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経済学専攻 博士前期課程2年 藤井 秋平さん

掲載されている内容は2012年9月現在のものです。

藤井 秋平さん
藤井 秋平さん

一流の教授が揃っているということは、
無限に学べる可能性があるということ。

Q.現在の研究テーマと選んだ理由を教えてください。

「日本酒産業の経営戦略および新たな動向」というのが、現在の研究テーマです。私はもともと、東洋大学学部時代に酒類販売に関する研究をしていました。酒類販売業界における中小小売業が、スーパーマーケットなどの大規模小売業の進出により経営を圧迫されている現状を調査。中小小売業の将来について考察しました。その研究の次への展開として、大学院では現在のテーマを選択したのです。
研究テーマの選択にあたり、ワインやビール産業も視野に入れていました。しかし、ワインやビールは産地が世界に分布していて、限られた時間の中で掘り下げて研究するのに限界を感じること、そして何より日本にしかない日本酒について研究する必要性を感じたことが、このテーマを選んだ理由です。最終的には、私が師事している安田武彦先生から鋭いヒントをいただいたおかげで決定。「これだ」と心血を注げるテーマに出会え、先生には本当に感謝しています。

Q.研究の内容についてと、面白い点や苦労する点は?

日本酒業界は、頑張っている蔵元もありますが、全体的には衰退してきていると言わざるを得ません。何とか活路を見出し、日本酒の未来に貢献できないかという思いで研究しています。ICレコーダーを持って各地の蔵元を回る日々。東京23区にたった一つだけ残っている蔵元にも取材に行ってきました。そこで若い副社長と話をすることができ、意気投合。将来についての話もはずみました。
実は父が酒類販売関係の企業を経営していて、私は将来そこを継ぐことを見据えて研究をしているという側面もあります。様々な蔵元で話を聞くことができ、私の研究に対する熱意を理解していただき、顔見知りになれるということは、将来実家の会社を経営していく上でも大きな強みになるはずです。
驚いたのは、蔵元によってビジョンが全くちがうという点。規模、生産性、販売戦略も本当に様々で、実地調査がすごく面白いのです。時には田植えを手伝ったりして、希少な米から地元にしか流通しないような希少な酒が造られる様子を目の当たりにしたり。お酒を味わうことも面白いですよ。精米の仕方によって味が全く違ってくるし、同じ銘柄でも年によって全く味が違うんです。以前はあまり馴染みのなかった日本酒でしたが、そんなことを知ることも純粋に面白いです。
他にも日本酒の会に出かけたり、食品関係のイベントに行ったりもしています。私は若い今だからこそ、どんどん現場を回って足で稼ぐといった論文制作をしたいと思っています。いろいろな出会いがあることが、面白くてしょうがないんです。
この分野では先行研究がないことが苦労する点ですが、自分が先駆者になって後輩たちが研究を広げてくれればという気概で頑張っています。

Q.東洋大学大学院のよいところは?

私が師事している安田先生のことをお話しましたが、他にも多くの一流の教授が揃っていて、そこが本大学院の魅力だと思います。手を伸ばせばすぐそこにすごい頭脳があり、求めれば知識を吸収することができる。無限に学べる可能性があるのです。また、東洋大学や東洋大学大学院が、夜間にも門戸を開いているのも素晴らしい点だと思います。他の総合大学がどんどん夜間の門戸を閉ざしていく中、むしろ門戸を広げようという姿勢は、総合大学としてのあるべき姿だと思うのです。社会人として様々な経歴をもつ人々も集まり、留学生も多く受け入れている本大学院。素晴らしい先生方からの指導が受けられるだけでなく、同じ学生たちからも多くのよい刺激を受けることのできる大学院だと思います。