情報連携学専攻

GRADUATE SCHOOL OF INFORMATION NETWORKING FOR INNOVATION AND DESIGN 情報連携学研究科 情報連携学専攻 赤羽台キャンパス

About

生成系AIにビッグデータ、クロスリアリティ、
最先端のICT知識を基盤に多分野と連携

情報連携学専攻では、8つの情報技術の基礎理念に関わる最先端の研究開発を行う研究者の養成とともに、それらの理念の連携を図る「情報連携学」を実践。社会にイノベーションをもたらす専門的人材を養成します。また、学部の新卒者のみならず、既にある程度の専門性を取得して実社会で活躍する社会人に対しても門戸を広く開き、社会人の再教育機関としての役割も備える新しい教育機会を整備しています。

※①ビジネス・インキュベーション、②データ・サイエンス、③インフラ・サービス、④クオリティ・オブ・ライフ、⑤コンピュータ・アーキテクチャー、⑥コンピュータ・ネットワーク、⑦デジタル・デザイン、⑧ユーザ・エクスペリエンス・デザイン

情報連携学専攻の3つの特徴

01 ICTの最前線を学び、世界レベルの研究を推進

 ICTの最前線を学び、世界レベルの研究を推進

生成系AI、ビッグデータ分析、ディープラーニング、VR/ARなど最新のICT知識を学び、世界的な研究に取り組みます。

02 エンジニアリングからデザインまで多分野と連携

エンジニアリングからデザインまで多分野と連携

情報通信技術を中心として、多岐にわたる分野(エンジニアリング、シビルシステム、ビジネス、デザイン等)との連携を学びます。

03 社会課題の解決に挑む企業や自治体との共同研究

社会課題の解決に挑む企業や自治体との共同研究

企業や自治体との共同研究を通して社会課題の解決に貢献する人材を育成。また、社会人の院生はオンラインのみでも授業の履修が可能です。

# こんなことも情報連携学専攻の学び

学会で修士研究を発表する機会が豊富にあります。例えば、ある学生は「ゲーミフィケーション」を活用し、高校物理を学習するプラットフォームを開発。さらに、実際に高校生に使ってもらい高評価を得たことから、国際学会で発表し、優秀発表賞を受賞しました。研究の社会実装や学会発表など、学生がさまざまな経験を積んでより成長できるように後押ししています。

教員一覧

  • M:博士前期課程・修士課程の研究指導担当教員
  • D:博士後期課程の研究指導担当教員

主な研究テーマ

情報連携学専攻では、以下の各分野の研究を進めています。なお、博士前期課程および博士後期課程の研究指導を担当するかどうかは教員ごとに異なります。

情報連携エンジニアリング分野

分野 テーマの例 担当教員
コンピュータ・アーキテクチャ
  • コンピュータ・アーキテクチャ
  • IoT(Internet of Things)、ユビキタス・コンピューティング
  • 組込みシステム
  • オープンデータ
  • 浅野 泰仁 教授
  • 清水 徹 教授
  • 別所 正博 教授
  • 矢代 武嗣 教授
情報基盤技術
  • プログラミング言語
  • コンピュータ・セキュリティ
  • 小笠原 武史 教授
  • カン エム ファヒム フェルドウス 教授
 コンピュータ・ネットワーク
  • クラウドコンピューティング
  • オーバーレイネットワーク
  • ネットワークセキュリティ
  • 川原 亮一 教授
  • 満永 拓邦 准教授

情報連携デザイン分野

分野 テーマの例 担当教員
デジタル・デザイン
  • サステナブルデザイン
  • プロダクト・デザイン
  • 椋 計人 教授
ユーザー・エクスペリエンス・デザイン
  • ヒューマン・コンピュータ・インタラクション
  • AR(Augmented Reality)
  • VR(Virtual Reality)
  • 空間行動学
  • 石川 徹 教授
  • 神場 知成 教授
  • 石川 知一 准教授

