地球のこと、社会のこと。私たち人間を取り巻く“環境”について考えよう
この地球が、
キミのフィールド
学びのフィールドは、私たちを取り巻くすべて。
現代は、自然環境から人間社会まで、
あらゆる場所、あらゆるシーンに課題を抱えています。
それは、よりよい未来に向かうための、可能性があるということ。
チャレンジする機会と、希望に満ちているということ。
環境イノベーション学部は、多様化する環境社会問題に対し、デジタル技術、
科学コミュニケーションを活用した新たな解決策を探究します
環境の学びを通じて、持続可能なグリーン・デジタル社会を
私たちの手で実現するために。
CAREER
将来のキャリアを想い描こう
今、あらゆる業界、あらゆる企業・団体で「環境」の知識をもった人材が求められています。
本学部の学びは、将来どのような職業や進路に結び付いていくのでしょうか。
具体的なキャリアの例をご紹介します。
COMMUNITY DEVELOPMENT
まちづくり×環境

住環境や生活環境、私たちを取り巻くさまざまな環境を包含する「まち」。その形成には建設業(環境設計)や不動産業(都市計画)、インフラ(水道、エネルギー他)、行政(法整備)など多くの分野が携わっており、それぞれが専門性を活かして協働しながら、持続可能なまちづくりに取り組んでいます。
INFORMATION TECHNOLOGY
IT×環境

IT産業のひとつに、テクノロジーの力で環境問題解決を目指す「グリーンテック」と呼ばれる分野があります。例えば、低炭素システムの構築や環境データ分析ツールの開発に携わる仕事が、高い将来性が見込まれ注目を集めています。
TRADING COMPANY
商社×環境

環境にやさしい技術や製品を、社会に広く浸透させるためには、商社(流通)の存在が重要です。再エネ発電所の建設計画立案や事業投資、あるいは省エネ・創エネ製品の輸出入。環境技術産業の動向に精通し、市場へとつなぐことで、それらの社会実装に貢献しています。
FINANCE
金融×環境

銀行や資産運用業界において、融資・投資判断の際に、企業の環境や社会貢献に関する取り組みを評価する「ESG投資」が一般化してきています。金融業界は、よりよいクリーンな環境づくりを推進する資金計画で、持続可能な社会の実現を後押しする役割を担っています。
TOURISM
観光×環境

