教員紹介(宮崎 裕二)

宮崎 裕二(Yuji Miyazaki)

准教授(国際観光学科)

【略歴(プロフィール)】
-Brief Summary of Career(Profile)-

2019年に東洋大学に着任しました。それまでは、約23年間、英国・日本・米国の国際観光機関(英国政府観光庁・日本政府観光局・カリフォルニア州観光局)で主にマーケティングやブランディングの仕事に携わりました。国際観光は、観光客をめぐる国家間の争奪競争です。競争に勝つためには、仕組みを作るためのマーケティングが大切です。英米は、さらにブランディングを重視します。外国人観光客が増加傾向にあるのは日本だけにとどまりません。国連世界観光機関(UNWTO)は、2030年までに年間18億人が国境を越えて観光すると予測しています。こうした国際的な観光客の増加が世界の観光地間の競争を激化させているのです。

 

【研究分野(専門領域)】
-Research Field-

主な研究分野は、国際観光のマーケティングとブランディングです。マーケティングは、お客様に選ばれるための仕組み作り、ブランディングは、お客様に選ばれ続けるための仕組みづくりといわれます。このことは、国際観光にも応用できます。お客様に国・地域が選ばれる(選ばれ続ける)ための仕組み作りといえるでしょう。ある国・地域に、一時的に、ある程度の観光客を呼びこむことは、決して難しいことではありません。難しいことは、その状態を安定的に持続させることです。ここに、国際観光のマーケティングとブランディングを研究する面白さと奥深さがあります。

 

【最近の主な研究テーマと活動内容】
-The Latest Research Theme and Activities-

プレイス・ブランディング研究会の座長を拝命したことがきっかけで、当分野の研究を深めています。世界各国・地域・都市、リゾート・アイランド、大型テーマパークなどの実務経験者の方々と、日本が選ばれるためには、どのような仕組み作りが必用なのか?諸外国はどのようなブランド戦略を推進しているのか?実務でどのようなことを実践しているのか?日本には何が足りないのか?などを研究しています。最新の研究は、講義をとおして、学生の皆さんに、いち早く届けるように心がけています。微力ながら、日本政府や、自治体、企業、DMO、コンサルティング会社、他大学などにも積極的に情報を発信しています。

 

【主な担当科目】
-Main Subjects-

東洋大学国際観光学部の学生は、「グローバルな視点」から観光を「理論と実践の両輪」から学ぶことが期待されています。「インバウンド・ツーリズム事業論(インバウンド事業論)」と「NTO戦略論(DMO戦略論)」では、「グローバルな視点から」、国境を超える人の移動とその恩恵を受けるビジネス、ヨーロッパ・北アメリカ・オセアニア・アジア諸国における観光ブランド戦略を、それぞれ学ぶことができます。「観光マーケティング(マーケティング概論)」と「観光PR論」では、それぞれの理論が、観光ビジネスの現場でどのように実践されているのかを学ぶことができます。受講生がグローバル視点を養うために、海外事例を積極的に紹介します。したがって、英語に触れる(特に読む・見る・聴く)機会が多くなります。

 

【受験生・在学生へのメッセージ】
-Message for Students-

日本は、観光立国の仲間入りを果たそうと様々な取組を行っています。その過程で多くの課題にも直面しています。皆さんへのメッセージは、日本単独の視点や、直観的思考だけに頼るのではなく、グローバルな視点から諸外国の取組なども調べる習慣を身につけてほしいということです。近年、日本では、観光客の地方分散や、消費額増大などの議論が高まっています。こうしたことは、程度差はあるものの、どの国にも共通する課題です。インバウンド観光は、欧米オセアニアを中心に100年以上もの歴史があります。日本の課題が、諸外国ではどうなっているのか、どのように解決したのかなど、グローバルな視点から学ぶ意味があります。