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修了生・在校生が語る大学院の魅力(手塚 美寿々さん)

国際観光学専攻 在学中 手塚 美寿々さん

手塚さん

留学と仕事で得た知識を元に、観光という視点から日中間について研究していきたい


Q.大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?

私は中国専業旅行社に8年勤め、2015年末に一度仕事を辞めているのですが(今また同じ会社にアルバイト兼契約添乗員として勤めています)、辞めるきっかけは大学院進学を予定していたからではなく、転職しようと思ったからでした。ただ、この時懇意にしていたお客様から「せっかく8年も勤めたのにもったいないよ」と言われ、進学を勧められたのが大学院進学を考えたきっかけです。私は北京の大学を出ており、中国語や中国史、中国文化を中心に勉強していたので、進学するならその方面にしようと思っていたのですが、進学を勧めてくれたお客様やお世話になった他大学の教授方から、旅行会社に勤めた経験を活かした方がいいとアドバイスをいただき、では自分が一番関わってきた中国観光について研究しようと思ったことが、最終的に国際観光学を専攻する動機になりました。

 

Q.なぜこの大学院を選んだのか?

国際観光学専攻があること、昼夜開講のため授業が夜にも多く設定されており、昼間仕事をしていても多少の工夫で必要な単位が取れそうだったこと、学費が安かったこと、自宅から通える範囲だったこと、進学を勧めてくださったお客様から勧められたこと、そして東洋大学大学院の他の専攻科に当時親しくしていたお客様が在籍しており、学内の雰囲気をいろいろ聞くことができてイメージしやすかったことなどから決めました。

 

Q.大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことはありますか?

大学院で学び始めてすぐ気づいたのは自分の知識の無さです。8年間業務をしていて時折感じていた手づまり感や無力感は自分の中に知識と理論がないからだということに気づかされました。講義を受け、マーケティングやマネジメント、社会心理学などを勉強し、自分に欠けているものが何なのか身に染みてわかったので、先生方のご指導を頂戴しつつ、今も自分なりに勉強しながら研究を進めています。

 おかげで今自分が旅行手配をする時やお客様にご案内をする時、経験を通して得た感覚からだけではなく、根拠のある知識に基づいて判断できるようになったと感じています。

 

Q.大学院の魅力は?

 経営学や工学、社会学など専門分野の異なる教授方がいらっしゃり、一つの物事について多角的な意見を頂けることはもちろん、国際観光学専攻は社会人が多いのも魅力だと思います。社会人の出身業界は旅行会社はもちろん、ホテルやエアラインなど様々で、普段なかなか聞けない他業界の話や自分とは違う立場からの意見を聞くことができるので、刺激的ですし、とても勉強になります。

 

Q.大学院での学びを通して得たもの

先ほど述べたことと重複しますが、業務上においては自分がやることについて理論に基づき考えられるようになったことが大きいと思います。また、他社の取り組みや行政の取り組みなどについても、多角的に分析するクセがついたように思います。

 

Q.論文の研究テーマ

日本人の訪中観光動機に関する研究です。昨今、訪中する日本人が減っており、その要因と今後の訪中観光のあり方について研究しています。

 

Q.指導を受けた教員とのエピソードを教えて下さい。 

教員名:梁 春香教授

梁教授から最初に教わったことは「『観光』とは何か」です。漢字にしてたった二文字しかないこの単語がもつ多彩な意味を自分なりに定義付けすることから始まり、研究者として使う言葉はひとつひとつ吟味しなければならないことを学びました。また、研究には理論が必要なこと、理論の確立を目指す研究をしなければいけないことなど、研究者としての心構えを日々教えていただいております。

 

Q.大学院での学びが、今どんな形で役立っていますか?

仕事と修士論文執筆、どちらにも役に立っています。

 

Q.お金のやりくり方法や授業料などの捻出方法や、生活費のやりくり方法など工夫した点や家族や職場のエピソードなどがあれば教えてください。

学費に関しては母親から援助を受けていますが、今年は東洋大学の奨学金も申請しています。交通費や光熱費など生活に関する部分は給料で賄っています。論文を書くにあたって書籍の購入が必要な場合、私は手元において何度も確認したい性分なので、図書館で借りるのではなくネットの古本屋などで安く入手するようにしています。仕事は、正社員として働いていた会社に今はアルバイトとして勤務している関係で、普通のアルバイトよりも業務に慣れていることや正社員時代に担当していたお客様から今も仕事をいただいていることなどから、時給は他のアルバイトさんよりも優遇してもらっています。また、本来は平日9時半から18時まで勤務しなければいけないところを、講義に出るため不規則にしてもらったり、中間発表前にはまとめて休ませてもらったりなど、配慮してもらっています。    

              

Q.現在の1週間、または1日のスケジュールは?

月曜日

午前:中国語Ⅰ内における聾学生のためのノートテイク

午後:ゼミ、終了後、仕事へ

火曜日

仕事
水曜日 仕事、15時に退社し学部授業の聴講(5限)

木曜日

仕事、18時定時退社後、講義(7限)

金曜日

仕事

土曜日

午前:講義

午後:研究(共同研究室または自宅)

日曜日 研究

 

Q.今後、東洋大学大学院を目指される方たちへのメッセージを

先ほど述べたとおり、国際観光学専攻には様々な専門分野の先生方がおり、在籍している学生の出身業界も様々、更に国籍も様々です。ここは積極的に人と関わることで視野を広げ、多角的なものの見方ができるようになれる場所だと思います。ただ、大学院は学部と違い、大人しく席に座って講義を聞いていれば何かを教えてもらえる、という場所ではないので、自分で常に問題意識を持ち、一つの事について突き詰めて考え、丁寧に調査をする根気と意思が必要です。漠然と「大学院に行こうかな」だと入学した後が苦しいと思います。入学前に、自分は何を解決したいのか、それは自分以外に研究している人はいないのかを調べておき、問題の焦点を絞っておくと良いと思います。

 


プロフィール

2006年北京語言大学漢語学院卒業。帰国後、IT企業や中国系旅行会社に勤務。2008年に日中平和観光株式会社入社。2015年末に同社を退職後、2016年春に大学院へ進学。現在、再び日中平和観光で働きつつ、日本人の訪中観光に関する研究を行っている。博士前期課程2年在籍。

 


(掲載されている内容は2017年6月現在のものです)