地域の自然・文化の体験を通し、その価値を伝え未来へ継承する観光のあり方を「エコツーリズム」といいます。観光業界は、地域経済の活性化と環境保護の両立を目指し、エコツーリズムを意識したツアー企画やプログラムなどを提供しています。
実感と実体験の学びが
キャリアを具体化する
多彩なプログラムを通して
将来像を描く
環境イノベーション学部には、企業との連携プログラムをはじめ、幅広い分野の実地研修や経営者へのインタビューなど、実体験を通じて学びを深められるカリキュラムが充実。実践を通してスキルを身に付け、自身の将来像をより具体的に思い描くことができます。
FACULTY OF ENVIRONMENTAL INNOVATION
環境イノベーション学部を知ろう
環境社会問題の解決に向けた新たなインパクトの創出を探る「環境イノベーション学部」を2027年4月に開設します(2025年7月設置構想中)。川越キャンパスの象徴である「こもれびの森」と調和した環境配慮型の新校舎や構内の豊かな自然環境を最大限に活用し、実感を伴った環境分野に関する総合的な学びを提供するとともに、ICTやビッグデータの活用と実体験を融合させたカリキュラムを展開します。
3つの特徴
環境×デジタルの学びで
社会課題に挑む
テクノロジーの活用があらゆる分野で当たり前となった今、その力を最大限に生かし、地球温暖化対策など複雑化する環境問題の解決に役立てる策が模索されています。
本学部が目指すのは、環境対策に関する知識やスキルの習得に加え、ICTやデータ解析といった先端的な手法を取り入れながら、テクノロジーの力で環境問題の解決に挑める「環境創造技術力」の習得。幅広い分野で活躍できる人材を育成し、“デジタル・グリーン社会”の実現に寄与します。
専門家と市民をつなぐ
科学コミュニケーション力を養う
専門家と市民をつなぐ
科学コミュニケーション力を
養う
環境問題の根本的な解決には、最先端の科学技術を使いこなすだけではなく、社会一体となって取り組む姿勢が欠かせません。こうした中で重要性を増しているのが、専門家の知識や技術を分かりやすく伝え、市民や企業、行政の理解と共感を引き出す「科学コミュニケーション力」です。本学部では、さまざまな関係者(ステークホルダー)との対話を重ねる中で協働・共創を実践できるカリキュラムを提供。専門家と社会をつなぐ懸け橋となる人材を育てます。
環境に配慮した
実感と実体験の学び
川越キャンパスの新校舎は、自然と調和したデザイン手法を基に、環境に配慮した先進的な技術を取り入れて設計しています。太陽光発電や地下水利用による創エネと、センサーなどを活用した省エネの両立により、エネルギー消費実質ゼロを目指す「ZEB(net Zero Energy Building)」仕様を採用。さらに、市民や企業の方々と学生が直接交流できる「サイエンスカフェ」も常設されており、科学コミュニケーション力の向上も期待できます。実社会とつながりながら学ぶ、体験的で実践的な環境です。
SPECIALIZED COURSE
専門コースを理解しよう
3年次から始まる2つの専門コース
環境イノベーション学部では、環境分野を中心に、多様な学問分野を複合的に学びます。環境・エネルギー問題に関する科学的知識を身につけると同時に、デジタル技術やデータサイエンスの活用に向けた基盤的な知識とスキルを獲得。その後、3年次以降は「環境創造コース」と「科学コミュニケーションコース」の2コースに分かれ、より専門的な知識・技術と解決力を身につけます。未来の持続可能なグリーン社会に向けて、環境創造コースでは、環境社会問題の解決に寄与する技術力、企画・設計力を、科学コミュニケーションコースでは、科学的根拠に基づいて環境社会問題解決に向けて共創する力を養います。
環境創造コース
現代社会が抱える環境社会問題の解決に挑み、環境技術とデジタル技術を駆使して持続可能な未来社会を企画・設計できる人材が今まさに求められています。このコースでは、複雑化する課題に対応する高度な技術開発力を培い、これからのグリーン・デジタル社会を創造する人材を育成します。
実感と実体験の学び
ゼロ・カーボン技術を取り入れた学舎での学びや、「こもれびの森」での生態系観測など、キャンパス全体を実験フィールドとした、実践的な学習を展開。
体験を通して、学んだ理論を現場で活かせるスキルへとつなげていきます。
各研究室の教員・学生による研究
エネルギーマネジメント
エネルギー・環境物理
環境プロセス
水環境
廃棄物リサイクル
環境システム
環境まちづくり・環境政策
エコライフ・環境ビジネス
科学コミュニケーションコース
先端技術を社会に実装するためには、企業や市民など多様なステークホルダーの理解を得ることが不可欠です。このコースでは、正しい環境知識とデータに基づいた市民とのコミュニケーションによって、グリーン・デジタル社会を実現に導く人材を育成します。
実感と実体験の学び
充実したデータ解析環境や、コミュニケーション実践の場としてのサイエンスカフェをキャンパスに設置。
企業の方や地域住民をお招きし、実社会での活動を想定したリアルな学びの場を提供します。
各研究室の教員・学生による研究
環境アセスメント・環境共生
生物学
環境数理/プログラミング
環境DX
環境情報
環境心理/教育学
メディア
科学コミュニケーション
環境イノベーション学部の学び
について
さらに理解を深めよう
企業・行政・学会との連携で得られる実感と実体験にあふれた学び
現場施設見学

環境関連施設、環境配慮施設を見学し、実際の環境問題の現場で起こっている問題について理解を深めます。
経営者インタビュー

経営者に対して、企業経営における環境配慮への考え方や取り組みについてインタビューを行い、社会で求められる環境学について学びます。
インターンシップ

1週間以上にわたる企業や自治体での職場体験実習により、教室での学びをより実践的なものへと変化させます。
実感と実体験の学びを支える工夫
企業や行政と関わり、キャリアへの意識を高める
インターンシップや経営者インタビュー、外部講師による授業などのカリキュラムを用意。社会とのつながりを実感できる学びが、キャリアへの意識を高めます。

