大学院に進学しようと思った動機や経緯について教えてください
学部生のときの基礎栄養学の講義を受けて大学院に興味を持ちました。知識をつけるだけではなく、その知識を具体的にどう活かせるのか、また実際に現段階ではどのように世に広まっているのかを知ることができました。このことからより詳しく病気の治療や予防についての研究方法を知りたいと思いました。
大学院進学にあたり、誰かに相談しましたか?また、周囲の反応はどのようでしたか?
家族と現在所属している研究室の矢野教授に相談をしました。はじめに矢野教授に大学院についてどのようなことが学べるのか、自分には研究を続けられるか不安があることを相談させていただきました。するとすぐに大学院で行っている研究について教えてくださり、私の興味を聞きながら大学院進学や修了後のことまで親身になっておおよその道筋を立ててくださりました。このお話を家族にすると、驚きながらも私の好きなことしたいことを応援すると言ってくれました。この他にも祖父、先輩や友人など多くの方に支えていただき大学院進学を目指しました。
東洋大学を選んだ理由や選ぶにあたって重視した点を教えてください
2つあります。1つ目は、学部生から続けている研究が引き続きでき、お世話になっている先生方と院生になってからも研究のお話ができることです。先生方との距離が近く研究やその他の相談事についても親身になっていただけます。2つ目は、修了後に私の希望している職種に就いている先輩方が多いことです。
入学してから感じた本大学院の魅力や研究室の仲間とのエピソードなどを教えてください
研究機材を自分の研究するタイミングで好きに使えることができます。もちろん他の方とタイミングを合わせる必要はありますが、機械が使えず困ったことはほぼありません。他の研究室の先生方もとても優しく、研究分野が違っていても『いつでも訪ねて来てください。何でもご相談ください。』と言っていただけるため心が軽くなるだけではなく、他分野からの視点で自分では気づかなかったことに気がつくことができます。 研究室の仲間とは、研究の話だけでなくその日の学食の話や身近で起こった楽しい話などをしています。
研究の大変さなどについて教えてください
研究結果が思うように出なかったことです。研究報告までにデータを取りまとめる必要があるにもかかわらず、論文とは異なる結果が出たときや周りの仲間が研究をどんどん進めている中で私だけが進んでいないように感じてしまうところです。データの取り直しをするにも、細胞を培養し直すだけではなくそのときの細胞の状況、試薬の調整など多くのことを考える必要があるため大変なことがありました。ですが、なぜこのような仮説と違った結果になったのかを考察する楽しさもあります。失敗は次に繋がる第1歩と前向きに考えるようにしています。
研究が煮詰まったときは気分転換にどんなことをしていますか?
気分転換に散歩をしています。もともと歩くことはそこまで好きではなかったのですが、最寄り駅から家までの帰り道に自転車ではなく歩いて帰るようになってから散歩中にある美味しそうなお店などを見つけることが楽しくなり散歩が好きになりました。1駅前で降りて歩くことも増えました。涼しい日には6駅前(約10キロ)から歩いて帰ったこともあります。あとは食べることが大好きなので散歩途中に美味しそうなタピオカ屋さんがあったときにはつい寄ってしまうこともあります。
学位論文の内容や受講している授業について教えてください
大学院での研究テーマは『トコトリエノールの二面性機能によるAGE-RAGEシグナル制御を介した骨質改善作用の解析』です。 骨粗鬆症は骨強度の低下により骨折リスクが増大する疾患であり、高齢社会の我が国では患者が増加傾向にあります。近頃は低骨密度に加え骨質劣化の予防も重要とされ、加齢に伴い増加する物質が骨質に負の影響を及ぼすとされています。ここで先行研究より、抗酸化作用や多様な機能性を持つビタミンEの特徴を生かして骨質劣化予防素材となるかを探索します。
研究する中での指導教員とのエピソードなどを教えてください
ふとした小さな疑問でもすぐに答えていただき、話が発展していつも時間を忘れてしまいます。研究の相談だけではなく、学校生活に不安はないかなどを聞いてくださることが多いです。
大学院での学びを通して今後目指したい姿や将来進みたい道などを教えてください
ものづくりと健康に興味があるため食品やそれに近い職に就きたいと思っています。
研究活動をしている日の1日のスケジュールの例を教えてください
6時 起床
9時 TAとして勤務
13時 学食で昼食
14時 論文を読む
17時 研究
18時 講義を受講
20時 研究
22時 ゼミの資料作り
23時 帰宅
大学院生としての1週間のスケジュールの例を教えてください
月曜日 ゼミ資料作り、課題
火曜日 講義の受講
水曜日 TAのアルバイト、講義の受講
木曜日 ゼミ、アルバイト
金曜日 研究室の掃除、研究の情報収集
土曜日 研究ノートまとめ、課題
日曜日 休日

普段研究をしている机
最近ハマっていることの1つである紅茶が、すぐに飲めるようにお気に入りのコップをおいています。
普段の研究の様子
クリーンベンチ内で細胞培養をしているところです。


大学に来る日のカバンの中身
この日は必要最低限の荷物です。多い日はここに加えて本、充電コード(パソコンと携帯用)、折りたたみ傘、ウエットティッシュが入ります。
大学院進学を検討するにあたり、どのような不安や懸念点がありましたか?
周りで就職活動をしている中、大学院入試情報の共有がしにくかったことや体力面や精神面でも大学院でやっていけるかが不安でした。
学費の工面はどのようにしましたか。
給付型の奨学金に採用していただいたり、貸与型の奨学金を借りて通っています。
東洋大学大学院を目指している受験生へのメッセージ
学部で研究が楽しいと思ったことや、もう少し研究してみたい、4年間の実験だけでは不完全燃焼だと感じるなど少しでも学ぶ意欲があるのでしたらぜひ大学院を考えてみてください。大学院では自分の好きな研究を好きなだけ、考えを思うままに実験に活かすことができます。頑張ったものは必ず自分の財産になると思います。
掲載されている内容は2024年7月現在のものです。
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