【著作紹介】中欧・東欧文化事典
[2021年11月更新]

著者:市川 顕(国際学部グローバル・イノベーション学科 教授) 【共著】
出版社:丸善出版
出版年:2021年8月発行
ISBN:9784621306161
所蔵状況を確認する
内容:
多様な文化と人々が混じり出会う「はざまの地域」である東欧、中欧、中東欧。文化や歴史を約340テーマで解説する中項目事典。
教員メッセージ
2004年および2007年に欧州連合(EU)に多くの中・東欧諸国が加盟した。以後、民主主義および市場経済化を目指してきたこれら諸国は、EU加盟国としての地位を得ることになった。 近年、ポーランドやハンガリーをはじめとして、中・東欧諸国のふるまいがEUのなかで問題となることが多い。具体的には強権主義的姿勢、ナショナリズム優先、EUのリベラルな価値に反するこれら諸国の伝統的価値の強調、などが挙げられる。これらの動きをどのように理解すればよいのか。本書はその糸口を提供するための基礎的な項目を多数含んでいる。 1989年のいわゆる東欧革命以降、日本の企業も多くが中・東欧諸国に支社や工場を置いた。中・東欧諸国と日本の政治・経済・文化的交流も進んでいる。 本書が東洋大学の学生の皆様の中・東欧諸国理解に寄与することを、切に希望する次第である。
[著者] 市川 顕(イチカワ アキラ)
21世紀は環境の世紀といわれます。そして、持続可能な社会の構築は、現在の政治・経済・社会体制にとって大きな挑戦となっています。
そこで求められていることは、
(1)世代を超えた公平の達成
(2)自然環境をコストとして内部化した市場経済の達成
(3)自然に権利を与える法体系の達成
(4)グローバルから個人にいたるまでの多層にわたる環境改善への挑戦
(5)国際機関、国家から個人にいたるまでの多様なアクターの協働の達成
(6)他部門政策における環境配慮の統合の達成
でしょう。
私の研究活動においては、多層・多様なアクターによる持続可能な社会の構築に向けた環境ガバナンスを鍵概念として、アクター間、多層間、学問分野間のコミュニケーションの態様を示し、持続可能な社会に向けた取り組みを把握することを目標としています。
関連リンク
東洋大学研究者情報データベース(市川顕教授)
グローバル・イノベーション学科 市川顕 准教授のコメントがフィナンシャル・タイムズに掲載されました
GIC Discussion Paper