生体医工学科

FACULTY OF life SCIENCES 生命科学部 生体医工学科 朝霞キャンパス

About

医学・生物学・工学を融合した
新技術の開発で未来を拓く

生体への知識と医学・工学を融合し、ものづくりへと具現化する生体医工学の研究により、人類は医療や福祉・介護分野における諸課題の解決手段を発明してきました。コロナ禍で肺炎患者の経過観察に用いられたパルスオキシメーターもその一つです。医学・農学・工学等に渡る統合的で幅広い学びにより生体医工学領域に対する理解を深め、生活の質(QOL)向上やSDGs達成につながる未来を創造できる人材を育成します。

生体医工学科の3つの特徴

01 生物学・医学・工学を多様的かつ網羅的に学ぶ

生命現象をあらゆるレベルから理解する

生物学・医学・工学などのさまざまな学際的分野の知識と技術が融合し、生体の仕組みや疾患に対する理解を深めることができます。

02 イノベーション(技術革新)と社会貢献につながる

 幅広い生命科学分野の専門知識を学ぶ

学科での学際的な学びは、将来の医療や健康維持分野への重要な革新をもたらし、人類の健康と福祉に貢献することにつながります。

03 課題解決型学習で思考と会話の論理力を身に着ける

 高い倫理観を持って、地球の課題に取り組む

「Problem-based learning(PBL)型」の授業や生体医工学での実験実習を通して、論理的思考能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力を養います。

# こんなことも生体医工学科の学び

生体医工学科では、生物・医学および工学への深い理解を育むとともに、生命科学や生物資源などの学際領域についても幅広い見識を持ち、既存の工学の技術や発想と生体や医学からの発想を融合させて、「新しい」生体工学分野のイノベーション(技術革新)を産み出す人材を育成します。生物や生命の知見と工学技術とを結び合せて、持続可能な社会の構築と要求に応える教育と研究を展開していきます。

こんなことも生体医工学科の学び

教員一覧

こんな資格がめざせます

  • 教育職員免許状:中学・高校理科教諭1種
  • 国家資格:技術士補、甲種危険物取扱者
  • 学会・協会認定資格等:第2種ME技術者、上級バイオ技術者、医学物理士、福祉用具専門相談員、基本情報技術者試験 等

※上記資格の一部は、卒業・単位修得以外に条件があるものを含みます。詳細は 取得可能資格一覧(PDF: 1ページ)をご確認ください。

教育の目的・3つのポリシー

教育研究上の目的

1.人材の養成に関する目的

生体医工学科では、生命倫理に関する幅広い知識・教養を基盤に、生物学・医学を基礎とした人体の仕組みに関する学際的領域と生体医工学に関する基本から応用までの知識と技術を身につけ、我が国および世界における諸問題の解決に貢献できる人材を育成する。

2.学生に修得させるべき能力等の教育目標

自然・人間・社会に関する幅広い教養と高い倫理観、生体医工学に関する幅広い専門知識を修得させる。異なる文化・背景を持つ人々と協調し、地球規模の視野を持ち、物事を深く掘り下げて考える力を身につけ、また、修得した知識と技術を駆使して、課題を解決する能力、情報を発信する能力を発揮し、自らの考えを表現する力を涵養する。人間と工学における諸問題を実践的問題としてとらえ、国際社会共通の目標である持続可能な開発目標(SDGs)に関心と意欲をもって取り組む力および東洋大学の建学の理念に基づいて考えて行動する力を養成する。

ディプロマ・ポリシー

生体医工学科では、自然界のシステムや生物の構造・機能の観察を通じて、生命科学と医療工学に関する諸事象に興味と関心を持ち、医療・健康・福祉分野における「ものづくり」を通じて、社会に貢献できる人材を育成するために、次の基準を満たす学生に卒業を認定し、学位を授与する。

