歴史を学ぶ面白さは史実を探るなかで新しい自分に出会えること

TOYO PERSON

近世東洋史を専攻し、歴史の動きを経済的な要因から読み解くことへの興味から「清代における国家と商業の関係」について研究しています。中国史に着目したのは、商人が分かりやすく歴史を動かしてきたヨーロッパに比べ、中国内の商業の動きは歴史上あまり表に出てきていなかったからです。人々の生活を支えた地域の商人集団の活躍や行政との関わりについて、自らの手で解き明かそうと奮闘しています。研究を深めるために中国語の学習に力を入れ、中国語検定取得にもチャレンジしました。

歴史研究を行う上で、史料を読み解くことは必要不可欠。著者の思いが反映された史料と向き合うためには、一つひとつの表現をできる限り客観視し、疑う姿勢が大切です。「博物館・美術館のメンバー制度」を最大限活用して休日に博物館を巡り、興味や疑問はその都度調べてノートに書き貯めることで、自分が持つ先入観や、異なる視点に気づくことも。その結果から自分自身をアップデートしていくことに歴史を学ぶ面白さを感じています。

掲載されている内容は2023年9月現在のものです。

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