本学では、2024年1月に発生した能登半島地震に対して、募金活動や中長期休暇期間(ゴールデンウィーク/春季・夏季休暇期間)における現地でのボランティア活動など、さまざまな復興支援を続けています。
同年9月に発生した能登半島豪雨災害により、直前まで地震災害復興のためのボランティア活動を実施していた地域が再び被災したことに心を痛めているなかで、「本学として少しでも力になりたい」との思いから、10月11日~13日に輪島市河井町で学生、教職員9名が建物や側溝など泥出し作業などの活動を行いました。 この活動の様子は、NHKや中日新聞に取材・報道していただきました。
ボランティア活動に参加した職員の感想
私たちは、9/21~22日に発生した能登半島豪雨災害で被災した地域へのボランティアとして、輪島市河井町を訪れました。
河井町は近くを流れる河原田川が2回にわたり氾濫し、活動場所は170㎝の高さまで濁流が押し寄せたとのことですが、活動当日の河原田川は非常に静かで水位も低く、堤防の様なものもあり、ここを超えて濁流が押し寄せたということは想像できないことでした。
活動内容は、家屋、側溝に詰まった泥かき作業が中心でした。
発災当時のままの家屋の片付けをした際は、水はある程度引いていたものの、壁紙には水位が上がった際の跡がはっきりと残っていました。冷蔵庫、洗濯機等の大型家具も水位上昇で浮き上がり、倒れた様がわかりました。散乱した家財道具を泥の中から拾い出し、大型家具を搬出し、その後家中に溜まっていた泥をかき出す作業を行いました。泥や溜まっていた水には下水も混ざっているので、異臭が凄く、感染症の危険性もあることから怪我などをしないよう十分注意をしながらの作業となりました。堆積した泥の重さは想像以上のもので、一緒に参加した学生達と全身泥まみれになりながら、懸命に作業をしました。
現地で飲食店を経営されている方とお話ししましたが、地震の後、店の什器を新たに購入し、やっと立て直そうと思っていた矢先の水害に心が折れてしまったとおっしゃっていました。傍で見ていても本当にお辛そうでした。
現地の方々は、我々が考えられない苦悩の日々を送っています。それでも学生達が活動に入ったことでほんの一時ですが、現地の方々が明るくなったような気がしました。継続的に学生達が現地に入り活動をすることの意味は、単なる作業だけではなく現地の方々に少しでも「寄り添う」ということではないかと思っています。