研究科長メッセージ
日常の「食」を化学の視点で捉え、
生命と環境の豊かな未来を拓く
「食」は生命を支える基盤であり、人類は古くから食を通して生きてきました。生きていくための糧であるだけでなく、私たちの楽しみの対象でもあり、多くの食品や食文化がはぐくまれてきました。こうした食の技術の多くは、その理由が十分に解明されないまま、経験と工夫によって受け継がれ、私たちの生活に健康と彩りを与えています。
食環境科学研究科では、こうした日常の食材や調理など、多岐にわたる食の営みを化学の視点から捉え直し、その仕組みや本質に迫る研究を進めています。研究対象は食品や栄養だけにとどまらず、食を取り巻く環境としての農学やデータ科学など、多様な専門分野を背景にしています。分野を越えて議論し、研究を進めることができる姿勢を大切にしています。
大学院での学びは、知識を増やすことだけが目的ではありません。研究を通して、自ら問いを立て、考え、試行錯誤し、答えを導く力を身につけることが重要だと考えています。本食環境科学研究科では、学生一人ひとりが主体的に研究に向き合える環境を整え、教員はその挑戦を支えます。食の未来を切り拓く研究に、本気で取り組む皆さんを歓迎します。
PROFILE プロフィール
所属:食環境科学研究科 食環境科学専攻 教授/博士(工学)
専門分野:
タンパク質科学、構造生物学、NMR分光学