り組みによって、それぞれが「観方が広がり(知)、他者の気持ちを想像(情)し、大事にしたい自分の気持ちを持つ(意)、すなわち、「知」・「情」・「意」の耕しと深まりの契機になる可能性を得た」と研究の立場での知見を披露しました。

今回の連携事業について、パラ水連の河合純一会長は、『この取り組みはわれわれが考えている意義や価値を感じることができ、成果ある1年でした』と感想を述べて会を締めくくりました。

SHARE