先輩からのメッセージ2024

TOYO PERSON

大学院に進学しようと思った動機や経緯について教えてください
私は学部時代に病気を患っていた関係で、学業に集中することが難しい状態にありました。また、私がちょうど大学二年生になろうという時、コロナ感染拡大が始まり、全てオンライン授業に切り替わるという経験もしました。私自身、大学で様々なことを学べることを期待し、入学してきたため、このような事態によって十分に学べなかったことは、残念でなりませんでした。そのため、大学院で社会福祉についてさらに学びを深めたいと思い、進学を決めました。

大学院進学にあたり、誰かに相談しましたか?また、周囲の反応はどのようでしたか?
自分の意志が強かったため、進学すること自体はあまり迷いませんでした。しかし、学費は両親に出してもらうしかなかったので、両親には大学院でやりたいことを一生懸命伝えました。他の選択肢もあるのではないか、と言われたこともありましたが、最終的に私の意見に納得してくれました。

東洋大学を選んだ理由や選ぶにあたって重視した点があれば教えてください
東洋大学のいい所は、何といっても図書館の蔵書数の多さだと思います。大分昔に出版された本でも、手に入れたい本は大体手に入れることができます。そのうえ、赤羽台キャンパスではリラックスして本を読むことが出来る場所もあるので、研究をする環境に最適だと思うので、そこが大きな魅力だと感じています。

入学してから感じた本大学院の魅力や研究室の仲間とのエピソードなどを教えてください
もちろん、研究を進める中で方向性を見失ってしまうことや、終わりが見えないものを進めるわけですから、悩んでしまうこともあります。最後まで順調に進むことはないと思います。もし研究の方向性について迷ってしまった時は、すぐに先生方に相談をするようにしています。なぜなら、自分の論文を見て頂き、たくさんのヒントをもらうことで、新しい視点から研究を進めていくことが出来るようになるからです。また、院生のアドバイスがヒントとなることもあります。研究というのは一人では出来ないのだと、しみじみ思います。

研究が煮詰まったときは気分転換にどんなことをしていますか
実は、最近私自身も研究報告や文献発表が重なり、やっと終わったと思った時、燃え尽きてしまった感覚になりました。私自身、あまり趣味というものがないので、少し行き詰まった時は美味しいものを食べに行ったり、睡眠をよくとったり、ただだらだらと過ごしたりしています。一旦研究のことから離れて、リフレッシュするのもとても大事だと思います。

学位論文の内容や受講している授業について教えてください
若者の孤独・孤立問題に対する相談体制のあり方-SNS相談事業の実践の検討- 
授業は、指導教授の研究指導と合わせてソーシャルワーク実践論や地域福祉論、社会福祉の法制度等、その他の分野は社会的孤立や貧困、研究方法を勉強するために調査方法の授業も受講しました。修士2年目なので、現在はほぼ指導教授の授業しか受けていません。

研究する中での指導教員とのエピソードなどを教えてください
報告会が終わった後に、院生が企画した食事会に参加してくださったことがありましたが、普段の姿とは違いとても陽気に話されていて、違った一面を見ることができました。食事会では、普段聞くことができない話も聞けましたので、そうした機会を積極的に作っていくのも大事だと思いました。また、進路を考えていく際も、的確なアドバイスをいただけると思います。

大学院での学びを通して今後目指したい姿や将来進みたい道などを教えてください
大学および大学院では、様々な分野の社会福祉を幅広く学ぶことができたので、その幅広い知識を活かせるような仕事に就きたいと考えています。また、社会福祉は一方で実践があっての学問だと思っていますので、現場での実践を積んだ後、数年後に博士後期課程に入学するのも選択肢として考えています。

研究活動をしている日の1日のスケジュールの例を教えてください
  7時半  起床 
  8時半  自宅で研究 
12時   大学に到着 昼食
13時   講義を受ける 
16時半  講義終了、大学の共同研究室で研究 
19時   大学を出発

大学院生としての1週間のスケジュールの例を教えてください
月曜日 アルバイト、(論文のための情報収集) 
火曜日 講義の受講 
水曜日 研究室にて修論執筆を進める、論文指導を受ける、図書館に行き情報収集 
木曜日 講義の受講 
金曜日 論文のための情報収集、講義の受講 
土曜日   アルバイト 
日曜日 休日、(少し作業を進める)

 

普段の研究の様子

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大学に来る日のカバンの中身

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大学院進学を検討するにあたり、どのような不安や懸念点がありましたか?
周りに大学院に進学する友人は居なかったので、自分一人で情報を収集しなければならず、不安に思うことがたくさんありました。 進学説明会にも出席していましたが、当時はそもそも大学院での生活が想像できず、質問するのにも何からしていいか分からない、といった状態だったのを覚えています。 もし、大学院進学について分からないことがあったら、ゼミ担当の先生など、気軽に聞きやすい先生に聞いてみるといいと思います。 また、進学相談会で院生と会話する機会があったら、些細なことでも聞いてくれて構いません。

学費の工面はどのようにしましたか?
学費は私の場合、ありがたいことに全て両親が出してくれました。それよりも、院生はアルバイトをする時間も惜しい程忙しい時期があるので、それが結構大変です。今も毎月少しのバイト代と貯金からやり繰りしています。奨学金を借りている人もいるので、必要な人は無理せず借りてもいいと思います。その分、研究にも集中できるようになります。

東洋大学大学院を目指している受験生へのメッセージ
東洋大学大学院は、熱心に指導してくださる先生方がたくさんいらっしゃいます。もし、自分の問題意識がはっきりしている、またはさらに研究をしていきたいことがあるなら、きっと充実した院生生活を送ることができると思います。大学院は、少し敷居が高いと思うかもしれませんが、研究分野について強い探究心を持っているなら、誰でも大歓迎です。少しでも興味を持っているなら、ぜひ進学を前向きに考えてみてください。

掲載されている内容は2024年7月現在のものです。

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