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修了生、在校生が語る大学院の魅力(盛田 綾希 さん)

中国哲学専攻 在学中 盛田 綾希さん

東洋大学でなければならない理由を見つけてください

Q. 進学しようと思った動機・経緯は?

 私は小学生の時分から、自分の興味のあることを黙々と調べていくのが好きな性格でした。そのため周囲からも「大人になったら大学院に入ったら?」と言われ、私も意味を理解せず、「私は将来大学院に行くんだな」と漠然と思っていました。もちろん、大学院がどのような場所か理解し、自身も年をとり、考え方も変わり、大学3年から4年にかけては就職活動を行いました。しかし、心のどこかで、大学院で研究を続けたい気持ちもありました。

 そんな中、就職活動の最終試験で縁がなかったこと、また同時期に現在の指導教授である山田利明先生から「大学院に来ないか?」と声をかけていただき、これも縁と思い、大学院に進学いたしました。

 

Q. なぜこの大学・大学院を選んだのですか?

 ひとえに山田先生の存在が大きいです。私は現在、道教について書かれた『抱朴子』という中国の古い書籍の現代語訳を行いつつ、英訳との表現の違いを研究しています。山田先生は、『抱朴子』が書かれた時代の道教がご専門であり、アメリカで客員研究員をなさっていたため、英語がご堪能であられます。また、私の研究テーマに対して造詣がおありです。そのため、より深いご指導を願うため、山田先生のおられる東洋大学を選びました。

 

Q.大学・大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことは?

 研究は、決して一人で行うものではない、ということです。自身の研究は、確かに自分自身で行っていかねばならないものです。しかしその研究は、指導し時には相談に乗ってくださる教授陣や、専門的な意見の交換を行える大学院の友人たちの存在があって、発展させることができるものでした。これは、研究はたった一人で行っていくもの、と思っていた私にとっては大きな発見でした。

 

Q. 大学院の魅力は?

 様々ありますが、そのうちの1つに社会的信用の確保がなされること、があるかと思います。私は、今年で27歳になり、大学の同窓生はみな社会人です。「無職で研究している。」というのと「大学院で研究している。」というのは雲泥の差がある、ということを最近強く感じております。大学院生という、社会的に自身の身分が確保されているからこそ、好きな研究を続けることができる、というのは一つの魅力かと思います。

 

Q. 大学院生活の中で、つらかったことは?

 自身の考えの証明方法です。文学系、特に古典文献を資料に使う研究では、文献に基づいた証明と考察でなければ、相手を納得させることはできません。そのための方法は、研究分野により千差万別であり、自身の研究に最適な証明方法を取捨選択しなければなりません。その方法の取捨選択や、取捨選択に必要な資料を正確に読み解く力を、大学院での研究の中で得たと思います。

 

Q. 論文の研究テーマを教えてください

 『抱朴子』巻17登渉篇におけるJames R Wareの英訳の表現について

 

Q. 指導を受けた教員とのエピソードを教えてください。

教員名:山田利明 教授

 私は大学も東洋大学のため、山田先生とは大学4年の卒業論文の指導教授になっていただいてから、6年間指導を受けています。山田先生は、指導する学生の自主性にとても重きを置かれる方で、生徒側にすべてゆだね、最後まで見守って下さる方です。先生から「ああしろ、こうしろ。」というアクションは一切ないです。ですが、自主的に指導を乞いにおもむき、相談をすれば、必ず何か研究に関するヒントを下さります。そして、大きく道を外しそうになる前には、必ず「この資料に目を通してみろ。」と、それとなく軌道修正をして下さります。

 先生とのエピソードは数えきれないほどあり、正直申し上げまして書き尽くすことができません。

 

Q. 大学院での学びが、今どんな形で役立っていますか?

 自身で疑問を持ったら即調べる癖です。何に対しても疑問を持ち、疑問に思ったらすぐに調べてみる、ということです。また調べる際も、その資料は信頼のおけるものか、ということを確認します。そのため雑学過多になりつつあります。

 

Q. 1週間 のスケジュールは?

月曜日

休日(自宅にて研究)

火曜日

2限講義 東洋大学大学院の留学生に対する日本語チューター

水曜日

東洋大学文学部東洋思想文化学科TA勤務

木曜日

東洋大学文学部東洋思想文化学科TA勤務

金曜日

休日(自宅にて研究)

土曜日

休日(自宅にて研究)

日曜日

休日

 

Q. 東洋大学大学院を目指そうとする受験生にむけてメッセージをお願いします。

 私自身は、山田先生の指導を賜りたいため、東洋大学大学院に入学いたしました。大学院は専門研究機関です。文学系では、特に自身のやりたい研究と指導教授の専門研究分野の一致が重要かと思います。自身の研究を行うには、東洋大学のこの先生の指導を受けたい、など東洋大学でなければならない理由を見つけてください。

 また東洋大学大学院は、研究する場として非常に優れた大学院かと思います。学内の研究する環境のみならず、山手線コンソーシアム・佛教図書館協会による相互利用など、他大の図書館利用にも大変優れており、研究に必要な資料提供支援体制が非常に整っていると感じています。 

 


プロフィール

2009年4月 東洋大学文学部中国哲学文学科(現・東洋思想文学科) 入学。

2013年4月 東洋大学大学院文学研究科中国哲学専攻博士前期課程 入学。

2015年4月 東洋大学大学院文学研究科中国哲学専攻博士後期課程 入学。

現在は博士後期課程3年。自身の研究を行いつつ、東洋思想文化学科TA(Teaching Assistant)として学部生の学習指導補佐を行っている。

 


掲載されている内容は2017年10月現在のものです。