【著作紹介】よくわかるEU政治
[2020年11月更新]
市川 顕(国際地域学部グローバル・イノベーション学科 教授) 【共著】
出版社:ミネルヴァ書房
出版年:2020年4月発行
ISBN:9784623088249
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内容:
EU(欧州連合)について一から学べる入門テキスト。見開き2ページで一項目を解説するわかりやすい構成の好評シリーズ。EUの歴史や成り立ち、理念から機関まで丁寧に解説し、具体的事象の理解を助ける基盤を提供する。その上で個別の政策領域および加盟各国を取り上げ、複層的かつ多面的なEUの姿を描き出す。他の国家・地域・機構との関わりなどEUを取り巻く国際関係にも広く目配りし、激動の時代にさらされるEUを捉えるためのバランスのとれた視点を提供する。
執筆箇所:
「ポーランド」 pp.146-147
教員メッセージ
EUというのは、非常に複雑な地域統合体で、国家でもなく、単なる国際機関でもない「一種独特な存在」です。
このEUという理解が困難な地域統合体を、できるだけ分かり易く読者に理解してもらおうとつくられたのが本書です。
本書では、EU統合の歴史と理論、EUの政策決定、EUの政策領域、EU加盟国および近隣諸国、世界の中のEU、と包括的にチャプターがわかれています。
また、知りたい部分だけを読めるよう、1トピックにつき、見開き(2p)で書かれているのも大きな特徴です。
EUの専門家がこれだけよみやすくEUの教科書をつくったことはこれまでなかったと思いますので、関心のある学生さんは手に取ってみて下さい。
[著者] 市川 顕(イチカワ アキラ)
21世紀は環境の世紀といわれます。そして、持続可能な社会の構築は、現在の政治・経済・社会体制にとって大きな挑戦となっています。
そこで求められていることは、
(1)世代を超えた公平の達成
(2)自然環境をコストとして内部化した市場経済の達成
(3)自然に権利を与える法体系の達成
(4)グローバルから個人にいたるまでの多層にわたる環境改善への挑戦
(5)国際機関、国家から個人にいたるまでの多様なアクターの協働の達成
(6)他部門政策における環境配慮の統合の達成
でしょう。
私の研究活動においては、多層・多様なアクターによる持続可能な社会の構築に向けた環境ガバナンスを鍵概念として、アクター間、多層間、学問分野間のコミュニケーションの態様を示し、持続可能な社会に向けた取り組みを把握することを目標としています。
関連リンク
東洋大学研究者情報データベース(市川顕教授)
グローバル・イノベーション学科 市川顕 准教授のコメントがフィナンシャル・タイムズに掲載されました
GIC Discussion Paper