中学校

2025年度第10回 中学校修了式を挙行しました

2026年3月18日(水)

 校舎 IMG_8694

 第10回中学校修了式を挙行しました。生徒たちは中高一貫6年間のうち前半の教育課程修了という節目を迎え、義務教育を卒業しました。これまでの3年間で身につけた「考える力」を、これからの3年間でさらに成長させ自立していくことを決意し、気持ちを新たに前へ進んでいきます。

 本校はこれからも歩みを止めることなく「生徒と教職員が共に成長し続け、常に進化し続ける学校。保護者・地域のご期待に応えられる学校」を目指し、地域の教育の発展に貢献してまいります。

 それでは、当日の様子を紹介します。

修了式の様子

卒業証書授与

   1組担任 1組代表200260318

   2組担任 2組代表20260318

   3組担任20260318 3組代表20260318

賞状授与

 円了賞20260318 日本私学

 兵庫県私学 皆勤賞20260318

   他者の模範となり、品行方正で学業成績優秀な生徒に贈られる学校法人東洋大学附属学校 井上円了賞、日本私立中学高等学校連合会会長賞、兵庫県私立中学高等学校連合会理事長賞をそれぞれ1名に、皆勤賞を3名に授与しました。 

学校長式辞

学校長式辞20260318 

第10期生85名の中学課程修了に式辞を述べました。

育友会長お祝いのことば

 育友会代表 

下級生はなむけのことば

 はなむけの言葉

第10期生の思いを感じ、彼らの背中を見て成長してきた下級生は、第10期生から伝統を受け継ぎ後輩の模範となるよう日々成長し続けていくことを誓いました。

修了生よろこびのことば

 修了生 

先生方に3年間の指導へ感謝を表し、そして15年間見守り、支えてきてくれた家族にお礼を伝えました。
高校生活への期待と不安を感じる中でも、家族への感謝を忘れることなく、各々の目標に向かって積極的に学び、高校生としての誇りと責任を持ち東洋大学附属姫路高等学校を引っ張っていけるよう、努力することを誓いました。

メッセージ 校歌

 

学校長式辞

式   辞

  日毎に春めいてきました、今日の佳き日、東洋大学附属姫路中学校・第十回修了式を、このように盛大に挙行できますことは、感激にたえないところであり、厚くお礼申し上げます。

 保護者の皆様には、お子様の中学課程修了おめでとうございます。心よりお喜び申し上げますとともに、三年間にわたる本校教育へのご理解、ご協力に深く感謝いたします。

 さて、中学三年生の皆さん、中学課程修了おめでとうございます。本日の修了式は、皆さんの長い人生の中の大事な節目の一つです。中高一貫の本校ではありますが、過ぎ去った三年間を静かに顧みて、今後の在り方について思いを新たにしてこそ、東洋大学附属姫路高等学校へ進学する資格があります。本日の修了式の意義は、まさにこの点にあります。

 以上のような観点に立ちつつ、これからの皆さんの生活の在り方の指針を述べ、はなむけの言葉といたします。

 この世界には何十億もの人が生きていて、それぞれの人生を送っています。幸せに満ちた人生、苦労が多い人生、皆さんはどんな人生をこれから作っていくのでしょうか。例えば、こんな人生もあります。

一九六八年に連続射殺事件を起こして、のちに死刑となった永山則夫の話です。一九八三年の最高裁判決で示された「永山基準」は、今もなお刑事裁判での死刑判決に大きな影響を与えています。彼は貧しい少年時代を送り、学校にも満足に行けませんでした。非行少年となり、ついに殺人事件を起こしてしまいます。その結果、死刑判決を受けますが、独房の中でいろんなことを考えます。そして、自分が字も満足に書けず、全く何も知らないということに気づきます。「このまま、何も知らないままに死んでいくのだろか。俺の人生は一体何だったのか」、彼の苦悩は、この瞬間から始まりました。そこから、彼は死に物狂いの学習を始めたのです。古今東西の様々な本を読み、数多くの思想と出会います。彼の学習は残り時間との戦いです。死刑が執行される前に、何としてでも、「自分がなぜこんな自分になってしまったのか」という理由を突き止めたかったからです。そして、彼は自分のそんな思いを『無知の涙』という一冊の本にまとめました。著書の印税を被害者の遺児に送る、これがせめてもの救いでした。

 本校は、哲学を基礎とする、「考えるを、学ぶ」学校です。『論語』にも、「学びて思はざれば則ち罔し 思ひて学ばざれば則ち殆し」とあります。知識とは、単に単語を覚えたり、数学の問題を解いたりというだけに、止まるものではないはずです。知識によって、いろんな事柄や人生と出会うことになり、自分の世界が広がっていく、それが「真の知識」です。そこに感動が生まれ、人生が二倍にも三倍にも豊かになる、そういうものではないでしょうか。

皆さんの人生は、皆さんが創り上げていくステージです。それを大きく豊かにするのも、小さく貧しくするのも、皆さん次第です。勉強を中心に、部活動、読書、ボランティア活動、そうした中から貪欲にいろんなものを吸収してほしいと思います。今の皆さんは、吸収する力、すなわち感受性が最も豊かな時代を生きています。それが若さです。ただ、若さとは、前向きな姿勢と心の持ち方次第で、年齢は関係ありません。

 パナソニックの創業者・松下幸之助は、七〇歳の時に、アメリカの詩人サミュエル・ウルマンの「青春」という詩と出会います。その詩に深く感銘を受けた松下は、自ら詩を作り座右の銘にしました。

  青春とは、心の若さである。

  信念と希望にあふれ、勇気にみちて、日に新たな活動をつづけるかぎり、青春は永遠にその人のものである。

 その後、松下は九四歳で世を去ることになりますが、常に前向きに生きる姿勢は、まさに一生涯にわたり「青春」そのものでした。苦しい嫌なことから目をそらさない、勉強や校内のきまりから逃げない。若さとは、今なすべきことに全力を出し切ることであり、価値ある何かを求める心であります。

 人それぞれに花あり。皆さんの前途は、様々な可能性に満ちています。「利他の心」を忘れることなく、勉強を中心に、生きるための価値ある何かを求めて努力を続けてください。このことが、思い新たに高等学校に進学する皆さんのこれからの指針になれば幸いです。

 以上、皆さんの前途を祝福しつつ、所感の一端を述べ、式辞といたします。

   令和八年三月十八日

                               東洋大学附属姫路中学校長  上田 肇

 

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