情報連携ビジネス分野

分野 テーマの例 担当教員
ビジネス・インキュベーション
  • 情報通信技術とビジネス
  • 情報通信技術と知的財産権
  • 玉野井 豊 教授
  • 富田 亜紀 教授
  • 廣瀬 弥生 教授
  • 河井 理穂子 准教授
データ・サイエンス
  • 機械学習、ディープ・ラーニング
  • 人工知能
  • データ解析技術の応用(画像解析、音声解析、生命情報学)
  • 中村 周吾 教授
  • 本多 泰理 教授
  • 佐野 崇 准教授

情報連携シビルシステム分野

分野 テーマの例 担当教員
インフラ・サービス
  • 都市計画(低炭素都市、コンパクトシティ、スマートシティ等)
  • 交通にかかわるビッグデータ分析
  • 建築計画・設計、生活環境デザイン
  • 渡邊 朗子 教授
  • 加知 範康 准教授
クオリティ・オブ・ライフ
  • ICTによるクオリティ・オブ・ライフ向上
  • 産業エコロジーと社会
  • リモートセンシングによる人間活動解析・ソーシャルキャピタルを生かした地域資源管理
  • 後藤 尚弘 教授
  • 平松 あい 准教授

教育の目的・3つのポリシー

教育研究上の目的

【博士前期課程】

1. どのような人材を養成し、どのような人材を世に送り出すか

学部の新卒者のみならず、既にある程度の専門性を取得して実社会で活躍する社会人に対しても門戸を広く開き、社会人の再教育機関としての役割も備える新しい教育機会を整備する。現在の社会において最も革新の速度が速い情報技術の分野に対応するために、8つの情報技術の基礎ディシプリン(①ビジネス・インキュベーション、②データ・サイエンス、③インフラ・サービス、④クオリティ・オブ・ライフ、⑤コンピュータ・アーキテクチャー、⑥コンピュータ・ネットワーク、⑦デジタル・デザイン、⑧ユーザ・エクスペリエンス・デザイン)に関わる最先端の研究開発を行う研究者の養成とともに、それらディシプリンの連携を図る情報連携学の実践を行い、社会にイノベーションをもたらす専門的職業人を養成する。

2. 学生にどのような能力を習得させるのか等の教育研究上の目的

連携に必要な能力(コミュニケーション能力、他者の意欲や能力を引き出すための対人関係構築能力、自他双方が利益を得ることができる連携を構想する能力)の一層の養成を図る。前出の8つの情報技術の基礎ディシプリンにおける最先端の知識を習得させるとともに、チームティーチングの手法を用いてこれらディシプリンを連携させる情報連携の方法論を経験、習得させ、実社会でのイノベーション力を強化する。そして、このイノベーション力の強化に必要な論理的な思考のみならず、粘り強く何度でも挑戦し続ける気概を身に付けさせる。

【博士後期課程】

1. どのような人材を養成し、どのような人材を世に送り出すか

情報通信技術、あるいはその応用先の分野についての基盤的な知識を持ちながらも、それに留まらず、関連する多くの分野の知を総合することによって現代社会において次々に生じる課題に深く取組み、解決策を学術的な見地から示していく人材を養成する。加えて、情報連携学を新たな融合学術領域として発展させ、学術的に確立することに貢献する人材を養成する。

2. 学生にどのような能力を習得させるのか等の教育研究上の目的

さまざまな分野への情報通信技術の応用にあたって生じる学術的な課題を自ら見いだし、それに対して、狭い専門領域に留まることなく、さまざまな専門領域の知見や研究手法を連携的に応用し、問題の解析と解決を行う能力を習得させる。とりわけ、独立した研究者として、このような領域横断的な研究を独自に開拓し、学術的な知見を通じて社会へ貢献していく能力が重要である。

ディプロマ・ポリシー

【博士前期課程】

以下の資質や能力を身につけたうえで、所定の年限・単位数を満たし、修士学位論文の審査及び最終試験に合格した者に対して、修士の学位を授与する。

  1. 情報連携学を社会に応用する専門能力を身につけている。
  2. エンジニアリング、デザイン、ビジネス、シビルシステムのいずれかについて、高い専門性と研究能力を身につけている。
  3. 他者との専門的な協働を進める能力を身につけている。

