教員紹介(八木 京子)

八木 京子(Kyoko Yagi)

准教授(国際観光学科)

【略歴(プロフィール)】
-Brief Summary of Career(Profile)-

 大学卒業後、英国留学を経て、音楽アーティストのライブやコンサート、音楽フェスティバルなどを運営するコンサート・プロモート会社に入社し、海外アーティストの来日公演の企画立案やプロモーション(広報・宣伝)業務に長く携わりました。また、日本最大級の音楽フェスティバル「サマーソニック」をはじめとする大型音楽イベントのマーケティング戦略統括などを数多く手掛けてきました。その後、外資系総合エンターテインメント企業、早稲田大学商学学術院総合研究所助手、江戸川大学社会学部准教授を経て、2020年に東洋大学国際観光学部に着任し、現在に至ります。

【研究分野(専門領域)】

-Research Field-

「経営学」の一分野である「マーケティング戦略論」や「経営戦略論」を専門に研究しています。経営学とは、「日々刻々と変化する社会や事象、消費者のニーズや顧客価値などに対応しながら、どのように価値あるモノやサービスを生み出し、それらを戦略的にマネジメント(経営)していくか」について、研究する学問です。人や企業が“実現したい”と考える夢や目標を達成するために、自分たちが置かれた状況(外部環境)や自分たちが持っている能力(内部環境)を分析し、将来にわたる見取り図や道筋を描いていくことが「経営戦略」、その過程で価値あるモノやコトを生み出し、世に送り出していくことが「マーケティング戦略」にあたります。
そのなかでも、実務で携わっていた音楽産業などのエンターテインメント産業や、観光産業をはじめとするサービス産業を対象に、人々のニーズや顧客価値にそったコンテンツやサービスをいかに創出して人々に提供し、企業や組織が成長・拡大していくべきかについての研究を進めています。

 

【最近の主な研究テーマと活動内容】
-The Latest Research Theme and Activities-

最近は「音楽ビジネス」と「観光ビジネス」を対象に研究していますが、特に、「エンターテインメントや文化芸術と観光の融合による新たなコンテンツやサービスの創出」(ツーリズム・イノベーション)に関する研究に注力しています。「瀬戸内国際芸術祭」に代表されるアートツーリズム(現代アート×観光)や、「サイクリングしまなみ」のようなスポーツツーリズム(サイクリング・自転車×観光)、ロック・フェスティバルと観光地をめぐるミュージック・ツーリズム(音楽×観光)などを対象に、これらの観光コンテンツやサービス(イベントなど)創出の背景や経緯などのストーリー、これらにかかわる人々や組織の役割、関係性などについて調査・分析し、「多種多様な人々や組織がどのように協同しながら価値共創し、イノベーションを起こしていくべきか」について研究を進めています。 

 

【主な担当科目】
-Main Subjects-

イベント企画論:
近年、地域固有の観光資源や様々なコンテンツを活用した「観光まちづくり」が日本各地で活発化していますが、新たな潮流として注目を集めているのが、「イベント」を活用した地域活性化の取り組みです。本科目では、イベントを企画立案・運営実施していくうえで必要な経営戦略やマーケティング戦略などの「理論」と、実際にイベントに関わるプレイヤーやコンテンツ、サービスなどの「実践」の両面から学び、イベントに関する幅広い知識とビジネススキルを習得していきます。

エンターテインメント・ビジネス論:
エンターテインメント産業は現在、社会経済のグローバル化や技術革新などの影響で大転換期を迎える一方で、消費者のニーズや顧客価値に合った新しいサービスやコンテンツを生み出したり、観光産業などの他産業や異業種と協同で新規ビジネスを行ったりなど、さらに成長・拡大しています。本科目では、音楽、映画・動画配信、アニメ、ゲーム、テーマパーク、スポーツ、ライブエンターテインメントなどの主要な「エンターテインメント・ビジネス」に焦点を当て、各業界の歴史やビジネスモデルから現在進行形のサービスやコンテンツまでを体系的に学んでいきます。

サービス・マネジメント:
近年、人々の価値観や消費スタイルが「モノの購入・所有」から「コト(サービス)の体験・共有」へと大きく変化し、これまで以上に「サービス産業」の存在感が高まっています。本科目では、日本のサービス産業の現状と課題を踏まえたうえで、「顧客のニーズに即したサービスをどのように創出して人々に伝え、顧客に利用・体験・満足してもらい、リピーターになってもらうのか」について、私たちのごく身近なサービスの数々を事例にしながら学んでいきます。

 

【受験生・在学生へのメッセージ】
-Message for Students-

今、私たちを取り巻く環境は大きく変化し、それに伴って社会の規範や人々の価値観などが劇的に転換する「パラダイムシフト」の渦中にあります。現在のような状況は“逆境”や“ピンチ”と捉えられがちですが、平常時では出来なかったことにチャレンジする“機会”と捉えることができれば、“チャンス”の宝庫ともなり得ます。
このような中で学生生活を送る皆さんにはぜひ、知的好奇心の種ともいえる、たくさんの「問い」を見つけていただきたいと思います。そして、なぜ?どうして?どうなっているのだろう?という「問い」を見つけたら、その「問い」に対する「解」を得るために、ぜひ自身で調べて考え、学び、行動してみてください。好きなことや、取り組んでみたいこと、やってみたい!と思うことがあれば、ぜひチャレンジしてみてください。既成概念にとらわれることなく、チャレンジする人にチャンスが訪れると考えます。皆さんと、たくさんの問いやチャレンジを共有できる機会を楽しみにしています。