大学院に進学したからこそ、具体的に将来のやりたいことが見えてきました

TOYO PERSON
Q. 大学院に進学しようと思ったきっかけを教えてください

進学については、学部3年生の時に矢野教授にお話を伺ったことがきっかけで考え始めました。それまで進学の選択肢はありませんでしたが、研究室を選ぶにあたって、当時興味があった、食品の機能性の研究がしてみたいと相談した際に強く背中を押され、すぐに博士前期課程修了までの研究プランをたててくださいました。そんな熱意を受けて、矢野研究室に配属し、今に至っています。実際に研究生活が始まってからは、食品や医薬品の研究を通して人の健康を支える仕事をしたいという新たな目標ができました。この目標を叶えるために、学部4年間で得た知識に+αの価値を身につけたいと考え、大学院に進学したいと思うようになりました。

Q. なぜ東洋大学大学院に進学しようと考えたのですか?

一番の理由は、居心地の良さです。教員と学生の距離も近く、親身になって相談に乗っていただけます。また、研究だけではなく社会人基礎力を身につけるためのサポートが充実しているため東洋大学大学院食環境科学研究科に進学しました。

東洋大学大学院に進学しようと考えた理由

Q. 研究テーマを教えてください

悪性中皮腫という難治性の悪性腫瘍に対して、抗がん剤に代わってビタミンEから合成した機能成分が治療に有効であるか研究をしています。現在は、主に抗がん剤に対する中皮腫細胞の反応を検討しています。学部時代は、食に関する講義が中心だったので、細胞レベル、そして医薬に近い分野であるこの研究に取り組むために、日々勉強をしています。

Q. 今後目指したい姿や将来進みたい道を教えてください

将来は大学院での経験を生かして、より臨床応用に近い場所で人の健康を支える研究がしたいと考えています。具体的には、"機能性"に注目した健康食品や化粧品、医薬品などの開発に携わることを目指しています。一般的に、理系の研究職に就職することは、難しいとされています。ですがこの夢に少しでも近づけるように、知識と技術を身につけること、柔軟な発想力とコミュニケーション力を磨くこと、物事を多角的にとらえることなど、弱点を克服しながら成長していきたいです。

Q. 生活費など工夫していることを教えてください

今年度から企業による給付型の奨学金を利用しています。奨学金による支援によって、金銭的な余裕ができたため、平日は研究、休日はリフレッシュする時間という風にメリハリのついた生活ができるようになりました。金銭的な問題によって、進学を諦めてしまうのはもったいないと思います。進学したいという熱意があれば奨学金制度を積極的に利用することをお薦めしたいです。

Q. 大学院での学びを通して得たものを教えてください

私は大学院進学したからこそ、将来、何をやりたいか見つめ治すことができました。大学院に少しでも興味があったり、興味のある研究があったら、まずは先生と話してみるといいと思います。そこから自分のやりたいことや進路が見えてくるはずです。正直なところ、研究生活は大変なことのほうが多いです。ですが、その経験を乗り越えることは、今後社会で活躍するための大きな財産になると思います。

所属・学年・内容は取材時のものです。