社会心理学科教員紹介(山田 一成)

氏名
山田 一成
Kazunari Yamada

専門分野・研究テーマ

消費者行動論、メディア効果論、社会調査論(サーベイリサーチ)

代表的な著書

『聞き方の技術-リサーチのための調査票作成ガイド』 

マーケティングリサーチや世論調査の現場で、質問文や調査票を作成する際に必用となる技術について解説した本です。心理学の質問紙調査や質問紙実験を行う際にも、いろいろと活用していただければと思います(単著、2010年、日本経済新聞出版社)。

『よくわかる社会心理学』 

社会心理学の代表的な学説を、具体例を中心に平易に解説した入門書です。高校生にもわかるように書かれていますので、進学先を考える際にも参考になると思います(共編著、2007年、ミネルヴァ書房)。

自己紹介

情報技術の発展にともない、日本でもネットリサーチ(Web調査)が盛んに行われるようになりました。しかし、その基礎的な調査技術に関しては、日本の研究は英語圏に10年遅れているとも言われています。そこで、目下、そうしたギャップを埋めるべく、共同研究者たちといっしょに、ネットリサーチの方法論的基礎に関する実証研究を行っています。

授業の紹介

「消費者心理学」

消費者行動論のなかでも、特に社会心理学的な研究を取り上げ、その具体的な研究成果を紹介します。ブランドはなぜ魅力的なのか。広告にはどんな効果があるのか。そして、新商品はどのように普及していくのか。そうした身近な疑問について考えながら、消費社会における人間の心理と行動について理解を深めます。

「社会調査および実習」 

社会調査においては、質問文の言葉づかいや回答形式の違いによって、調査の結果が大きく変化することがあります。この実習では、そうした違いの大きさを、実際に自分たちが作った質問によって確かめることを目的としています。また、そうした作業と体験を通して、「人間が質問に答える際には、どんな心理機制が働いているのか」という問いについても考察を深めます。