【著作紹介】数学の力 ―高校数学で読みとくリーマン予想
[2020年12月更新]

著者:小山 信也(理工学部生体医工学科 教授)
出版社:日経サイエンス
出版年:2020年7月発行
ISBN:9784532520793
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内容:
数学史上最大の未解決問題「リーマン予想」を主な題材にして高校数学を前提に解説、数学の魅力を整数論の第一人者の筆者が伝えます。
教員メッセージ
これまで,数学最大の未解決問題「リーマン予想」を,高校生にわかるように説明することは不可能であると,言われてきました.
しかし,2010年代以降に発展してきた「絶対数学」や「深リーマン予想」という新理論を用いることにより,
高校数学の範囲で「リーマン予想」を解説することが可能になりました.
本書は,その斬新な方法により高校生向けに「リーマン予想」の解説を試みた,史上初の書籍です.
出版社の好意により,本書の執筆の動機に関するインタビュー動画(約7分)が公開されていますので,ご参照ください.
また,本書の内容を要約した動画も公開されています.前後編それぞれ,約30分ずつです.よろしければご覧ください。
なお,次回作「『数学をする』ってどういうこと?」が,2021年初頭に刊行されます.
中学生・高校生向けに,日常生活に潜む数学的な思考から深リーマン予想まで,数学の楽しさを解説した内容です.
日常編では,2020年 7月31日に東洋大学の新型コロナウイルス感染症対策委員会と高等教育推進センターの共催で、
全教職員対象のFD・SD研修会として学長室よりオンライン配信された講演会「数値の正しい理解とコロナ対策」の内容を再録しています.
これまでの著作にはない,一般向けの内容となっており,新型コロナ対策にも役立ちます.ぜひ多くの方々に手に取って頂ければと思います.
[著者] 小山 信也(コヤマ シンヤ)
1962年新潟県生まれ。数学者。東京大学理学部卒業。東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了。
専門は整数論、ゼータ関数論、量子カオス。現在、東洋大学理工学部教授。著書に『リーマン教授にインタビューする』(青土社)、『素数からゼータへ、そしてカオスへ』(日本評論社)、『ABC予想入門』(共著、PHP研究所)、『ゼータへの招待』(共著、日本評論社)などがある。
©撮影 河野裕昭