1. 東洋大学TOP
  2. 教育
  3. 大学院
  4. 社会学研究科
  5. 社会学専攻
  6. 先輩からのメッセージ
  7. 社会学研究科 先輩からのメッセージ(柳瀬 公さん)

社会学研究科 先輩からのメッセージ(柳瀬 公さん)

社会学専攻 博士後期課程3年 柳瀬 公さん

掲載されている内容は2012年7月現在のものです。

写真:柳瀬 公さん

他大学出身で社会人経験者の私にとっても
オープンマインドで、研究しやすい環境がある。

Q. 福岡で働いていたのに、東京の東洋大学院へ入った経緯は?

福岡の広告代理店で4年半勤務していましたが、大学でもう一度しっかり学び直したい、もっと掘り下げて勉強してみたいという知識欲に突き動かされ、思い切って退職。大学院進学のために予備校に通いました。そこで心理学や社会学を学ぶうちに、社会心理学を深く勉強してみたくなったのです。広告代理店に勤務していたことで、社会心理学においてメディアの効果などを理論的に学びたいという思いもありました。
しかし、社会心理学に特化した専攻がある大学院はめずらしく、東京という遠い地ではありましたが東洋大学大学院への進学を決めたのです。予備校で興味を持って読んだテキストなどに東洋大学大学院の先生方のお名前があったことも、本大学院への憧れを強くさせました。本大学院へ入学し、博士前期課程では社会心理学を専攻。研究の過程で社会学の立場から社会心理学へアプローチする必要性を感じ、後期課程では社会学専攻に進みました。

Q. 実際に本大学院へ入学してどうでしたか?

まず意外だったのは、教員や学生、修了生の先輩方が皆オープンマインドで交流が盛んなこと。他大学出身で社会人経験者、しかも慣れない東京で身構えていた私に対し気軽に声をかけてくれる人たちに、ちょっとした驚きを覚えたほどでした。気さくで本当にいい雰囲気だったのです。
先生方の指導は厳しいですが、いつも気にかけてしっかり見ていただいている実感があります。指導に熱がこもっていて、私もそれにしっかり応えたいと臨んでいます。

Q. 研究テーマについて教えてください。

私の研究テーマは、「リスク社会におけるメディア・フレーム分析」。テレビや新聞などのメディアが報道する時、その報道の仕方にはいくつもの切り口があり、どこに焦点を当てるかによって、同じ事象についての報道でも受け手側に違う影響や効果を与えます。どのような切り口でどこに焦点を当てるのか、その報道の枠組みがメディア・フレームです。
現在私は、「放射性セシウム汚染牛問題」の新聞記事の内容分析に取り組んでいます。昨年の夏、牛が放射性セシウムに汚染された稲ワラを食べていたことが、盛んに報道されました。人々にとって身近な健康上のリスクを報道する際、どのようなメディア・フレームが用いられたのか、またそのメディア・フレームは人々にどのような影響・効果を与えたのかを、実証的に研究しています。
研究は本当に地道な作業です。膨大な量の新聞記事を一つ一つ洗い出して集計したり、調査を実施し、調査票の一語一語を拾い上げたり。データを集めて分析するのも、大変な労力。でも、その地道な作業を間違いなく積み重ねることからのみ、正しい分析結果が得られるのです。

Q. 学会での発表や、学会運営に関わった経験があるそうですが?

先生方との共同研究の成果をマス・コミュニケーション学会において発表する機会をいただいたり、白山社会学会の運営に関わらせていただいたり、多くの経験を積む機会を得ています。白山社会学会は東洋大学を中心とした若手研究者が集う場で、歴史のある学会です。そこで昨年まで学会準備や会計をしてきましたが、それは先輩の院生から引き継いだ役割。先輩後輩の交流が盛んで、後輩へと繋いでいきます。学会に関わることで、東洋大学だけでなく他大学の研究者とも顔見知りになり、研究内容を知ることもできます。このような貴重な経験は、私自身の研究や考え方に奥行きを与え、よい影響を与えてくれていると感じています。

Q. 奨学金制度などのサポートは利用していますか?

本大学院では、様々なサポート体制が充実しています。奨学金の他に、大学院研究発表奨励金や井上円了記念研究助成金の制度があり、私も利用しました。また、TA(学部における講義の補助)やRA(研究センターでの事務、リサーチ・アシスタント)といった学内アルバイトも用意されていて、研究の合間に学内でアルバイトをして収入を得ることもできます。地方から出て来て大学院生活を送ることは経済的にも大変だと覚悟していましたが、様々なサポートのおかげで研究に集中できる環境を得られ、とても感謝しています。

Q. 大学院進学を悩んでいる社会人へ一言。

大学院という場所には、本当に多彩な人がいます。社会人だからどうとか、気構える必要は全くありません。世代も国も立場も違う人たちと対等に話ができる。それが大学院のいいところです。いろいろな人と交流するつもりで来てください。こんな見方や考え方があるのかと、驚きや発見がたくさんありまよ。