修了生・在校生が語る大学院の魅力(才原 清一郎さん)
国際観光学専攻 修了生 才原 清一郎さん
旅行をビジネスとしてのみ捉えるのではなく、学問として見てみたかった
Q.大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?
大学院に入ったのは53歳の時です。それまでずっと旅行会社(JTB)に勤務していましたから、旅行をビジネスとしてのみ捉えるのではなく、学問として見てみたかったということになると思います。
Q.なぜこの大学院を選んだのか?
候補としては、東洋大学か◎◎大学でしたが、東洋大学のほうが、勢いみたいなものも感じられました。当時駅伝が非常に強かったというのも理由のひとつになるかもしれません。それから、当時は大崎で仕事をしていたので、会社から近いというのも大きかったですね。
Q.大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことはありますか?
月並みになりますが、大学院は誰かに教えてもらうところではなく、自ら学ぶところだということを改めて気づかされました。それと、JTBの中では当たり前のことも、必ずしも世間では当たり前ではないということもわかり、とても良かったと思っています。
Q.大学院の魅力は?
会社以外の人や、自分の子供と同世代の若者たちと共に学べる事。大学院の先生と、結構親しくいろいろ話ができること。これは自分が年を取ったということなのかもしれませんが、少なくとも大学時代(30年以上前)には、先生と個人的に話した記憶がほとんどありませんので、特にそう感じたかもしれません。
Q.大学院生活の中で辛かったことは?
やはり、仕事しながら論文を書くことは、なかなか大変でした。翌日は仕事なのに気が付いたらもう夜中の3時ということも結構ありました。年末は家族が紅白歌合戦を見ているときに、ひとりでパソコンにむかっていました。でも、そんなに辛いという感じでもなかったかな。
Q.論文の研究テーマ・授業の内容は?
修士課程の時は授業が週に2回ほどあり、仕事が終わってから駆けつけていました。修士課程の研究テーマは、「着地型観光」です。会社の仕事とは別に、中小企業診断士として観光による地域振興の支援の手伝いなどもやっていましたので、そのあたりの経験も踏まえて修士論文を書きました。博士課程の研究テーマは「観光地における顧客満足」です。博士課程は決まった授業はなく、ある程度論文が進んだら担当の教授のところへ行って見てもらうという感じでした。
Q.将来への展望、今後目指したい姿や将来進みたい道などありましたら、教えてください。
現在は、関東学院大学の経営学部でツーリズムの担当をしつつ、神奈川県のDMOのアドバイザーとして地域振興にもかかわっています。今後は少し地域振興の支援を増やしていければなと思っています。
Q.現在の「ある1週間」または「ある1日」のスケジュールを教えてください。
月曜日 |
授業の準備など |
火曜日 |
授業の準備など |
水曜日 |
大学内会議 |
木曜日 |
大学での授業 (1限~4限) |
金曜日 |
大学での授業 (2限~3限) |
土曜日 |
休日 |
日曜日 |
大学外の機関等に中小企業診断士になるための勉強等を教えに行くことが多い |
Q.今後、東洋大学大学院を目指される方たちへのメッセージをお願いします。
私は50過ぎて大学院へ行くことを思い立ちましたが、もう少し早くてもよかったかなと思っています。やはり、少しでも若いほうが体力はあるし、頭も柔軟です。それに、何より学んだあとの時間が長く、それだけ活躍できる機会が増えます。もし大学院に行くかどうか悩んでいる方がいるなら、早急に手続きすることをお勧めします。
プロフィール
博士(国際観光学)
関東学院大学経営学部准教授
1980年、東京大学農学部を卒業後、株式会社日本交通公社(現JTB)に入社。2009年頃から中小企業診断士として地域振興支援を始める。
2012年に東洋大学大学院入学し、2017年に東洋大学博士後期課程修了。JTBを退職後、2017年より現職。
(掲載されている内容は2020年3月現在のものです)