Academics & Global 教員採用試験合格者体験談

合格者体験談(1人目)

茨城県公立学校教員選考「小学校」合格(文学部4年)

教員を志した理由

私が教員を志した理由は、小学校時代に出会った先生に憧れたからです。私が小学生だったとき、授業についていけず、勉強が苦手でした。さらに、人間関係にも悩んでいたため、学校が楽しいと思うことができなかった時期がありました。しかし、5年生のときの担任の先生が、放課後に勉強をみてくれたり、人間関係などについて相談に乗ってくれたりしたおかげで、学校は楽しい場所だと思うことができました。その先生のように、子どもたちに寄り添うことができる存在になりたいと思い、教員を志望しました。

教員採用試験にむけて

私は、教員採用試験にむけて、特に大切だと思うことが2点あります。

1点目は、自分に合った勉強スタイルを見つけることです。私は、昔から勉強に集中できず、ついスマホをいじったり、テレビを観たりしてしまうことが多々ありました。みなさんも、このような経験があると思います。勉強に集中するために、私は大学の図書館に通っていました。特に、地下2階だとスマホの電波が届かなくなり、強制的に勉強できるような状態にできるので、集中力に自信がない人にはおすすめです。極端だと思うかもしれません。しかし、この環境がなかったら、教員採用試験の一次試験に合格することはできなかったといっても過言ではありません。みなさんも、自分に合った勉強スタイルを見つけてみてください。

2点目に、教職支援室を活用することです。教職支援室では、主に小論文や面接、集団討論などのような、二次試験に向けた対策をすることができます。二次試験の対策ができる機会はとても少ないです。どれだけ対策したかによって、合格率は大きく変わってくると思います。ぜひ積極的に活用してみてください。周りの受験生と大きな差をつけることができるでしょう。教職支援アドバイザーは良い先生たちばかりなので、試験対策を続けることも全然苦にはならないと思います。    

さいごに

試験勉強は、自分との戦いだと思います。自分の中にある弱い心に負けずに勉強し続けることができれば、合格することは難しくないと思います。いろいろな誘惑に負けそうになることが多くあると思いますが、先生を目指していることを忘れずに頑張ってください。みなさんの合格を心から願っています。    

合格者体験談(2人目)

東京都公立学校教員選考「中・高等学校共通 英語」合格(文学部4年)

教員を志した理由

祖母の知人に通訳を仕事とする人がいました。日本語を母国語としない人たちと楽しそうに話をするその姿に、当時小学生だった私は憧れを抱きました。憧れからスタートした私は、次第に英語の面白さや奥深さに魅力を感じ、そして何より自分の英語が海外の人たちに通じた時には、言葉では表せない喜びがありました。英語の楽しさ、世界の人たちと交流が持てるその素晴らしさを、より多くの人たちに伝えていきたいと考え、教員を志しました。

教員採用試験にむけて

採用試験対策は、教職教養と専門科目を3年生の秋から本格的に始めました。教職教養の知識は、論文試験や面接試験の場面でも必要となるので、早い段階からじっくりと丁寧に勉強していく事が大切だと思います。専門科目対策は、まず過去問を解き、問題傾向を知り、その傾向に沿って勉強を進めていました。私は、難関私立大学の赤本を使っていました。教職教養と専門科目、覚えるべき事が沢山あるので、毎日触れる事が何より大切だと思います。論文対策は、3年生の2月(春休み)から始めました。教職支援アドバイザーの先生に、週に1度の頻度で添削して頂き、勉強していました。4年生になると教育実習があります。時期は5月から6月になる場合が多いため、実習が終わるとすぐに採用試験の本番となってしまいます。早い段階から、計画的に論文対策を進めておく事が合格への第一歩だと思います。

2次試験対策は、1次試験が終わってすぐ始める事をお勧めします。東京都の2次試験は、個人面接と集団討論、そして実技試験(英語)が行われました。個人面接では、単元指導計画を作成する必要がありました。教職支援アドバイザーの先生に添削して頂けるので、早めに動いてください。集団討論も含めて、面接対策で何より大切だと実感した事は、とにかく沢山人前で練習する事です。アドバイザーの先生の前だけでなく、友人や家族の前での練習も効果的です。沢山練習する事で自信がつき、緊張の中でも堂々と面接官に思いを届ける事ができると思います。

さいごに

採用試験は、7月から始まり10月に合否結果の出る長い戦いです。無事に合格でき、合格者体験談を書いている私ですが、合否結果が出るまで不安でいっぱいで、「諦めようかな」と思った事もありました。私なりにしっかりと試験対策の計画を立て、実践していましたが、不安が消える事はありませんでした。先の見えない戦いであった事、どこまで頑張れば合格圏内なのかがわからない事が不安の理由だったと思います。

不安でも、怖くても、前に進むしかありません。辛い中でも毎日コツコツと努力できる人が、合格圏内に入れるのだと私は思います。
頑張ってください。