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日本文学文化専攻 先輩からのメッセージ(新鍋 早紀さん)

日本文学文化専攻 博士前期課程1年 新鍋 早紀さん

新鍋さん

今までよりも広い範囲・分野に興味を持てるようになりました。

Q. 進学しようと思った動機・経緯は?

学部4年次から卒業論文と就職活動を並行して行ってきましたが、卒業論文を執筆していくうちに、「1年ではまだまだ研究し足りない、もっと学びたい」という意欲がわき、大学院への進学を考え始めました。

第一志望の企業に内定がいただければそちらへ就職したいという気持ちもあったのですが、残念ながら内定はいただけず、それからは大学院進学へ向けた準備と卒業論文の執筆、普段の講義やアルバイトに専念しました。アルバイトは学部時代から現在までずっと早朝のアルバイトを続けています。

Q. 大学・大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことは?

大学は大学院と比較すると「広く浅い」知識や教養を身につける場であり、与えられた課題をクリアすることが基本で、それに対し大学院は「狭く深い」専門分野の研究を行う場であり、自分から進んで問題を発見し、課題を自分自身に課すことが基本ということに気がつきました。ごく当たり前なことですが、重要なことだと思います。

また、私は夜間学部の出なので、「朝はアルバイト・夜は学校」という生活から「朝はアルバイト・昼間は学校」という生活に変わったため、学部時代よりも体の負担は少なくなり、アルバイトも少し増やすことができました。

Q. なぜこの大学・大学院を選んだのですか?

教員の方々が魅力的だったというのが一番の決め手です。
先生方がその講義の分野のことをよく知らない人たちにも、非常にわかりやすく面白くお話してくださるということや、質問や意見の発言がしやすい、親しみやすい先生方が多いと学部時代から感じていたので、まずそれが一点です。

また、経済的な事情があり、東洋大学の学部出身であれば入学金が免除になること、そして入試に際して推薦をいただけたこともあり、他の大学院への進学は考えませんでした。

Q.  大学・大学院での学びを通して得たものは?

自分の専門外の分野でも積極的に話を聞いて、わからないことは恥ずかしがらずどんどん質問すると、意外なところでつながっていたり面白い発見があるということを改めて感じ、一見関係のなさそうなことでも「もしかしたら自分の研究につながるかもしれない」と、今までよりも広い範囲・分野に興味を持てるようになりました。

Q. 現在の研究テーマについて教えてください。

私の研究テーマは、「歌舞伎」です。歌舞伎は近世(江戸時代)の代表的な文化のひとつです。

卒業論文では「歌舞伎研究―『助六由縁江戸桜』と江戸ッ子の粋―」という題目で江戸で絶大な人気を誇った演目『助六由縁江戸桜』を軸とした研究を行いました。歌舞伎そのものや『助六由縁江戸桜』の歴史や特徴を改めて見つめ、また『助六由縁江戸桜』を愛した江戸ッ子とはどういった人たちであったのか、「粋(イキ)」とは何か、といった点を論じました。

修士論文では、卒業論文のようにひとつの演目を軸にするのか、いくつかの演目を比較するのか、作者や役者に目を向けるのかなど、どういった切り口で執筆するかは今のところ未定ですが、今現在では「歌舞伎から見る江戸時代」というテーマを掲げ、歌舞伎という演劇に現れた当時の身分制度や生活の様子、義理や人情といった社会的な通念、善悪や美意識の概念、また歌舞伎が社会へ与えた影響など、歌舞伎を軸に「江戸時代」という時代を深く研究していく予定です。そのために、現時点では実際に観劇を行ったり、歌舞伎に限らず江戸時代の小説や絵画といった作品や、江戸時代には憧れの対象であった平安時代について、講義や演習を履修したり、美術館や図書館で学んだりしています。

Q. おすすめの科目は?

日本文学文化演習ⅠA
(中山尚夫先生)
中山尚夫先生は十返舎一九や滑稽文学等がご専門で、私の研究分野に
最も近いということで主指導教員となっていただいています。
今現在は井原西鶴による『日本永代蔵』を扱って演習を行っています。
これは江戸時代前期の上方(京都・大阪、特に永代蔵は大阪)の商人の文化
がよく現れている作品です。近世の社会構造や生活、考え方などに
興味のある方には役立ちますし、他の分野が専門の方でも面白いのでは
ないかと思います。演習の雰囲気も中山先生の雰囲気も、のんびりまったりと
しています。中山先生をはじめ、基本的に東洋大学・大学院の近世を専門に
している先生方は、優しくおおらかな方が多いように感じています。
日本文学文化演習ⅢA
(谷地快一先生)
谷地快一先生は俳文学、松尾芭蕉や与謝蕪村等がご専門ですが、同じ「近世」と
いうことと学部1年次に基礎ゼミでお世話になったこともあり、履修しています。
谷地先生は非常にお話が面白く(先生のお知り合い曰く「谷地節」)、いろいろな
意味でスマートな方です。基礎ゼミは、内容ではなく先生で決めました。
大学院での演習も私は勝手に「お茶会」と呼んでいますが、谷地先生の研究室で
和気藹々とした雰囲気でとても楽しく学んでいます。履修にあたって、
現在近現代を専門にしている方も受講していますので、これも俳文学が専門
でなくとも心配する必要はないと思います。
日本美術史A
(藤澤紫先生)
藤澤紫先生は日本美術史や江戸文化論等がご専門で、私の興味のある分野だったの
で、学部時代から藤澤先生の講義はすべて履修していましたがどれも非常に人気で
大教室で行われていました。大学院でも分野を問わず殆どの方が履修しているので
はないかと思います。おそらく人気の理由は内容が日本美術ということでそもそも
日本文学文化を専攻している方々には興味のある人が多いという以外にも藤澤先生
の柔和で癒し系の声や話し方、雰囲気にファンが多いのではないかと思います。
三科目とも私個人の好きな先生の科目を挙げました。
(あと、河地先生も面白いです)。

Q. 将来への展望は?

自分の専門分野に少しでも関係のある企業へ就職を、と受験のころは考えていましたが、最近は博士後期課程も視野に入れています。

Q. お金のやりくり方法は?

大学1年次の入学の際の学費以外は、全てアルバイトと奨学金でまかなって来ました。
家族からの仕送りはありませんので厳しい経済状況ですが、今年の春からはアルバイトを週4から週5に増やし、また奨学金も申請しています。私は無駄遣いが多いので残念ながらあまりいいアドバイスが思い浮かびません。

Q. 1日 のスケジュールは?

時間・時限  概要
04時30分~ 起床し、アルバイト先へ向かう。
5時30分~11時00分 アルバイト。

11時00分~ 

一時帰宅し、昼食、学校へ。

14時45分~16時15分

日本語学特論ⅠA(講義)。

16時15分~ 課題の準備等。

  20時30分~

帰宅し、夕食、入浴等。

23時30分~ 就寝。

Q. 東洋大学大学院を目指そうとする受験生にむけて一言メッセージをお願いします。

東洋大学大学院進学を目指す方々へ 

まず、卒業論文は計画的に進めましょう。
そして、大学院の先生や先輩と話せる機会は、存分に活用してください。
こちらも楽しみにしておりますし、後輩が入学してくれることを心待ちにしています。
いいアドバイスができるかわかりませんがご相談もお受けできますので、お気軽にお声掛けください。 


掲載されている内容は2015年6月現在のものです。