  1. DP1(知識・理解)
    自然・人間・社会に関する幅広い教養と高い倫理観、生体医工学に関する幅広い専門知識を理解している。
  2. DP2(思考・判断)
    異なる文化・背景を持つ人々と協調し、地球規模の視野を持ち、物事を深く掘り下げて考えることができる。
  3. DP3(技能・表現)
    修得した知識と技術を駆使して、課題を解決する能力、情報を発信する能力を発揮し、自らの考えを表現することができる。
  4. DP4(関心・意欲)
    人間と工学における諸問題を実践的問題としてとらえ、国際社会共通の目標である持続可能な開発目標(SDGs)に関心と意欲をもって取り組むことができる。
  5. DP5(態度)
    東洋大学の建学の理念に基づいて考えて行動できる。
カリキュラム・ポリシー
  1. 本学の建学の精神「独立自活」、「知徳兼全」を涵養する基盤教育科目を配置し、グローバル人材を育成するための哲学教育、語学教育、キャリア教育を行う。
  2. 生命科学に関する基礎知識を学修する学部共通基礎科目群を 1、2 年次に配置する。基盤教育科目には、外部の大学や研究機関より講師を招聘し幅広い知識を得ることのできる「未来共創概論」を配置する。学部共通科目には、生命科学部に所属する全教員からそれぞれが専門とする分野の最先端研究を学ぶことのできる「先進科学創生論」を配置する。また、生体医工学科の専門科目として、医学(人体の科学、解剖学、生理学)、理学(生物学、化学、物理学 A・B)、工学(電気工学、機械工学、システム工学)のバランスのとれた知識を備えた学生を育成できる科目も配置するとともに、生命科学科と生物資源学科の専門基礎科目群も履修可能とし、幅広い生命科学分野の教育を行う。
  3. 生体医工学の応用的な知識を学修するため、他学科の教員が担当する選択科目の一部を履修可能とする。
  4. 1年次から3年次までに、臨床工学技士の国家試験を受験するために必要な基盤教育科目、専門科目を配置し、他学科でも受講できるように開講する。
  5. 1年次から2年次にかけて「生物学実験」「物理学実験」「化学実験」の基礎実験科目と、「生体医工学実験Ⅰ・Ⅱ」の学科専門実習科目を配置し、生命科学と生命工学の基礎となる知識と経験を修得できるようにする。
  6. 2年次後半以降、再生医療/細胞工学や健康科学等の生命工学を学ぶ「生体工学コース」と、医療機器や医療材料等の先端応用領域を学ぶ「医工学コース」の2つのコースを編成しながら、各コースの専門授業科目(コースワーク)は横断的に履修することを可能とし、3年次の「生体医工学実験Ⅲ・Ⅳ」では、各コースの専門実習を行うことで、医工学融合領域について幅広い知識と技術を体系的に修得できるカリキュラムを編成する。
  7. 3年次後半に研究室配属となり、コース毎に研究室単位で開講する実習科目を配置し、早期に卒業研究に取り組むことが可能となり、さらに原著論文を読むためのスキルを修得し、物事を多面的かつ論理的に考察する能力、及び、その内容を的確に情報発信できるコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力を養うための「生体医工学輪講Ⅰ〜Ⅲ」を3年次後半から4年次に配置する。
  8. 4年次には、卒業研究の遂行と卒業論文の執筆を通じて、生命科学教育から学んだ成果を人類の健康・福祉・医療に役立てるための「ものづくり」の知識と経験を備えた学生を育成する。
  9. 大学院進学を志す学生のために、4年次には大学院科目を一部開講し、より専門的かつ高度な科目分野を受講できるようにする。
アドミッション・ポリシー

生体医工学科では、学科の掲げる教育目標をもとに、「教育課程編成・実施の方針」を実施するために、入学を希望する者に対して各種選抜試験を実施し、下記の要件を満たすと判断した者に入学を許可している。

<学科が求める人物像>

生体医工学科では、学士課程教育を行うにあたり、次のような能力を備えていると判断される者を受け入れることとする。

  1. 高等学校で履修する理科(物理・生物)、外国語、数学等について、高等学校卒業相当の知識を有している。
  2. 自分が学習した内容を的確に表現し、伝えることができる。
  3. 自然界のシステムや生物の構造・機能の観察を通じて、医療・福祉・健康等に関する諸事象に興味と関心を持ち、これら課題の解決に貢献する意欲がある。
  4. 対話等により他者との相互理解に努め、自ら学び行動する態度を有する。

<入学までに習得すべき学習等への取り組み>

生体医工学科に入学する者として、次のような学習等に取り組んでもらうことを求める。

  1. 高等学校で履修する科目、特に理科(物理・生物)、外国語(英語)、数学について、教科書レベルの知識を十分に修得しておくこと。
  2. 医療・福祉・健康・スポーツ等、生体医工学の分野に興味と関心をもち、「医学と工学の融合領域で国際的に役立ちたい」との考えを持っていること。
  3. 工学の技術を駆使して、細胞、個体等生命の多階層に応じた解析や測定法に興味を持っていること。
  4. モラルや倫理観及び国際感覚を持ち、責任ある行動を取ることができること。