教員からのメッセージ

TOYO PERSON
Q.教員としてご自身の専門分野を踏まえ、「研究者として研究」することの意味とは?

当事者の方々と一緒に問題を捉え、少しでもその状況が良くなるように取り組むことです。

Q.教員としてご自身が、研究者になった経緯をご紹介ください。

私が大学生のころ、家族の一人がとても大きな病気になり、長期入院していました。その後さまざまな治療、手術を経てなんとか日常生活を送れるようになりました。その様子を近くで見ていて、「病気とともに生きる人」「それを支える家族」「医療にできること・できないこと」などについて考えるようになり、保健医療社会学への探究心が強くなりました。

Q.教員としてご自身のご専門分野について、現在までにどんなテーマを研究されているのかご紹介ください。

「病いや障害とともに生きる人のLIFE」について取り組んできました。慢性腎不全や血友病、薬害HIV感染被害者、重症熱傷体験者、精神障害に対する偏見・スティグマなどについて研究しています。

Q.研究者として、つらかったことや、嬉しかったことは?

論文がなかなか進まない、どうデータを整理すればいいか悩んでいる時は、自分で一つ一つ進めるしか誰もやってくれない、自分しかこの状況を変えられないということを強く実感します。そういう時があるからこそ、出来上がったときの喜びは大きくなります。

Q.大学院で学ぶことの魅力とは?

学部で卒業論文を作成することが研究の第一歩とすると、大学院は知的好奇心をさらに深めていくところです。もちろんそれだけ研究において困難も多く、研究することの大変さを実感しますが、結果が出せそうになってきたとき、論文が完成したとき、研究対象者の方々とその成果について話ができるときの喜びは、それだけ大きくなります。

Q.大学院で学びを考えている受験生にメッセージを一言。

日常生活でふと感じたことをきっかけに、それを突き詰める。大学院での研究期間はその後の自分の人生、生活を豊かにします。大変なことももちろん多いです。それは、もしかしたらやらなくていい苦労かもしれません。ですがあなたのその研究で少しでも社会が変わるかもしれません。ぜひ一緒にその喜びを感じませんか。

プロフィール

氏名:的場 智子(まとば ともこ)
経歴:
奈良女子大学大学院人間文化研究科 比較文化学専攻修了 博士(文学)
日本学術振興会 特別研究員(PD)、聖路加看護大学COE研究員を経て、2005年より東洋大学ライフデザイン学部生活支援学科
専門: 
保健医療社会学
著書:
『心の病へのまなざしとスティグマ』明石書店 2012年 他

掲載されている内容は2018年10月時点のものです。