高等学校

(高校1年生)哲学講演会を実施しました

2026年6月16日(火) 

 講師: 長谷川 琢哉 氏(東洋大学法学部 教授・井上円了哲学センター)

 演題: 井上円了と哲学を学ぶ理由 ―哲学者・井上円了は、なぜ「妖怪博士」でもあるのか?―

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東洋大学法学部の長谷川琢哉教授をお招きし、哲学講演会を開催いたしました。

東洋大学の創設者であり、日本の近代哲学の祖でもある「井上円了(いのうえ えんりょう)」の生涯をひも解きながら、「なぜ今、私たちは哲学を学ぶのか?」を考える、大変有意義な時間となりました。

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1. 誰もが学べる場を ―― 「諸学の基礎は哲学にあり」

井上円了は、「すべての学問の土台には哲学がある」という強い信念(諸学の基礎は哲学にあり)を持っていました。円了にとって哲学とは、難しい理屈ではなく、物事の見方や考え方を鍛える「思想錬磨の術(しそうれんまのじゅつ)」。彼は、立場や時間の有無に関わらず「誰もが平等に学べる場」を作ろうと、東洋大学の前身である「哲学館」を創設しました。

2. 「妖怪博士」が本当に退治したかったもの

円了のもう一つの顔が、なんと「妖怪博士」です。 当時、世の中で「お化けや妖怪の仕業だ」と恐れられていた不思議な現象を、円了は科学的・合理的に解明する「妖怪学」を立ち上げました。 彼が本当に退治したかったのは、妖怪そのものではなく、人々の心にある「迷信(心の迷い)」です。怪しい噂や思い込みに惑わされず、自分の頭で考えて主体的に生きることの大切さを、ユーモアを交えて人々に説き続けました。

3. 変化の激しい現代だからこそ、哲学が必要

講演では、日本全国、そして世界中を精力的に飛び回った円了の圧倒的な行動力や、親しみやすい人柄も紹介されました。

予測困難で複雑な現代社会を生きる私たちにとって、自分の「思考の軸(アイデンティティ)」を持つことはとても重要です。身の回りの当たり前を疑い、自分の頭で「知ろうとすること」―― それこそが、今を生きる私たちが哲学を学ぶ大きな意義であると、改めて深く実感させられる講演会となりました。

長谷川先生、本日は貴重なお話を本当にありがとうございました!

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