変化を選択できる教育機関を選びました

TOYO PERSON

2015年4月入職。学長室学長事務課課・高等教育推進支援室・大学評価支援室へ配属され、主に教員人事・FD/SD・新学部設置関連業務を担当。2019年1月、内閣府へ出向。世界的な学術会議の運営・調整に携わる。2021年4月、研究推進部研究推進課へ異動、外部資金獲得など、教員の研究支援を多岐にわたって担当。

東洋大学の採用試験を受けようと思った理由を教えて下さい。(就職活動の思い出など)

あらゆる人に門戸が開かれた大学という場所が好きだったからです。私は他大学出身者ですが、東洋大学が絶えず組織の在り方や形を模索し変化を自ら選択していることは、選考過程においてもよく伝わってきました。変化はリスキーですが、変化が実績をうみ、実績は自信につながります。学生たちが自信をもって卒業していくように支援する教育機関であるからこそ、自らが変化を選択できる組織であることは重要だと考えていました。

現在、担当されている業務内容を教えてください。

大学には教育と研究というふたつの使命がありますが、先生方の研究を支援するのが研究推進課の業務です。支援内容は多岐にわたりますが、私は主に通称「科研費」と呼ばれる研究の外部資金獲得と、獲得後の継続的な支援を担当しています。皆さんが知っているようなどれほど名高い研究も、最初は研究者の好奇心を出発点としてスモールスタートを切ったはず。可能性を秘める研究の始まりとその歩みに立ち会える面白さは、仕事のやりがいにもつながっています。

これまでの職員経験の中で、印象に残っているエピソードを教えてください。

約2年半、内閣府に出向する機会を頂いたことです。主に主要国会議(G7,G20関連会合)の運営を担当し、日本代表を務める科学者の先生方を専属で支援しながら、世界の第一線で活躍する科学者同士の議論に携わるという唯一無二の経験をさせていただきました。国単位での科学技術政策の違いや、研究者が抱える組織的・国際的課題、それらから垣間見る日本の私立大学の役割等をより広く客観的に捉えるようになり、現在の担当業務の考え方にも活きています。

仕事をする上で、大切にしていることは何ですか?

「識はその博きをもって貴しとせず、済世の用有るをもって貴しとなす。」は創立者井上円了先生の言葉ですが、理屈や自説にこだわるうちに本質を見誤った判断をしていないかという点は、いつも念頭に置くようにしています。また月並みですが、部署・教職員の垣根を越えて本音で対話できる関係性を築けるよう、日ごろのささやかなコミュニケーションを大切にしています。培った人間関係がのちに思わぬ最適解をもたらしてくれることは少なくありません。

今後、東洋大学で実現したいことは何ですか?

まずは腰を据えて公的研究費のことを勉強したいと思っていますが、外部資金に頼るだけではなく、何らかの資産運用による学内研究費の充実もゆくゆくは視野に入れたいと考えています。また、若手研究者に対する重点的な支援や、研究者同士の横のつながりを生むような学内システムの構築にも関心があります。研究者と研究の芽を大切にする大学だと先生方に感じていただけるように、邁進していきたいです。

大学職員を目指そうとしているみなさんに一言お願いします。

仕事の原点はいつも「学生思い」であってほしいと思います。学生を顧客扱いするという意味合いでは決してなく、学生がその後の人生でひとつでも多くの選択肢を持つことができるように、目の前の学生に自らが果たせる役割を考える職員であってほしいです。就職活動中はストレスが溜まりやすいので、意識的に休みを設けてリフレッシュして、ぜひ素の自分の時間を大切にしてください。どこかでご一緒できるのを楽しみにしています!

8:55 出勤
メールチェック、1日のスケジュールを確認。
9:00 教員対応
主に先生方から研究費関連の相談を受けます。
公的研究費の性質上、先生方にいろいろと ご協力をお願いしなければいけないことが多いので、まずは徹底的に聞き尽くすことを意識しています。
10:00 委員会準備
11:00 科研費執行に係る会計業務
12:00 他大学との調整業務
本学の先生方の研究には本学以外の様々な研究機関から研究者が参加しています。
もちろん逆も然りで、このため、他大学等との連絡調整が欠かせません。
18:30
退勤
退勤前に主に教育・科学技術関係の省庁の更新情報を確認して、最新の動向をおおまかに把握するようにしています。

休日はどのように過ごしていますか。

最近はなかなか旅行が叶わないので、もっぱら秩父周辺での日帰り登山にはまっています。秩父は野菜やフルーツがおいしいので、下山後に直販所でたくさん食材を買い込み、家で黙々と調理するのが一連のストレス発散方法です。 以前は、長期休暇があると必ず海外旅行に出かけていました。往復の飛行機だけを決めて、あとは現地での出会いとなりゆきに任せて観光や寝泊まりをします。現地の大学を訪問することも多く、飛び込みで世界中の大学施設を見て回りました。

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掲載されている内容は2021年12月現在のものです。

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