教員紹介(野村 尚司)

野村 尚司(Shoji Nomura)

教授(国際観光学科)

【略歴(プロフィール)】
-Brief Summary of Career(Profile)-

旅行企業、外国航空企業、観光系シンクタンク(研究所)、他大学(観光学部教員)を経て現職。学外では日本国際観光学会常務理事、JTB総合研究所客員研究員などを務めている。企業における実務としては旅行領域で海外旅行運営、市場調査、また航空領域ではマーケティング、国際運賃企画、販売戦略立案・運営、政府渉外、空港活性化調査・立案などを担当した。IATA(国際航空運送協会)のDiploma in Airline Studies、一般旅行業務取扱主任者(現 総合旅行業務取扱管理者)、デスティネーション・スペシャリストなど航空・海外旅行領域で多岐にわたる資格を有している。山口県出身。博士(経済学)。

【研究分野(専門領域)】
-Research Field-

専門は航空産業研究、旅行業政策研究。
LCC(格安航空企業)に関する研究や、旅行業政策の在り方に関する研究に取り組む。現在、ボーダレス環境が進展する中、航空・旅行産業では新たな課題も浮上している。特に、「飛び恥」といった言説に代表されるような航空移動のCO2排出は注目を浴びる問題である。他方、国内外の旅行者数は(感染症の影響を除外すれば)増加の一途を辿り、その需要への対応も必要となっている。こうした矛盾する状況を克服するための方策について、市場と産業の観点から研究・提言を行っている。また旅行業にかかわる政策領域で越境Eコマースに係る諸課題に関する論考を発表している。

 

【最近の主な研究テーマと活動内容】
-The Latest Research Theme and Activities-

LCCは、ともすればサービスの質が低く安価だけが取り柄の交通手段と捉えられがちであった。例えば、客室内の座席配置を高密度にすることで乗客収容能力を向上させた結果、「座席が狭い」イメージの定着につながった。しかし視点を変えれば、これは1席当たりのCO2排出量の削減に寄与しており、より「環境にやさしい航空」の在り方を示しているともいえる。最近ではこうしたLCCの特徴を、安価でしかも環境に配慮した「賢い旅の在り方」として再定義し、その意識浸透に向けた諸活動を展開しているところである。

 

【主な担当科目】
-Main Subjects-

観光学概論:
授業では「観光とは何か」といった基礎的な定義の解説からスタートし、観光について多角的な観点から全体を網羅する形で学ぶ。最終的には、現在なぜ観光産業が21世紀のリーディング産業として期待されるのかといった理由と共に、その枠組みが理解できるようになる。

旅行業法論:
旅行業法の基本的理解と共に、その背景に存在する消費者保護、産業の育成、旅行者の安全確保などの意義にも踏み込む。総合・国内旅行業務取扱管理者試験(国家試験)にチャレンジする学生の受講を強く推奨する。

航空経営論:
航空産業の成立から今日的課題までを網羅的に学習する。
航空産業の歴史や政策の枠組みを俯瞰しつつ、航空会社が展開する事業内容を紹介するとともに、その経営戦略の解説を行う。これらは航空産業を目指す学生にとって基礎的な企業研究の場となる。

 

【受験生・在学生へのメッセージ】
-Message for Students-

あなたは、陸の人? 海の人?
皆さんが生きる時代。それは、「空の人」の時代です。
現在は空にアクセスすることで、短時間かつ安価に移動できる時代です。またそれは移動の容易さに支えられた自由な生活の実現を意味します。
国際観光学部で取り扱う観光学は学際的領域であり、多角的な学修による観光領域のプロフェッショナル養成を目指しています。地球的に社会が変化を続ける現在、将来の予測は困難です。課題解決のための予測・計画のみならず、課題発見力と将来像の構築が問われる時代となってきました。私は、「空の人」をキーワードにそうした展望が描ける人材の育成を行いたいと考えています。