【著作紹介】共生の思想と作法 ―共によりよく生き続けるために―
[2020年11月更新]

市川 顕(国際地域学部グローバル・イノベーション学科 教授) 【共著】
出版社:法律文化社
出版年:2020年3月発行
ISBN:9784589040572
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内容:
経済、宗教、持続性といった共生を考える基盤を踏まえ、地域社会や様々な場において共生がいかに実践されうるのかを明らかにする。
執筆箇所:
「まちづくりにおけるガバナンス ―インターミディエイターとしての大学生の役割―」 pp.125-140
教員メッセージ
背景の異なる人たちが、どのようにして一つの目的を達成すればいいのでしょうか。
そこには、衝突もあるでしょうし、その衝突を上手にマネジメントする技術も必要となります。
本書は、共生の概念から掘り起こし、まちづくり、子ども教室、高齢者見守り、高校魅力化、移民、メディア、宗教、フェアトレード、SDGsなど多岐にわたるトピックにおける共生を考えるものです。
読者は、自分の関心のある章を読むことで、共生という概念について深く考えることができると思います。
[著者] 市川 顕(イチカワ アキラ)
21世紀は環境の世紀といわれます。そして、持続可能な社会の構築は、現在の政治・経済・社会体制にとって大きな挑戦となっています。
そこで求められていることは、
(1)世代を超えた公平の達成
(2)自然環境をコストとして内部化した市場経済の達成
(3)自然に権利を与える法体系の達成
(4)グローバルから個人にいたるまでの多層にわたる環境改善への挑戦
(5)国際機関、国家から個人にいたるまでの多様なアクターの協働の達成
(6)他部門政策における環境配慮の統合の達成
でしょう。
私の研究活動においては、多層・多様なアクターによる持続可能な社会の構築に向けた環境ガバナンスを鍵概念として、アクター間、多層間、学問分野間のコミュニケーションの態様を示し、持続可能な社会に向けた取り組みを把握することを目標としています。
関連リンク
東洋大学研究者情報データベース(市川顕教授)
グローバル・イノベーション学科 市川顕 准教授のコメントがフィナンシャル・タイムズに掲載されました
GIC Discussion Paper