教員紹介(須賀 忠芳)

須賀 忠芳(Tadayoshi Suga)

教授(国際観光学科)

【略歴(プロフィール)】
-Brief Summary of Career(Profile)-

1991年に筑波大学第一学群人文学類(日本史専攻)を卒業した後、18年間の高校教員を経て(うち2年間は、現職派遣教員として筑波大学大学院教育研究科に在籍、修了)、2009年に本学・本学科に着任しました。18年間の高校教員と、13年間の大学教員として、教師生活31年目となりました(2021年現在)。高校と大学、両方の教育の「現場」を知る男!として自負しています。高校教員時代は、教科指導はもちろん、生徒指導、進路指導に没頭していましたが、その熱冷めやらず?で、現在も、ゼミ学生の「指導」に邁進!しています。学生の成長ぶりを見ていくのが何より楽しみです。ゼミ学生が、卒業時に「先生のゼミでよかった」と言ってくれる一言は、教師冥利に尽きるものです。「生涯、一教師」として、日々、取り組んでいます。

 

【研究分野(専門領域)】
-Research Field-

観光学(観光文化論)、教育学(歴史教育)。
具体的には、歴史をいかした地域振興、観光振興に関する研究、観光文化資源に関する研究、修学旅行など教育旅行に関する研究、観光の要素を取り入れた歴史教育としての観光歴史教育、及び歴史教育研究、地域史研究を専門としています。

 

【最近の主な研究テーマと活動内容】
-The Latest Research Theme and Activities-

  • 観光歴史教育
    「『観光歴史教育』の視座とその実践に関する考察―『観光のまなざし』からとらえる『歴史実践』の射程―」全国社会科教育学会『社会科研究』第93号、2020年、pp.1-12。
    →戦争遺跡に関わる自らの授業実践を分析し、「観光のまなざし」から捉えた歴史教育としての観光歴史教育の意義について論究しました。
  • 観光文化資源に関する研究
    「ストーリー化された歴史観光素材の功罪をめぐって~「幕末会津」をめぐる言説を中心に~」『観光学研究』第17号,2018年、161-173頁。
    →福島県会津若松市の幕末の歴史状況を取り上げながら、歴史観光のストーリ―の功罪について論究しました。
  • 文化資源をいかした観光施策に関する研究
    「文化資源を活用した観光施策展開の意義とその課題―京都府舞鶴市を事例に―」日本国際観光学会『日本国際観光学会論文集』第24号、2017年、43-53頁。
    →京都府舞鶴市における観光施策の経過を分析し、文化資源を活用した観光施策展開の意義とその課題について論究しました。 

 

【主な担当科目】
-Main Subjects-

歴史と観光:
観光と歴史の関わりを念頭におきながら、その歴史状況を背景とした都市・地域の景観の相違や、都市景観・交通体系の整備の過程などを講義し、観光の視点から見た地域の歴史、及び地域振興のあり方について認識を深めることを目的としています。

観光フィールドワーク(沖縄):
沖縄を取り上げて、地域の観光施策の状況について、文献資料を通して、その読解を進め、確認していきます。また、フィールドワークを実施し、沖縄における観光施策のあり方や、歴史的状況とその現状に関する認識を深めることを目的としています。

 

【受験生・在学生へのメッセージ】
-Message for Students-

ある授業で、広島の歴史観光について取り上げた時に、一人の学生が、次のように発言しました。「広島に行った時、原爆ドームを背景に記念撮影をしている人たちを見かけた。記念撮影をするのは自由だが、私は笑顔でピースサインを作り記念撮影をしている人たちが理解できなかった。」 この発言について、「観光者も歴史に対して敬意を払うべき。大いに賛成」という意見や、「観光行動は、歴史の枠組みからも束縛されるべきではない。反対」といった意見があって、大いに議論しました。学生たちには、歴史と観光のあり方をめぐる議論を通じて、現代の我々が歴史を振り返る意義は?、あるいは、「観光」って、そもそもなんだろう?といった気づきにつながりました。皆さんは、歴史物の暗記に辟易しているかもしれませんが、観光から歴史を覗くと、多彩な歴史像、あるいは多様な価値観のあり方が見えてきます。ぜひ、観光から歴史を見出だす「旅」に、一緒に出てみませんか?