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修了生、在校生が語る大学院の魅力(経済学専攻 倉持悠佑さん)

世の中の仕組みを解明したい、理解したい。

理系学部から文系大学院へ経済学専攻 博士前期課程2年 倉持悠佑さん

掲載されている内容は2017年4月25日現在のものです。

Q.大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?

倉持さん学部4年の卒業研究で食料経済をテーマにした研究を行ったことがきっかけです。大学は本大学の板倉キャンパスで生命科学部 食環境科学科(現在は食環境科学部 食環境科学科)に在学していました。人間の生きていく上で必要不可欠な「食」について栄養学的、医学的、生物学的、文化的といったあらゆる視点から知識を得ることが出来、「食」の大切さや素晴らしさを学びました。それに加え、元々経済というものに興味もありました。東洋大学では早い時期から就職活動に関してのセミナーやプログラムが用意されており、そこで社会人としての教養ということで社会の動きを知っておくことはが大切であるとアドバイスされました。そこで、私は新聞に目を通すようになるのですが、そのとき感じたことが、「難しいけれどもし理解できれば世の中の動きが理解できるし、自分なりにこれからどうなってゆくのかも考えられるのではないか」ということでした。私の経済に対する興味は大きなものとなり、4年の卒業研究では食と経済が関連した研究をしたいと思い、食環境科学科では数少ない経済学系の研究室に入りました。研究を進めていくにつれ、自分は経済学の専門的な知識が不足していると感じるようになりました。研究が思うように進まず、さらに学部の研究は1年しかないので時間も短いのです。このときは1年という時間がもの凄く短く感じました。最終的に1年で研究論文が仕上がったのですが、自分の中では満足がいかず、このまま学生生活が終わっても一生悔いが残ると思いましたので、大学院進学を決断しました。

 

Q.経済学部でない学部から大学院経済学研究科に入学してみて、辛かったことなどがありましたら教えて下さい。

やはり授業についていくことが大変です。当然のことなのですが、どうしても知識レベルの差が出てしまいます。経済学部出身の学生は普通に理解できるところ、私は理解できずにいるというときは結構ショックです。勿論、先生は経済学部出身ではないことは考慮の上、授業が進んでいくのですが、やはり自分のレベルが追い付いていないと感じるときはあります。しかし、それは自分のその部分の内容について理解できていないという明確な目安にもなりますので、そこを理解するだけで自分の知識レベルは一気に上がります。なので、授業に追いつけないというのは、マイナスな意味で捉えがちですが、すこし考えを変えればプラスなのでやりがいを感じますし、モチベーションも上がります。

 

Q.大学院の魅力は?

学ぶ環境が整っていることです。大学院の研究室は8号館に集中していて、その棟に経済学研究科院生共同研究室もあります。8号館は未だ新しく、外見がきれいな故に、多くの大学院の学生が机に向かって集中している姿が伺えるので、自分にも刺激になります。

もう一つの魅力として、留学生との距離が近いということです。学部に比べ、研究室になると在籍する学生人数が格段に少ないのでその分、ほとんどの学生と交流することが出来ます。経済学研究室では、中国からの留学生が多いので、時に中国語を教えてもらったりしています。

 

Q.大学・大学院での学びを通して得たものは?

大学では「食」を通じて自分の視野を広げることが出来たと思います。上記のように、一言で「食」といっても色々な見方があります。それが栄養学的に見たり、医学的に見たりということです。これを一歩枠から出て広い視野で考えると、「食」だけではなく世の中に存在するあらゆるものがいろいろな視点から見ることが出来ます。物事を広い視点で見ることが、大学の学びを通して得られたものだと思っています。

大学院では物事を論理的に考えられる力を得られました。学部の授業と異なり、授業では自分の考えを発言する機会も増えるので、発言する上でしっかりと理論を考えておかなければ先生や周囲の学生からの質問に答えられなかったり、議論が進まなかったりというケースがあります。そうやって訓練していくうちに自然に身に付けることが出来ました。

