教員紹介(中挾 知延子)

中挾 知延子(Chieko Nakabasami)

教授(国際観光学科)

【略歴(プロフィール)】
-Brief Summary of Career(Profile)-

大阪のど真ん中で生まれて育ちました。まさか関東に来るとは想像していませんでしたが、すでに関東にいるほうが長くなっています。以前、フランス東部のストラスブール大学で研究員の機会を得て地理学部におりました。その時に経験した多様な文化的背景を持った人々との出会いが、それからの研究を方向づけるきっかけになりました。大学時代は理系で、微積分や確率を使って数理モデルを組み立てることがどういうふうに役に立つのか正直実感が湧きませんでしたが、フランスで多様な人々が生きる社会に接して、こういうところにも使えるのだと体感しました。社会のしくみをできる限り客観的な方法で説明して、うまくいくようであれば他の場所でも使ってみたり、持続可能にする工夫を考えていきたいです。そして個人的な趣味ですがひとつでも多くの言語を話したいと思っています。

 

【研究分野(専門領域)】
-Research Field-

コミュニケーションネットワークの分析です。フランス語圏の地域や、イタリア、北アフリカなどの地中海地域で多言語・多文化・多民族間のコミュニケーションに着目して、人々のネットワークを分析しています。人と人との関わりや文化というもっとも人間臭いアナログなものを、情報科学やネットワーク科学などの理系的なアプローチで少しでも説明したく研究しています。観光を、訪れるゲストと彼らを受け入れるホストという人間同士の多文化コミュニケーションとしてとらえ、そこで繰り広げられている文化ツーリズムや連帯ツーリズムについてどのようにしたら持続可能にできるかについてとても興味があり研究しています。

 

【最近の主な研究テーマと活動内容】
-The Latest Research Theme and Activities-

多文化コミュニケーションネットワークの調査研究です。イタリア半島の南端つま先にあるカラブリア州で現地調査をしています。一番興味がある場所はイオニア海沿いの小さな村々で、移民や難民としてアジアやアフリカから安定した生活を求めてやって来た人々と、地元のイタリア人が共生して暮らしている地域社会を訪れて研究しています。そこでは様々な文化的背景を持った人々が互いに理解し合う努力をしながら手を取り合って生きています。そんな場所に繰り広げられている、地元住民・移民・ボランティア・支援団体という色々な立場の人々が協働してネットワークを作って絆を深めていく連帯ツーリズムについても研究しています。

 

【主な担当科目】
-Main Subjects-

観光とコミュニケーション:
観光地を訪れるゲストと彼らを受け入れるホストとのコミュニケーションはこれからの持続可能な観光に不可欠です。ホストとゲストとのコミュニケーションを尊重した文化ツーリズムについて学びます。

観光イノベーションテクノロジー:
観光を持続可能にするためのイノベーションとそれを実現するためのテクノロジーについて学びます。観光に必要なテクノロジーは、地球と人に優しく、すべての人々が利益を受けるものでなくてはならないというコンセプトに立っています。

情報社会システム論:
情報があふれる現在に生きる私たちにとって、情報と社会の関わり合いについて様々な側面を知ることは大切です。観光についていえば、タビマエ・タビナカ・タビアトのあらゆるフェーズで活躍している情報のしくみについて学びます。

 

【受験生・在学生へのメッセージ】
-Message for Students-

私のモットーは、「努力し続ければ成就できる」です。もちろん人知を超えたことはコントロール不能ですが、がんばったらできなくない目標は最大限努力すると必ず見返りがあります。今までの人生を振り返ると、そのようにして達成できたほうが、できなかったことよりも多いことに以前から気づいています。学生のみなさんも、将来なりたい職業や達成したいことについて、一度の挫折などであきらめずに努力を続けていってください。叶う日が来る確率のほうが明らかに高いです。ただし、最大限努力してどうしてもできないとわかったときでも、人生は長いので、新しい目標を見つけてがんばっていきましょう。