伊勢丹新宿店が旗印となり、東洋大学・株式会社スタジオアルタ・株式会社丹青ディスプレイの産学共同プロジェクトとして、伊勢丹新宿店本館地下ショーウィンドウ10面に装飾を施す取り組みを実施しました。昨年初めて実施したところ、学内・社内で好評だったことから、今年も実施することになりました。
本プロジェクトは2023年5月からワークショップ形式で行われました。参加者は人間環境デザイン学科3年生の有志約60名。複数のグループを作り、デザインコンペで装飾デザインを決定。(株)丹青ディスプレイの全面バックアップの下で実施設計を行い、材料調達、制作等を行いました。 また、株式会社スタジオアルタからディスプレイの意義や効果などを学ぶとともに、伊勢丹新宿店の実地調査を行いながら、ディスプレイ内に陳列する商品の選定をしました。 設置工事は(株)丹青ディスプレイが行いましたが、アドバイスを受けながら、学生も付属品等の設置に協力しました。
テーマは「新春」。2024年干支である龍を題材に、重厚な壁を突き破りながら昇天して行く躍動感あふれる作品に仕上げました。 また、SDGsも意識し、素材の一部に不要な木材、着物の端切れ、貝殻などを使いました。
設置作業に携わった学生は、『企画からデザイン選定や制作作業まで多くの苦労がありました。特に、龍の鱗は参加者全員で一枚一枚手作業で立体感が出るように仕上げたことは印象深いです。完成作品を目の前にして、とても嬉しいです。』との感想とともに、『多くの方に見てもらいたいです。』と話しました。
作品は2024年1月15日(月)まで伊勢丹新宿店本館地下ショーウィンドウ10面にてご覧頂けます。
本プロジェクト担当した名取発准教授のコメント
本年度も昨年度に引き続き、伊勢丹新宿店のご厚意でこのような産学連携プロジェクトを行えたことを大変喜ばしく思っております。実際のディスプレイデザインの企画段階から制作、設置までを体験することは学生にとって大変意義深い事でした。
単なる見た目ではなく、マーケティングやコーポレートアイデンティティ(CI)を把握した上で「2024年新春」をどのように表現するか、学生達がコンセプト・アイデアを試行錯誤しつつ練り上げました。背景画はPCで制作し、龍は人間環境デザイン学科の実験工房のレーザーカッター等を用い切削し、塗装も行っています。そして鱗は全て手作業で取り付けています。締切に間に合わせるために、学生達は演習授業の課題の合間を縫って皆で協力してここまで辿り着きました。
是非この成果を多くの方にご覧頂きたいと思っております。
ディスプレイ設置情報
- 展示期間:2023年12月27日(水)~2024年1月15日(月)
- 展示場所:伊勢丹新宿店本館地下ショーウィンドウ10面
ー西南側8面:地下鉄丸ノ内線改札寄り、B5出入口付近
ー東南側2面:地下鉄副都心線改札寄り、B3出入口付近