For Alumni 活躍する卒業生#02 カンボジア王国 郵便・電気通信省 BY SOSATHA
活躍する卒業生 #02
カンボジア王国と日本の架け橋であり続けたい。
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カンボジア王国 郵便・電気通信省
BY SOSATHA
Profile
ビー・ソサタ/国際地域学部(現 国際学部)国際地域学科 2013年卒業
大学院国際地域学研究科(現 国際学研究科)国際地域学専攻 博士前期課程 2014年修了
1985年生まれ。カンボジア王国出身。2009年4月、東洋大学に入学。卒業後は大学院に進学し、1年間で博士前期課程を修了。帰国後はホテル勤務を経て、郵便・電気通信省へ入省。現在はデジタルパークの設立、将来を担うIT人材の育成など、母国の未来を見据え、幅広く活動している。
東洋大学を選んだのは「現場主義」の理念
- 日本の大学で学ぶことになったきっかけ、東洋大学を選んだ理由を教えてください。
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来日前は母国の大学で経済学とIT分野を学んでいましたが、当時のカンボジア社会ではさほど求められていた学問ではありませんでした。就職活動に苦戦する友人の姿を目の当たりにする中、鹿児島県の大学に留学していた従兄弟から日本の優れた点についてたくさん話を聞きました。そこから日本で学びたいという思いが一気に強くなりましたね。両親には猛反対されましたが、説得を重ねて来日。しかし、最初は文化や生活習慣の違いに戸惑い、涙することも、心が折れそうにもなることもありましたが、「将来のためにここで頑張るんだ」という一心で、まずは日本語学校に通い、日本語の習得に努めました。
進学先を考える際には複数の大学を比較検討し、オープンキャンパスにも足を運びましたが、決め手となったのは東洋大学の(当時)国際地域学部国際地域学科が掲げる「現場主義」。母国では座学が中心でフィールドワークが少なかったため、大きな魅力を感じました。今も「現場主義」という言葉は大好きですね。
- 大学時代の学びや経験で印象に残っていることを教えてください。
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母国に還元できる学びとして、都市計画・まちづくりは非常に重要だと考えていました。都内を中心にさまざまな街を巡りましたが、印象に残っているのは授業で学んだ「コンパクトシティ政策」。東京都練馬区を例として教わりましたが、住居や生活に必要なインフラが街の中心部に集約されていて、どの世代にも住みやすい環境だと感じました。この理論は母国のプノンペンにも取り入れたいと考えており、大学時代の学びを活かして実現していきたいですね。母国で行われた三年次の海外スタディツアーも貴重な経験となりました。ごみ処理問題に加え、郊外で課題となっていた地下水のヒ素汚染を解決するために、現地を見て多くのことを学びました。
四年次にはカンボジア王国の下水道に関する問題をテーマとして卒業論文に取り組み、大学院に進学。一年で博士前期課程を修了できたのも、先生方のサポートのおかげだと思っています。
大学時代の学びを活かし、母国の発展に貢献する。
学生時代の恩師である北脇秀敏教授と
- 大学生活を通して、成長したと感じる点を教えてください。
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チームワークの大切さを学んだことが人間的な成長に繋がったと思います。母国では、先生から出された課題を個々で考えていましたが、東洋大学では課題に対して皆でディスカッションします。互いの意見をぶつけ合い、尊重しながら課題を解決していく。その過程においてチームワークは欠かすことができません。チームワークの大切さを知ったからこそ、多くの友人もできました。また、今の仕事に役立っていると感じるのは、授業の最後に課された「ミニレポート」です。授業の理解度が試されるため、しっかりと人の話を聞いて理解することはもちろん、「私だったらこうします」といった主張を、自分の言葉で伝える大切さを学びました。文献を参考にする際には、すぐ受け入れるのではなく、批判して考える必要性も教わりました。今思えば、東洋大学の創立者である井上円了先生の「物事の本質に迫り、深く考える」という哲学が自然と身についていたのだと感じています。
- 現在のお仕事で関わっておられる事業について教えてください。
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現在はカンボジア王国の郵便・電気通信省で勤務しています。さまざまな事業に取り組んでいますが、大学での学びと最もリンクしているのが、日本のコンサルタント会社と共同で進めている「デジタルパーク」事業です。現在、大学で学んだ都市計画・まちづくりの理論を活かしてマスタープランの策定に着手しています。
政府公認のデジタル認証システム「Verify」は、カンボジアの公的文書認証プラットフォームです。在外カンボジア人がどこからでも真正性を確認でき、詐欺を防止するための信頼できるツール。ブロックチェーン技術を駆使しセキュリティも万全で、ASEANのコンテストでは金賞を受賞するなど高い評価を受けており、私は日本在住のカンボジア人にもっと普及するようPR 活動を行っています。さらに、日本企業「NEXT MAKE」と連携した事業ではリーダーを務めています。母国の大学生にデジタルスキルと日本語を習得してもらい、日本のIT企業に就職できる機会を創出するプロジェクトで、学生には私の日本での経験を惜しみなく伝えています。
私が来日する前の母国と比べると、今はデジタル化やインフラ整備が進み、生活水準は向上しました。しかし、まだまだやるべきことはたくさんあります。私の目標は、家族や国民のロールモデルになること。これまでの学びを活かし、さまざまなプロジェクトに挑戦して後進に伝えていきたい。カンボジア王国と日本の架け橋となり、これからも母国の発展に貢献していきたいと思います。
