研究科長メッセージ
観光を通じた交流から平和を描き、
学際的視点で国際社会を構想する
「観光は平和へのパスポート(Tourism; Passport to Peace)。」国際観光が持つ意義を世界で共有した国際観光年(1967)から、もうすぐ半世紀を迎えようとしている。
この文章は私が提出した博士論文の冒頭に記した一文で、いまでも私の観光研究の動機となり、大切にしている言葉です。私が博士課程を修了したのは2011年でした。同じ年に東日本大震災に見舞われ、「絆」という言葉が象徴された年でもありました。それから15年が経過しようとする現在、世界は閉塞感と疎外感に支配されつつあるようにみえます。それ故に一層、国際観光を通した人々の相互交流と相互理解が求められます。観光交流を止めてはならない、私たちは次の世代に良質な観光資源を引き継ぎ、高質な観光サービスを磨き、それらを研究の側面から支援する責務があると思います。
観光産業の裾野が広いのと同様、観光研究も学際的であり、幅広い視点と専門分野による研究アプローチが可能です。東洋大学大学院国際観光学研究科は、学部から一貫して理論と実践の両立を重視しており、多様な専門分野をバックグラウンドにもつスタッフに加え、豊かな実務経験をもつ教員が在籍しています。学生もまた、学部卒業生に加え、社会人と留学生という異なる文化と背景をもつ者が共に学んでおり、学生同士、また学生と教員との間で互いに意見を交わし、議論する風通しの良い研究の場が築かれています。このような恵まれた環境の下で、共に楽しく研究してみませんか。
PROFILE プロフィール
所属:国際観光学研究科 国際観光学専攻 教授/博士(社会工学)
専門分野:
観光学、土木計画学