2023年7月27日
東洋大学
レポート等の制作においては、制作者が自ら調べ考えて執筆することが基本です。
制作過程において生成系AIを利用することについて、利用の仕方次第では学修上の有用性も認められており、参考・引用文献に類したものとして利用することまで否定できるものではありません。また、仮に利用を規制したとしても、現時点ではその利用の有無や過程を判別できる着実な手段がないことから、評価者が使用の有無を確認することができない実情もあります。
このような観点から、本学では次のような考え方を提示します。
レポート等の出題者・評価者(主に教員)
- 成績評価に関係するレポート課題や試験を行う場合は、制作者が生成系AIなどを含む各種参考文献類を利用して、自身の考えを深めたり、視野を広げられるような出題の内容とするように努めてください。
- 試験においてはネットワークやPC機器類が使用できない環境で実施するなど検討してください。
レポート等の制作者(主に学生)
- 生成系AIの出力に依存した制作は剽窃に類する行為であり、また、生成系AIに安易に頼ってばかりの学習では、結果として自分のためにならないことを理解してください。
- 生成系AIには技術的限界があり、生成物に虚偽の内容が含まれていたり、著作権を侵害している可能性があることなどが報告されています。また、生成系AIへの入力を通じて個人情報等の流出や漏洩等のリスクも懸念されていますので、個々人の良識に基づいた自己管理が必要です。
- 生成系AIの急速な普及に伴い、シラバスに記載されている成績評価の方法を、例えば、レポート課題から試験等に変更する場合があります。このような変更が行われる場合は、事前に、授業担当の先生方からToyoNet-Ace等を使って連絡をすることとしていますので、随時確認するようにしてください。
- 生成系AIを巡る状況は一定ではなく変化するものであることから、東洋大学の授業運営における生成系AIの取り扱いについては、必要に応じて見直していかなければならないものですが、現時点での取り扱いとして、学部や研究科などにおいて、生成系AIの利用方法等について、特別なルールなどを設けている場合があります。各学部や研究科または授業担当の先生方からの指示を踏まえて、学習を進めてくださいますようお願いします。
以上