【博士後期課程】

以下の資質や能力を身につけたうえで、所定の年限・単位数を満たし、博士学位論文の審査及び最終試験に合格した者に対して、博士の学位を授与する。

  1. 情報連携学を基盤としながら、科学技術の先端を拓くことでわが国及び世界の発展に寄与する高度な専門知識とその応用能力を身につけている。
  2. 高度な専門技術とともに、学術的成果を社会に還元するフェーズにおいても、イノベーションに至る道筋を理解し新たな価値を生み出す活動でリーダーシップを発揮できる能力を身につけている。
カリキュラム・ポリシー

【博士前期課程】

1. 教育課程の編成/教育内容・方法 

ディプロマ・ポリシーの達成のために、「授業科目(コースワーク)」と「研究指導(リサーチワーク)」を適切に組合わせた教育課程を体系的に編成する。教育課程は、各分野の研究法を学ぶ共通必修科目、特論として情報連携学を専門的に深く学修する選択専門科目、修士研究のために履修する研究指導科目から構成されている。この課程において情報連携学の深化、コミュニケーション能力の伸長、専門の枠に囚われない発想の強化を図る。
また、以下の教育内容及び方法で教授する。

  1. 情報連携学の基礎的な知識を前提とし、それを更に発展・深化させるための教育を行う。
  2. 少人数教育を通じて、多様性に富む学生間の意見交換と協働を促進し、応用的な情報連携を実現するための教育を行う。
  3. 社会人に対しては、経験を有している分野との連関を重視しながらも、新たな分野への展開について教育を行う。
  4. 修士論文を通じて、情報連携学の研究、又は社会実装への展開を教育する。

2. 成績の評価 

成績については、客観性及び厳格性を確保しつつ、以下の要素・方法により評価する。 

  1. 授業科目については、あらかじめ示す成績評価基準に沿って、各授業科目のシラバスに記載されている方法により、授業担当教員が評価する。
  2. 研究指導については、研究過程における達成度を、あらかじめ示す研究指導計画をもとに、論文報告会等を通じて、研究指導教員及び本専攻所属教員により組織的に評価する。
  3. 修士学位論文については、あらかじめ示す論文審査基準、審査体制に基づき、評価を行う。

【博士後期課程】

1. 教育課程の編成/教育内容・方法

ディプロマ・ポリシーの達成のために、研究指導(リサーチワーク)を中心にした教育課程とする。「情報連携エンジニアリング」「情報連携ビジネス」「情報連携デザイン」「情報連携シビルシステム」の4つの分野の間を連携しながら、極めて高度な専門性を有し、深く掘り下げた研究を行う「情報連携学研究指導」をリサーチワークとして各セメスタに配置する。また、関連分野の体系的な学修を確実なものにするため、必要に応じて博士前期課程の講義科目をコースワークとして履修させる。

2. 成績の評価

成績については、客観性及び厳格性を確保しつつ、以下の要素・方法により評価する。

  1. 研究指導については、研究過程における達成度を、あらかじめ示す研究指導計画を基に、論文報告会等を通じて、研究指導教員及び本専攻所属教員により組織的に評価する。
  2. 博士学位論文については、あらかじめ示す論文審査基準、審査体制に基づいて予備審査及び本審査を行い、最終的な評価を行う。
アドミッション・ポリシー

【博士前期課程】

入学希望者の特性に応じた適切な方法で多様な入学者選抜試験を実施し、筆記試験、面接、書類選考等を通じて、以下の資質や能力を示した者を受け入れる。 

  1. 情報通信技術を中心として、さまざまな分野間の連携を具体化して社会を変えていくことに強い興味と高い意欲をもつ者。
  2. 社会の多様性を尊重、理解し、多様な人びとと協働する中で、自分の独自性を発揮できる者。
  3. 情報連携学分野の新たな開拓に向けて積極的に取り組む意欲のある者。
  4. 情報連携学を発展させるために必要な基礎及び専門知識のある者。

【博士後期課程】

筆記試験、面接、書類選考等を通じて、以下の資質や能力を示した者を受け入れる。

  1. 情報連携学関連分野における高度な専門的知識と自立した研究立案及び遂行能力を有する者
  2. 情報連携学の発展に向けて、国際的な幅広い視野に基づき関連学術を修得し、独創性が高い研究活動を推進する意欲のある者