3つのポリシーに基づくPDCAサイクルの実践

現在、本学では、グローバル人財の育成に向けて、カリキュラムの一層の充実を図るため、次のような方針をもとに、3つのポリシーの再編成と、学修成果の測定指標の開発に取り組んでいます。

ディプロマ・ポリシーの改訂方針

カリキュラム・ポリシーはディプロマ・ポリシーの達成のために、どのような教育課程を編成し、どのような教育内容・方法を実施するかを定める基本的方針として示すことが必要です。改訂にあたっては、以下の方針を踏まえてください。

  • (ア) 全学的教育目標「 東洋大学スタンダード2021」に示した東洋大学生として身につける力を踏まえながら、各学問分野の特性を十分に考慮し、学生が身につけるべき資質・能力など、「何ができるようになるか」を明らかにするよう、学修成果の測定が可能な表現にする。また、「人材養成に関する目的」「学生に修得させるべき能力等の教育目標」の見直しと一体的に進める。
  • (イ) 国際通用性及び高大接続の観点を踏まえ、学士力答申で求めている「知識・理解」「汎用的技能」「態度・志向性」「統合的な学習経験と創造的思考力」に即して幅広い能力を修得できるように示す。
  • (ウ) 日本学術会議が策定する「大学教育の分野別質保証のための教育課程編成上の参照基準」を活用し、合致する分野や隣接する分野の参照基準の内容を適宜取り入れ、学問分野に即した能力及び学びを通じて高めることのできる一般的、汎用的な能力を表現する。
カリキュラム・ポリシーの改訂方針

ディプロマ・ポリシーは、大学、学部・学科等の教育理念に基づき、 どのような力を身に付けた者に卒業を認定し、学位を授与するのかを定める基本的な方針として、学生の学修成果の目標となるよう、策定する必要があります。改訂にあたっては、以下の方針を踏まえてください。

  • (ア)ディプロマ・ポリシーに示した学修成果の目標を達成するために、どのようなカリキュラム(教育課程)を編成するのか、順次性を考慮して、各学修段階でどのような能力を獲得する科目を配置するかについて示す。また、専門教育及び基盤教育において連携して教育がされることを踏まえ、カリキュラムの体系性を考慮して示す。
  • (イ)学生の主体的な学びを促進することを踏まえ、どのような教育内容・方法を取り入れるのか、具体的に示す。
アドミッション・ポリシーの改訂方針

アドミッション・ポリシーは、大学、学部・学科等の教育理念、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーに基づく教育内容等を踏まえ、どのように入学者を受け入れるかを定める基本的な方針として示すことが必要です。 改訂にあたっては、以下の方針を踏まえてください。

  • (ア)ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシーを踏まえて、入学前にどのような能力を身につけた学生を求めているか、また「何をどの程度学んできてほしいのか」について、具体的に記載する。
  • (イ)新学習指導要領に示される高等学校段階までの資質・能力の3つの柱「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」の観点を踏まえて、ディプロマ・ポリシーに示した学修成果の獲得に繋がる、入学段階に求める能力を示す。
  • (ウ)入学生に求める能力を測るうえで、重要な教科について記載し、「何をどの程度学んできてほしいのか」具体的に記載する。
  • (エ)入試方法を記載する際は、入学後の教育との関連を十分に踏まえる。

ディプロマ・ポリシーに示した学修成果の目標の達成状況を測定することを基本とし、授業科目の成績評価(グレード・ポイント)及び全学的に実施している学生の資質、能力等を測定している指標や学科独自の測定指標を用いることで、総合的、多面的に評価するものとする。

  • (ア)授業科目のグレード・ポイントを用いる カリキュラムを構成する授業科目と学修成果の関連性を検証するため、学修成果測定指標には各授業科目のグレード・ポイントを用いることを基本とする。測定に際しては、各学科のディプロマ・ポリシーに求める能力要素と授業科目との関係性を示す対応表を各学科において作成し、それに基づいてグレード・ポイントを集計する。
  • (イ)グレード・ポイント以外の全学で測定している指標を用いる TOEIC等の英語のプレイスメントテスト、学生アンケート、アセスメントテストなどを活用し、グレード・ポイント以外の測定指標を学科の判断において加える。
  • (ウ)学問分野に即した独自の測定指標を用いる 全学で実施している測定指標以外に、より学問分野に即した学科独自の測定指標を用いる。卒業研究(論文)等のルーブリック評価の結果や、学科独自で開発する卒業認定試験、進級テストのほか、学修成果の獲得に関連する外部試験のスコア、その他資格の合格、 留学実績やインターンシップ実績、TGLポイントなど、学科の判断において様々な測定指標を組み合わせ、学問分野の特性を活かした多面的な測定指標を用いる。
  • (エ)学科や学生個人が学修成果の測定結果を総合的に把握できるようにする。

(ア)~(ウ)による測定結果は、グラフ等を活用して総合的に示す。

本学では、建学の精神に基づき、各学部ないし学科において、「人材養成に関する目的」「学生に修得させるべき能力等の教育目標 」「ディプロマ・ポリシー(卒業の認定及び学位授与に関する方針)」「カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成及び実施に関する方針)」「アドミッション・ポリシー(入学者の受入れに関する方針 」を策定し、それぞれの実現を目指して教育活動を展開しています。

これらの5つの教育の基本方針を、2021年度の カリキュラム改訂に際して全体的に見直すために、このたび、その基本となる全学的教育目標として「東洋大学スタンダード2021」を策定しました。

東洋大学スタンダード2021

東洋大学は、建学の精神「諸学の基礎は哲学にあり」「独立自活」「知徳兼全」に基づき、学生に以下の力を身につけさせることを宣言します。

  1. 「諸学の基礎は哲学にあり」の精神に基づき、生涯にわたり本質に迫って深く考え抜く力
  2. 「独立自活」の精神に基づき、社会的に自立した人間として、主体的に判断し、行動できる力
  3. 「知徳兼全」の精神に基づき、人間としての価値の実現を目指し、地球環境と人類社会に貢献できる人間力
  4. 変わりゆく社会のなかで、自ら問いを立て諸課題を解決できる想像力とイノベーション力
  5. グローバル社会において、多様な伝統と文化を尊重し、対話や議論を通じて他者と協働していく力