私が取り組んでいるのは、天然の多糖類(炭水化物のひとつ)であるキトサンについての研究です。現在キトサンは未利用資源ですが、化学的に変化させることで、増粘剤、乳化安定剤として医薬品、化粧品や食品添加物へ応用できる可能性があります。天然のキトサンから非天然の多糖を合成し、生成された物質の特性を測定するなど、私の進める研究が持続可能な製品開発や革新的な応用につながることに期待しています。
専門的な分野の学びを深めるだけでなく、講義を通じて哲学的な問いに向き合い、自分自身の考え方や価値観を問い直せたことも成長につながりました。倫理的なジレンマ、道徳的な選択などについて同級生とディスカッションできたことは、幅広い視野を養い、問題解決能力を高める学びになったと思います。大学生活で哲学に触れられたことは、人間性を磨き、学問的な探究の促進につながる貴重な体験でした。
掲載されている内容は2023年9月現在のものです。