教員からのメッセージ(国際観光学専攻 野村 尚司教授)

ボーダレス環境下での旅行商品流通とその将来像

(掲載されている内容は2020年1月現在のものです)


Q. 教員としてご自身が、研究者になった経緯をご紹介ください。

航空企業・観光コンサルでの業務経験を重ねるうち、経営・経済領域の知識に関するブラッシュアップをする必要性を感じて大学院に通うようになりました。その後、学会での発表・論文執筆や大学での非常勤の授業実施を通して教職に興味を持ち、常勤教員の道を進むこととしました。

Q. 教員としてご自身のご専門分野について、現在までにどんなテーマを研究されているのかご紹介ください。

グローバル環境下での旅行商品(特に航空券)流通の現状と課題、さらにその領域に敷衍する形でLCC(格安航空会社)もカバーしています。

Q. 研究者として、つらかったことや、嬉しかったこと?

対象としていた研究領域が、歴史が浅い分野でありかつ急激なスピードで社会に浸透したことから日々変化が激しく、文献渉猟や調査を行っても論考執筆時点でどんどん実態との乖離が発生してしまったことが辛い部分でした。同時にこれまでお世話になった航空輸送産業への恩返しをしたい想いもあり、航空・旅行産業の現場での事業運営に役に立つ内容の研究に心がけてきました。発表した研究に対し産業関係者の方々に評価を頂けたことは何物にも代えがたい達成感に繋がりました。

Q. 大学院で学ぶことの魅力とは?

特に日常の業務領域を研究テーマとする社会人院生に言えることですが、大学院での勉強が日頃の業務に対する意識を一新し、日頃のマンネリからの脱却に結びつく可能性があること。また他の院生からも多様な知的刺激を受けられることです。

Q. 大学院で学びを考えている受験生にメッセージを一言。

政府はリカレント教育の充実を教育政策の柱の一つとしています。また東洋大学大学院としても年齢を問わない学生を広く求めています。

大学院とは「社会的な立場や年齢を超えた交流と、志を同じくする仲間としての意識醸成がなされている場」であり、「自立した研究者として活動を推進する上での互助が存在する場」であり、「利害関係が存在しない環境下での協働ならびに共創の場」です。

ご縁があれば、キャンパスでお会いしましょう!


プロフィール

氏名:野村 尚司(のむら しょうじ)

経歴:埼玉大学大学院経済科学研究科修了。

1987年よりカンタス航空で営業戦略、マーケティング、政府渉外、総務部門などでの業務に携わる。ツーリズム・マーケティング研究所(現JTB総合研究所)、玉川大学経営学部・同観光学部を経て2017年4月より現職。

専門分野:ボーダレス環境下での旅行業経営、LCCの事業展開

主な著作:

『観光のビジネスモデル 利益を生み出す仕組みを考える』、『マーケティングにおける現場理論の展開』、「旅行商品取引のグローバル化進展と豪州における制度の変化」(論文)、「LCC定着のための航空運賃のあり方-市場動向と法的環境整備の観点から-」(論文)、「EUにおける旅行業法制の変化と関連市場への影響に関する考察」(論文)など。