専門性をしっかりと身に付けられる豊富なカリキュラム
「こもれびの森グリーンキャンパス」「サイエンスカフェ」で環境学への実感を高める
専門性をしっかりと身に付けられる豊富なカリキュラム
環境まちづくり、科学コミュニケーションの専門性を高める授業と、デジタル技術を活用して、それらを実践に展開する演習・実験科目を豊富に提供します。実地研修を通じて、これらの学びの意義の実感を深めていくと同時に、進路(業種、業界)を早期に見定められるようにします。あわせて、多様な進路に対応した履修プログラムを提供します。
- 環境イノベーション概論・詳論
- 科学コミュニケーション概論
- 環境のための数理
- 環境のための物理
- 環境のための化学
- 環境のためのデータサイエンス演習 他
- 地球環境学
- 水環境学
- 廃棄物処理学
- 環境分析学
- 都市環境実験 他
- 資源とエネルギー
- エネルギーの科学
- エネルギー経済学
- エネルギーマネジメント
- 環境生活論
- 環境ビジネス論
- 環境経済学
- 環境社会/マネジメント学
- 環境まちづくり論 他
基礎数学、物理学基礎、生物学、生物学実験、地球科学、地学実験、化学、化学実験 他
- 情報技術の基礎
- コンピュータプログラミング演習
- 地理情報システム演習
- PCによる環境計算演習
- システム開発論
- AI実践論 他
- 地球環境学
- 自然環境学
- 人間と自然
- 環境保全学
- エコデザイン論 他
- サイエンスライティング
- 環境教育学
- メディアコミュニケーション
- コンテンツ作成演習
(人文科学・社会科学・自然科学科目)
社会学、経済学、経営学、心理学、科学史 他
(哲学、国際・キャリア科目)
哲学、英語留学・海外研修 他
- 実地研修Ⅰ
- 実地研修Ⅱ
- インターンシップ
- 環境プロセス学
- 地域エネルギー学
- 環境市場調査
- 環境創造コース演習
- 卒業研究・制作
- 環境心理学
- メディア表現論
- マルチメディア技法
- 科学コミュニケーションコース演習
- 卒業研究・制作
※カリキュラム、科目名等は計画段階であり、今後変更になる可能性がございます。
「こもれびの森グリーンキャンパス」「サイエンスカフェ」で環境学への実感を高める
ZEB※設計の新校舎

消費エネルギーを減らす省エネとエネルギーをつくる創エネによって、建物全体のエネルギー消費量を実質ゼロにするZEB設計の新校舎で学びます。
※net Zero Energy Building
BEMS※の導入による新しい環境

各種センサーや制御装置で空調や照明などの設備機器のエネルギー性能を最適化するBEMSを導入。データを解析し、環境のさらなる改善を目指します。
※Building Energy Management System
サイエンスカフェ

