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経済学専攻 博士前期課程2年 金 春光さん

掲載されている内容は2010年5月現在のものです。

金 春光さん
金 春光さん

将来は国際的なステージで活躍したい。特に、日本と中国の経済に貢献したいと思っています。

Q.どういう経緯で来日されたのですか?そして、東洋大学を選んだ理由は?

私は中国の高校を卒業後、中国山東省の青島にある韓国企業で通訳の仕事に就きました。貿易関係の企業で、中国語⇔韓国語の通訳です。この間に、企業のトップなどをはじめ、いろいろな職業の方の通訳をしましたが、その人の意思や考えをきちんと伝えるには、専門的な知識が必要だと痛感しました。そして、もっと学ばなければならないと考え、日本に留学しました。はじめは日本語学校に通いましたが、そこで東洋大学の経済学部には国際経済学科があることを知りました。専門科目がとても充実していたので、迷わず東洋大学を選びました。

Q.学部を3年間で卒業なさったそうですね?

はい、まだ比較的新しい制度ですが、飛び級制度があり、私が第一号です。とても誇りに思っています。ついこの間、第二号が出たのですが、その方も留学生でした。
学部に入学した当初は、不安もありました。講義は基本的にすべて日本語ですし、経済学部は学生の数が多いので、200人から300人入る大教室での講義では100%内容が理解できるのか、それが心配でした。とはいえ、自分で選んだ大学ですから、精一杯学業に専念し、ベストを尽くしました。講義を受講した後や帰宅してからも、日本語と専門知識の勉強をして…。卒業するには120単位を修得すれば良いのですが、未登録を含め180単位くらいは受講しましたね(笑)。

Q.大学院ではどんな研究をなさっているのですか?

学部3年生のときに、今の指導教授でもある益田安良先生の下、1年間で卒業論文をまとめました。先生は夜遅くまで論文の指導をしてくださいました。
昨年の9月に、中国人民大学で学術交流会が開催された際も、先生に同行して北京に行きました。テーマは、「銀行貸出と中小企業金融」。これからの日本経済はどうなるか、また中小企業に対する銀行の融資問題などが論じられました。中国人民大学は経済に関しては、中国で最も有名な大学です。現地では、先生の案内をしたり、翌日の発表についての議論をしたり。交流会では、前半は私が同時通訳を担当し、後半は人民大学の先生が通訳をされました。とても有意義な経験ができたと思います。

Q.先生とのコミュニケーションは、実際どのようなものでしょうか?

入学の動機や理由はさまざまでしょうが、中小企業診断士の資格取得というのは、共通の目標です。全員が同じゴールをめざして、がんばっているわけですから、日々、仲間意識も高まってきます。
一方で、年齢は30代から60代の方まで、職業も、ITあり、金融機関あり、すでに博士号をお持ちの方もいて、まさに多士済々な顔ぶれです。同じ会社に長年勤めていると、発想も同じ、カルチャーも同じで、社員同士からの刺激がだんだん少なくなってきますが、これだけ年齢や職業が違うコミュニティというのは、とても新鮮ですね。この新しい仲間との連帯は、将来の貴重な財産になると感じています。

Q.留学生連合会の会長もなさっているそうですね?

はい、1年間の任期ですが、今年は私が会長をしています。東洋大学では、学部と大学院を合わせて現在421名の留学生がいます。連合会の目的としては、留学生と日本人学生、教職員などとの交流と、社会貢献です。たくさんのイベントを企画していて、今は4月に行う新入生の歓迎会の準備に追われています。昨年は176名もの参加がありました。連合会ではボランティアも実施していて、バスを貸し切って、長野県や群馬県の山の清掃も行っています。中国・四川大地震の際は、大学の許可を得て募金活動も行いました。履修のことや奨学金に関するアドバイス、生活面での不安など、担当役員に相談してもらえれば、できるだけその場で解決するようにしています。留学生のみなさんが、多くの人と交流を深め、より良い留学生活を送れるよう協力し合い支援していきたいと思っています。

Q.これからの夢や展望について教えてください。

実は、小さい頃から大学の教員になりたいという夢があったのですが、最近はあまり向いてないのではと思っています(笑)。やはり昨今の経済情勢を見ると、研究者になることは難しいと思いますし、将来は自分の会社を作ること、つまり経営者かCEOになることを目標としています。ただ、企業経営や決算システムなどまだまだわからないことが多いので、日本で仕事の経験をたくさん積んでいきたいと思っています。すでに内定をいただいている企業がありますので、そこに就職してたくさんのことを学んでいきたいです。将来は国際的なステージで活躍することが私の夢です。日本と中国の経済に貢献したいと考えています。