1. 東洋大学TOP
  2. 教育
  3. 大学院
  4. 社会学研究科
  5. 社会学専攻
  6. 先輩からのメッセージ
  7. 社会学研究科 先輩からのメッセージ(川上 孝之さん)

社会学研究科 先輩からのメッセージ(川上 孝之さん)

社会学の研究には理想の環境。私自身は、非常にいい大学院で研究していると感じています。

Q.なぜ、前期課程とは違う大学院、つまり、本学の後期課程を選ばれたのですか?

現在私が師事している島﨑先生との縁です。私が卒業した学部の大学に非常勤講師として来られていたときに、その大学のゼミの先生に紹介していただきました。島﨑先生はゼミの先生の院生時代の先輩です。そういう縁で、大学院進学の相談にのっていただいたり、論文を見ていただくなど、ずっと面倒を見ていただいた経緯があります。先生の研究室にも、こちらに在籍する以前からよく伺っていました。

Q.院生として、正式に島﨑先生のもとで研究なさってみて、いかがですか?

とても面倒見のいい先生ですね。論文を書くにも、きめ細かな指導をしてくださいます。論文のテーマや内容に関してはもちろん、それ以前の問題、たとえば一人の研究者である以前に人として恥ずかしくない文章(論文)の書き方なども。特に助詞の使い方には厳しいですね。「君の癖を早く直しなさい。そうしないと何を言いたいのか分からないぞ」とか。研究テーマについては、いくつかの方向性を提示して、その中であなたが研究したいテーマを選びなさい。一度選んだら、しっかり深掘りしなさい、といったアドバイスをいただけるのでとても有り難く思っています。

Q.論文の話がでましたが、現在、どのような研究をなさっているのですか?

マス・メディア論、マス・コミコミュニケーション論、もしくはメディア・コミュニケーション論という分野です。「メディアの棲み分け」をテーマに、クロスメディア時代のマス・メディアの在り方について研究しています。ご存知のように、これまではテレビや新聞などのマス・メディアが情報を一方的に送っていましたが、インターネットの出現により、受け手が情報の送り手にもなってきました。例えば、女性が化粧品を選ぶとき、これまでは広告を見て買っていたのが、いまは、口コミサイトを参考にしているようです。つまり、情報の受け手は、マス・メディアからの情報ではなく、同じ受け手側からの情報を参考にしている。こうなってくると、マス・メディアはこのままで良いのか、これから先は何をすればいいのか、ということを考えていかなければならない。メディアを取り巻く環境を考慮しながら、主に「放送メディア」の機能についての調査・研究を行っています。これからのマス・メディアに求められる機能として、報道という分野がますます重要になってくると私は考えています。

Q.そういう研究をする上で、東洋大学大学院はどうですか?

私自身は、非常にすばらしい大学院で研究していると感じています。ここは規模が大きいので、多様な考えをもった人が多い。人が多いとネットワークが広がり、ネットワークが広がれば、情報交換・意見交換の機会も増える。社会学とは、文字通り「社会」を研究対象とする学問ですから、情報やネットワークが増えるというのは、社会学の研究者をめざす人にとって、理想の環境だと思います。。

Q.現在は、ご自身も他大学で教壇に立っていらっしゃるそうですね。

はい、明海大学で講師をしています。学生に教えるのだから、自分もしっかり準備していかないと授業にならない。そういう意味では「教えるということは、自らも学ぶことである」と、気づかされます。この経験が今の立場でとても役立っています。

Q.後期課程への進学者は、やはり、皆さん研究者を志望なさっているのですか?

博士後期課程に進む人は、私も含めて、ほとんどの人が研究者志望で研究を進めていると思います。一般企業に就職してしまうと、必ずしも希望に合った部署で働けるわけではありませんが、大学に教員として残ることができるのなら、自分の研究分野を自分が納得いくまでとことん突き詰めていくことが可能です。ただし、教員のポストは少ないので、大学院を修了した後、必ず大学教員になれるという保証はありませんが。将来については、島﨑先生ともよく話をするのですが、今は「先生を超えたい」という目標を掲げています。先生を超えないと、社会学の学問的な進歩もないわけですから。一歩でも、半歩でもいいから、研究者としての先生を超えていきたいと考えています。