科学コミュニケーション力養成のために、学内関係者や行政、企業、地域住民との科学コミュニケーション実践の場を提供します。
階段フロアによる授業のオープン化

外部講師による授業や、学生によるさまざまな取り組みの報告会をオープンスペースで実施し、知識や体験の共有を図ります。
トイレ研究による学校の防災拠点化

災害時に問題となりやすいトイレに着目した研究をさまざまな視点(技術側面、心理側面、社会側面)から行い、安心・安全・快適なトイレを学校に普及させることを目指します。
環境イノベーション学部の
「総合知」教育
東洋大学の「総合知」教育とは
総合知とは、「物事を多面的に深く考え、自分と他者の持つ知を重ね合わせて、総合的に判断する力をもたらす知」のこと。哲学をルーツとする東洋大学は、本質に迫って深く考える学びを実現するために、2025年度から「総合知」教育を始めました。
全学部・全キャンパスの学びを柔軟に履修できる新カリキュラム
「総合知」教育カリキュラムは、東洋大学の全14学部※・約600の専門科目を、学部・キャンパスを超えて履修可能。これは総合大学として類例のない規模の全学科目を擁するカリキュラムです。自身の興味関心や将来像にあわせて、所属学部以外の学部の科目を柔軟に選び、自分だけの「知の旅」を設計できます。
多彩な分野の中から科目を選ぶ手助けをするために、「総合知アプリ」を開発しました。AIによるさまざまな提案により、皆さん自身も気づいていない自分の興味や可能性を見つけ、最適な学びをデザインするためのお手伝いをします。
※2027年度からは環境イノベーション学部を加えて全15学部
例えばこんな「学び」ができます
1環境イノベーション学 × 経営学
環境配慮型の商品やサービスを広げる方法を考えよう(マーケティング論)
ある商品やサービスが売れる仕組みをつくるマーケティング。身の回りのモノを題材に、人々の購買行動や売れる仕組みを考察します。環境に配慮した購買行動が浸透しつつある今、環境の知識と、ものづくり・マーケティングの知識は密接につながっています。
環境の観点から経営を考え、持続可能な組織を目指そう(企業の仕組み/経営学)
経営資源(人・モノ・資金・情報)を活用し、会社や組織を運営するための方法を学ぶ経営学。利益追求だけでなくCSR(企業の社会的責任)、ESG(環境・社会・ガバナンスの考慮)の観点が問われる現代、経営に環境の知識は必須であり、企業活動と環境の関係性は重要なテーマです。
2環境イノベーション学 × 観光学
「景観」について多面的に理解し、観光資源について考えよう(景観・緑地論/景観緑地デザイン論)
人々の心を豊かにし、地域の個性を生み出す「景観」。公園や緑地などのオープンスペースの意義や役割、歴史を学び、文化的な背景が景観デザインに与える影響を考察します。環境側面、特に生態系に配慮した景観政策やエコツーリズムなど、多方面への展開が考えられます。
魅力的な観光地づくりに不可欠な、質の高い公共交通を理解しよう(国際交通論/交通経営概論)
人々の生活基盤である公共交通。交通事業と観光の関係性を理解し、持続可能な公共交通の実現に向けて各国の政策などを学びます。観光地の持続可能性を考える上で、環境側面、特に生態系に配慮した公共交通への理解は重要です。
3環境イノベーション学 × 健康学/福祉学
健康的な生活のために大切なことを知って、暮らしの環境を再考しよう(生活習慣と健康)
生活習慣と健康の関係に着目し、人々の健康に影響を与える社会的要因やライフステージごとの健康問題、健康づくりについて学びます。生活習慣病予防のための環境整備や、環境を生かした健康増進など、多方面から健康を支える方法を考えます。
福祉の視点から誰もが暮らしやすい住環境を整備しよう(福祉住環境コーディネート論)
高齢者や障がい者などが安全で自立した生活を送るための住環境整備について、建築設計から福祉施策まで幅広い知識を身につけ、人々の特性に応じた住環境の構築を目指します。多様な環境知識を持ちながら学ぶことで、誰もが暮らしやすくサステナブルなまちの実現に貢献できます。
OTHER INFORMATION
その他の情報を知ろう
取得可能な資格
教育職員免許状
高校教諭1種(理科)
中学教諭1種(理科)
国家資格
技術士(環境部門、上下水道部門、衛生工学部門)
環境計量士
公害防止管理者(水質、大気)
エネルギー管理士
情報処理技術者
環境アセスメント士
廃棄物処理施設技術管理者
学会・協会認定資格等
環境カウンセラー
下水道検定
eco 検定
概要
学部名称環境イノベーション学部 Faculty of Environmental Innovation
学科名称環境イノベーション学科 Department of Environmental Innovation
学位名称学士(環境科学) Bachelor of Environmental Sciences
入学定員140名
2025年現在設置構想中。設置計画は予定であり、内容に変更が生じる場合があります。
学部名称
環境イノベーション学部
Faculty of Environmental Innovation
学科名称
環境イノベーション学科
Department of Environmental Innovation
学位名称
学士(環境科学)
Bachelor of Environmental Sciences
入学定員
140名
2025年現在設置構想中。設置計画は予定であり、内容に変更が生じる場合があります。
ACCESS
アクセス
住所:〒350-8585 埼玉県川越市鯨井2100
代表番号:049-239-1300
最寄駅:鶴ヶ島駅(東武東上線)東口 徒歩約10分(新西門まで)
