高等学校

2026年度中学校・高等学校入学式を行いました

2026年4月9日(木)

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本年度の入学式は、会場を新たに「アクリエひめじ」へと移し、中学校・高等学校合同で挙行いたしました。 開放感あふれる会場に新入生が一堂に会し、2026年度のスタートにふさわしい、活気ある華やかな式典となりました。

入学式の様子

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学校長より入学許可が宣言されました。本年度は高等学校444名、中学校73名、合わせて517名の新しい仲間が東洋大姫路の一員となりました。

学校長式辞

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理事長告辞

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   東洋大学常務理事の寺田信幸が告辞を述べました。

来賓紹介 

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ご臨席いただいたご来賓の方々を紹介いたしました。

生徒宣誓

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まず、高等学校の新入生代表が登壇し、「自分の目標をしっかりと持ち、主体的・意欲的に勉強や部活動に励みたい」と、文武両道を目指す力強い決意を述べました。続いて、中学校の新入生代表からは「失敗を恐れずに、新しいことへ果敢に挑戦したい」という、これからの成長を予感させる瑞々しい言葉が響きました。

校歌紹介 

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野球部の生徒たちが代表として校歌を披露。アクリエひめじのホールに響き渡る力強い歌声で、新入生を熱く歓迎しました。

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たくさんのメッセージをいただき、ありがとうございました。  
 

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式   辞

 

 

満開の桜も散り始めた今日ここに、来賓の方々や保護者の皆様方多数のご列席をいただき、はつらつとした新入生の皆さんを迎えて、伝統ある本校の入学式を挙行できますことは、この上ない喜びであります。特に、今年度は、初めての中学・高校合同の入学式です。会場も「アクリエひめじ」をお借りしました。この場所から、本校での新しい生活がいよいよ始まります。

 改めまして、新入生の皆さん、本校への入学おめでとうございます。「春風や 闘志いだきて 丘に立つ」、明治から昭和にかけての俳人・高浜虚子の句です。本日の皆さんの心境を語るのに、最もふさわしい句だと思います。入学後、書写の麓にある東洋のキャンパスに、「よしやるぞ」という決意を持ってすっきりと立ち、これから始まる学校生活に思いを馳せる皆さんの姿が目に浮かぶようです。どうぞ今の気持ちを忘れずに、青春の情熱を思う存分燃やしてください。教職員一同、皆さんの入学を心より歓迎いたします。

さて、本校は明治時代の哲学者・井上円了が設立した「哲学館」をルーツとする東洋大学の附属高校として、1963年にこの姫路の地に誕生しました。以来、地域の皆様に愛されながら、また多くの同窓生の皆様のご支援を受けながら、地元になくてはならない存在として着実な歩みを続けて参りました。この春には野球部が三季連続の甲子園出場を果たしましたが、地元の盛り上がりや皆様の温かい声援が、これを象徴しているように思います。

本校の教育理念は、井上円了が述べました「諸学の基礎は哲学にあり」です。哲学とは、物事の本質をとらえる学問、物事の真理を探究する学問のことで、どんな学問を学ぶ際にも必要となってきます。ですから、本校では、授業・部活動・学校行事など教育活動すべてにおいて、「自ら考え、自ら選択し、自ら行動する」ことを重視しています。この姿勢は、本校を巣立った多くの先輩たちが、学校生活を送る中で、常に理想の東洋生の姿として培ってきた校風でもあります。

ということで、新入生の皆さんには、ぜひとも知的好奇心を燃やしてもらいたいと思います。知らないもの、未知なるものに出会った時、「なぜ?なぜ?なぜ?」と疑問を持ち、そして納得するまで追求するのです。単に教えられたことを機械的に覚えるだけでは、自分で問題を解決する真の学力は身に付きません。「なぜだろう」と疑問を抱く知的好奇心があれば、そこから本当の勉強が始まります。こうした勉強は、知性豊かな人間となるためには絶対に必要なことであり、これがまた、「英知」を校訓としている本校で学ぶ意味でもあります。

フランスの哲学者アランが、「万人が勉強すべきこと、それは幾何学とラテン語である」と言っています。これは比喩的な言い方で、幾何学とは自然科学全般を指し、ラテン語が意味するのは文学であり、絵画や音楽など芸術全般であろうと思います。要するに、自然科学を学んで合理的精神を身に付け、それに加えて、人間としての感情や情緒において温かく豊かでなくてはならないということです。この二つの教養を持つことが、人間としての完成を目指すことであり、これが勉強するということである、そんな意味ではないかと思います。まさに、知育を中心とした教育の本質を突いた言葉です。

また、西洋のことわざに「難汝を玉にす」という言葉があります。苦難や壁を乗り越えることはたいへんですが、人生経験の少ない中学・高校生の皆さんだからこそ、艱難辛苦が必ずや自らの成長へと導いてくれるはずです。勉強を頑張る人も部活動を頑張る人も、一貫コースもSコースもTコースも、SPコースもSAコースも、そして大きな志を持って来日した留学生たちも、皆同じ「東洋の子」です。この多様性(ダイバーシティ)が本校の強みですから、様々なバックボーンを持っている仲間と積極的に関わり、切磋琢磨をしながらお互い良い刺激を与えあって、本校の校訓である「友情」を育んでもらいたいと思います。

ここで、保護者の皆様に一言申し上げます。本日はおめでとうございます。よくぞここまで育ってくれた、という感慨もひとしおだと思います。今日は巣立ちの日、お子様はこれから本校での三年間または六年間を通して、本校の校訓である「自立」への道を歩まれることになります。どうか、付かず離れずくらいの距離をおかれて、お子様の歩まれる姿をしっかり見つめられ、時には温かく励まし、時には毅然とした態度で指導していただきたいと思います。

本校の校章は、菊・梅・蘭・竹という四つの植物を配しています。この四つの高潔な植物は「観想の華」とよばれ、井上円了が選んだ「四聖」、孔子・釈迦・ソクラテス・カントの生き方を象徴しているとも言われています。これにちなんだ善行表彰である「観想の華」賞には、「他者のために自己を磨く」という本校の教育理念に基づき、この四つの華のように、四聖のように、「利他の心」を持った高潔な人物に育ってほしいという願いが込められています。生きるとは学ぶこと、学ぶとは社会に貢献することです。新入生の皆さんが、本校での学びを経て、どのような花を咲かせるかは、皆さんの過ごし方いかんによります。「観想の華」に負けないような、自分しか咲かせられない花を咲かすべく、努力してもらいたいと思います。

「春風や 闘志いだきて 丘に立つ」、ここから三年後または六年後、皆さんそれぞれの「自分だけの花」が満開となって咲き誇ることを期待して、式辞といたします。

                              2026年4月9

   東洋大学附属姫路中学校・高等学校長  上田 肇

 

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