先輩からのメッセージ2024

TOYO PERSON

Q.大学院に進学しようと思ったきっかけは?
A.私は北海道にある自治体の職員として勤務しており、自治体からの派遣という形で進学しました。私自身中堅に差し掛かり、求められる業務内容も高度になっていく中で、改めて「まちづくり」とは何かを学び、職員としてステップアップするためのスキルを身に付けたいと思っていたため、大学院進学の話はチャンスだと思い挑戦してみようと思いました。  

Q.大学院進学について誰かに相談しましたか。また、周囲の反応はどのようでしたか。
A.日常業務と両立させながらの進学となるので、当時の上司に相談をしました。当時の上司は進学を応援してくれる立場だったので、上司の後押しもあり、進学に踏み切ることができました。  

Q.東洋大学を選んだ理由や選ぶにあたって重視した点があれば教えてください。
A.東洋大学では世界で唯一のPPP専門機関ですので、最先端のPPPの事例を学ぶことができます。また北海道からの進学となるため、オンラインでどこからでも受講できるという点も魅力的でした。

Q.入学してから感じた本学大学院の魅力や研究室の仲間とのエピソードなどがあれば教えてください。
A.私のように遠隔から参加している学生も多く、北海道から沖縄までさまざまな地域の学生が集まっていましたので、居住地による学びの格差はほとんどありませんでした。また、地域も職業の分野も年代も異なる人達が同じ学生というフラットな立場で議論ができたことは新鮮でしたし、視野も広がりました。
普段の講義だけでなく、ゼミで行った先進地視察なども大きな学びとなりました。また春休みの期間に学生たちで自主的に企画して、岩手県紫波町の「オガール紫波」に視察に行ったことも刺激的でした。意欲的な学生が多く、多くの学びと実践の機会が得られる環境でした。

Q.大学院生活の中で辛かったことや研究する中で大変だったことはありますか?
A.日常の業務と学業を両立させなければならないので大変でした。ただ他の学生も同じような環境の中で頑張っていたので私も頑張ろうと思えたし、辛いという気持ちよりも大学院生活で得られる充実感の方が大きかったです。業務の繁忙期にどうしても授業に参加できないこともありましたが、録画した講義内容を後から見ることができるのでその点は安心でした。 

Q.執筆している論文の内容や受けている授業について教えてください。
A.学位論文では、私の住む地域では観光客や宿泊施設の増加に伴い地域住民の住宅供給に悪影響が出ているという課題があったため、これらの課題を解決するための公民連携手法について研究しました。研究を通じて地域課題と深く向き合えたことは貴重な経験でした。
授業については、PPPを体系的に学べる「PPP総論」、公共施設マネジメントや行政に関する「シティ・マネジメント」などを中心とした授業を受講していました。 

Q.大学院での学びを通して今後目指したい姿や将来進みたい道などがあれば教えてください。
A.大学院では先生や学生以外にも、公民連携まちづくりの最前線に立つ多くの人と出会うことができました。卒業後は大学院で学んだことをいかし、地域の人に喜ばれるようなまちづくりを実践したいと思っています。 

Q.研究活動をしている日の1日のスケジュールは?
A.
  7時  起床
  8時半 勤務時間
18時半 職場からオンラインで講義を受講
20時半 帰宅
21時半 論文作業(論文指導は基本メール等でのやりとり)
24時  就寝

Q.大学院生としての1週間のスケジュールは?
A.
月曜日 勤務日 
火曜日 勤務日、講義の受講
水曜日 勤務日、講義の受講
木曜日 勤務日、講義の受講
金曜日 勤務日
土曜日 自宅から講義の受講
日曜日 休日
このほか1セメスタ毎に2~3回程度、週末に上京して現地で講義を受講したり、ゼミでの視察等に参加していました。  

Q.大学院進学を検討するにあたり、どのような不安や懸念点がありましたか。
A.進学についてすんなり決意したわけではなく、日常の業務と大学院を両立できるか不安でしたし、自分の今後のライフイベントや働き方についても考え始めた時期だったので、挑戦したい気持ちはありつつも、2年間学業とまっすぐ向き合うことができるかどうか自信がなく非常に悩みました。今となっては、進学することを選択して本当に良かったと思っています。  

Q.本学大学院を目指している受験生へメッセージをお願いします。
A.全国的にPPPを選択する自治体が増えていますが、事業を失敗させないためにはPPPの知識をしっかりと学んでおく必要があると思います。大学院ではPPPの理論を基礎から学び、実践につなげることができます。私自身も、ここで得られた知識や経験、人とのつながりがかけがえのない財産となりました。今後PPPの担い手となる多くの方に、大学院で学んでほしいと思います。 

 

掲載されている内容は2024年6月現在のものです。

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