2024年11月8日(金) 東洋大学白山キャンパス125記念ホールにて、生体医工学研究センター主催により東洋大学重点研究推進プログラム「未来を拓くバイオミメティクス」 キックオフシンポジウム ~バイオミメティクスと次世代に向けた教育~ が開催されました。
今回は対面・オンラインのハイブリッド形式で実施され、東洋大学教職員・学生、一般から100名ほどの方にご参加いただきました。
本研究プログラムは2024年4月より第2期目がスタート致しました。
「バイオミメティクス」は、生物が進化の過程で獲得した分子・構造・機能・生産・物質循環・情報処理をお手本として、それらを科学、工学、医学などに生かす概念です。
第1期目の成果を継承する形で、第2期目も、5つのテーマを軸に本学における「未来を哲学する東洋大学」「命と食が輝くスマートキャンパス」のコンセプトを支える主力ブランドの一つとしてのバイオミメティクスという立場を確立することを目的としています。
矢口東洋大学学長のあいさつから始まり、基調講演として文部科学省初等教育課程課 専門官 高市和則先生、大阪大学大学院特任教授・東京大学 名誉教授 石原一彦先生にご講演をお願いしました。
高市先生は「理科教育の現状について」、石原先生には「バイオミメティック材料科学による高機能医療機器の実現 ―患者のQOLの向上を支える―」と題して、お話いただきました。
研究紹介では、建築学科准教授 高岩裕也先生、生体医工学科教授 木村剛先生、食環境科学科教授 後藤顕一先生が発表され、聴講者アンケートでは「興味深い、もっと詳しく聞きたかった」などのお声が多数ありました。
最後のパネルディスカッションでは食環境科学科教授の宮西先生をモデレーターとして、次世代の教育について、バイオミメティクスの関わりなど、大変活発な意見交換がなされました。
パネルディスカッションの様子
聴講者アンケートでは全体を通して「教育が変わることで人生をより豊かにすることができるのかもしれない、感性を育てる教育方法として子どもたちが自ら学びを深める探求型学習が今後の教育に必要であることが分かった、バイオミメティクスの面白さを多くの人に知ってほしい、バイオミメティクスをボトムアップより身近なものからのトップダウンの方が子どもから大人まで浸透しやすいと思った」などたくさんの回答があり、次世代の学校教育、バイオミメティクスが大いに盛り上がることを期待します。
ゲストと学長を囲んで
関連リンク
生体医工学研究センター
https://www.toyo.ac.jp/research/labo_center/bme/
重点研究「未来を拓くバイオミメティクス」
https://www.toyo.ac.jp/contents/research/tprp/project-18.html