 

Q.現在の研究テーマについて教えてください。

労働経済学の研究をしています。その中でもテーマに挙げているのが、非正規雇用に関することです。近年では、正社員ではなくパートやアルバイトといった非正社員として働く人々が増えてきています。景気が悪いから仕方がないという意見が多く存在する中、労働経済学の数々の研究では景気の良し悪しではなく他に原因があると言われています。このテーマは、世の中を更によくするために欠かせない1つの雇用に関してです。雇用からお給料という形で賃金が発生し人々が生活していける。この雇用をより専門的な視点から見て研究し、そして少しでもこの自分の研究が世の中に対してプラスの効果をもたらせればいいなと思います。

・教員名:道重一郎先生、科目名:西洋経済史

経済史なので、歴史の勉強にもなります。西洋の経済史から現在の世界の経済に繋がるものは非常に多いです。経済の歴史を紐解くことで、現在の経済への理解がさらに深まります。

・教員名:中川里香先生、科目名:アジア経済論(英語科目)

アジアの中でも近年発展が著しい東南アジア諸国の経済について英語で行う授業です。経済の知識は勿論ですが、発表がメインの授業なので、英語のプレゼン力も身に付けることが出来ました

・教員名:佐々木啓介、科目名:ミクロ経済学

ミクロ経済学は名前だけを聞くと非常に難しく思うかもしれませんが、モノを買ったり売ったりといった私たちの日々の生活に関わる科目ですので、非常に関心が強く経済学が日常生活にも生かせるきっかけにもなります。

 

Q.将来への展望は?

大学院で得られた知識やスキルは自分の一生の武器になると思います。大学院では専門知識は勿論のこと、考える力や新しい物事に対する学ぶ力というように、社会で生きていく上で必要な力を養える場でもあるので。卒業後、どんな職種に就こうとも、どんなフィールドであろうとも、ここで得た自分の武器を活かしていきたいと思っています。

★倉持さんの就職内定までの道のりはこちら

 

Q.お金のやりくり方法は?

奨学金と大学のTAで生活しています。

 

Q.東洋大学大学院を目指そうとする受験生にむけて一言メッセージをお願いします。

多くの学生が4年で学部を卒業し、直に大学院へ進学します。しかし私の場合、学部で休学制度を利用したオーストラリアへの留学で1年、大学院受験のために1年、合わせて2年のブランクがあります。それでも今こうして充実した大学院生活を送ることが出来ています。学びたい、研究したいという気持ちが少しでもあれば受験勉強にも自然と力が入り熱心に打ち込めるのではないかと思います。同時に、受験勉強は自分の知識量を増やすチャンスでもあります。実際、私は1年の受験勉強期間を経てこの場にいますが、受験勉強で得た知識は授業でも研究でも役立つことが多々あります。入学してからのことを考えると、私のような経済学部出身ではない受験生ほど、受験勉強が大切になってくると思います。そのおかげで、授業についていけなくても自分で追いつけるだけの力は備わっています。受験勉強の期間は体力的にも精神的にも辛いことが多いと思いますが、入ってからのことを考えれば、とても大切な期間でもありますので、是非頑張ってほしいです。少しでも経済というものに興味のある方、ぜひ一緒に勉強しましょう!

 

プロフィール

倉持さん3

経済学専攻 修士課程2年 倉持悠佑さん

茨城県つくば市出身。

附属校である東洋大学附属牛久高校を卒業。

2010年4月 東洋大学生命科学部食環境科学科(現 食環境科学部 食環境科学科)へ入学。

2012年9月 休学制度を用いてオーストラリアで1年過ごす。

2013年10月 大学に復学

2015年3月 大学卒業後、大学院受験に向けて浪人生活と併せ大学院の資金集めの為アルバイト生活を送る。

2016年4月 同大学大学院経済学研究科経済学専攻へ進学。

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