先輩からのメッセージ(鈴木 梨里さん)

社会学専攻 博士後期課程在学 鈴木 梨里さん

※掲載されている内容は2018年7月現在のものです。

鈴木さん(201807)

Q. 大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?

学部での授業は仕事以外のことを学べるという新鮮さがあり、毎日が楽しく、その学びを4年間で終わらせてしまうのはもったいないという気持ちが、進学を決めた動機の1つにあります。また、私は卒業論文で沖縄本島における位牌の継承や祖先祭祀をテーマに取り組んだのですが、現地に行って調査をしたり、関連する本や論文を調べていく中で、自分の興味や疑問点を論理立てて考えていくことの楽しさを知ったのも進学への後押しとなりました。

Q. なぜこの大学院を選んだのか?

一番大きな理由は、学部生の時に3年間ゼミで親身にお世話になった先生をはじめ、社会学研究科には各専門分野に精通された多彩な先生方からの指導が受けられる点です。また、夕方から開講する授業も多く、働きながら学ぶことのできる環境がそろっていたことも選んだ理由にあります。

Q. 大学・大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことは?

授業のなかで、ある内容を自分では理解しているつもりが、それをいざ相手に伝えるとなると、うまく説明できないということがよくあります。自身の研究を説明するときにも同様の状況になりますが、どのような話し方をしたら相手にわかってもらえるのか、また興味をもって聞いてもらえるのか、物事を自分の言葉で理解し、説明できるよう心がけています。

Q. 大学院の魅力は?

この大学院に入学して1番よかったと思うことは、先生方との出会いです。先生方と学生の距離が近く、丁寧で細やかな指導が受けられます。時にはゼミ合宿で、朝方まで先生と学生が議論を交わしたりということもありました。自分が研究で行き詰まった時に、必ず手を差し伸べてくれるその安心感と信頼感は、研究を続けていくうえで何にも代えがたいことだと思います。

Q.大学院生活の中で辛かったことは?

波があるものの、大学院生活は常に苦しいです。博士論文に取り組んでからは一層、自分自身との闘いだと感じています。しかし、研究した内容を自分の中だけに閉じ込めず、授業や学会等で発表を繰り返し行うことを通して、時には批判を受けたり、全く違う発想や意見をいただくことで、多くの気づきを得ることができています。

Q.論文の研究テーマ・授業の内容を教えてください。

私の研究テーマは「宗教とケア」です。そのなかでもグリーフケアやスピリチュアルケアに関心をもっています。医療の現場では、人の生死に日々接しているにも関わらず、医療スタッフは患者さんやその家族がどのようして生きたいのか、または死を迎えたいのか、ということについてゆっくり対話することができていない現状があります。グリーフケアやスピリチュアルケアはその対話の糸口となるもので、それらのケアは宗教の領域とは決して無関係なものではなく、宗教や宗教性がなければ成り立たないものだと私は考えています。現在、実践的にスピリチュアルケアに取り組んでいるひとつの宗教団体を事例に、研究を進めている段階です。

Q.指導を受けた「教員」との「エピソード」を教えてください。

修士論文を書き終わってみて、研究の過程でたくさんの人にお世話になったにも関わらず、自分の研究は果たして意味があるものだったのか、自己満足で終わっていないか疑問がふつふつと湧き、自信がもてなかったことがありました。その時に指導教授の先生が、論文の成果を評価してくださり、ニーズがある研究だからと助言をしてくれました。博士後期課程へと進学するうえで、いただいた助言は励みになりました。

Q.将来への展望、今後目指したい姿や将来進みたい道などありましたら、教えてください。

まずは、自分の研究に対して腰を据えて、丁寧に進めること。博士論文を仕上げることを第1の目標としたいです。そして、学部生の時にお世話になったある先生から、学んだことを社会に還元することの大切さを教えていただいたので、いつの日か研究の成果を臨床の場で活かすことができればと考えています。

Q.現在の「ある1週間」または「ある1日」のスケジュールを教えてください。

 
 月曜日 授業、共同研究室で課題や論文に関する作業
 火曜日 仕事
 水曜日 仕事
 木曜日 授業、共同研究室で課題や論文に関する作業
 金曜日 仕事
 土曜日 休日
 日曜日 フィールドワーク、研究会へ参加

今後東洋大学大学院を目指そうとしている方たちへのメッセージ

大学院への進学にはある程度の計画性が必要ですが、学ぶということに期限はありません。ご自身の興味や好奇心をこの大学院で探究してみてはどうですか。


プロフィール

鈴木 梨里さん

看護専門学校卒業後、都内の病院に勤務。退職後、内閣府の青年国際交流事業である「世界青年の船」に参加。その経験から日本と世界の宗教や文化、社会のことをもっと知りたいと思い、働きながら学ぶことのできる東洋大学社会学部社会学科(イブニングコース)へ入学する。卒業後、同大学大学院へ進学。博士前期課程を修了し、現在は博士後期課程に在籍中。